Mercedes-Benz E63 AMG Stationwagon|メルセデス・ベンツ E63 AMG ステーションワゴン
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2015年4月13日

Mercedes-Benz E63 AMG Stationwagon|メルセデス・ベンツ E63 AMG ステーションワゴン

Mercedes-Benz E63 AMG Stationwagon|メルセデス・ベンツ E63 AMG ステーションワゴン

Eクラス最強のステーションワゴン

ダイムラーは、フランクフルトモーターショーにおいて、メルセデスベンツ新型Eクラスステーションワゴンのワールドプレミアと同時に、「E63AMGステーションワゴン」の概要を発表した。

文=ジラフ

駆動系はE63 AMG セダンに準じる

E63AMGステーションワゴンに搭載されるエンジン、トランスミッションは、先ほど日本でも発売が開始された新型Eクラスセダンの最強モデル「E63AMG」に準ずる。

エンジンはAMGが設計した6208ccのV型8気筒。吸排気系に手をくわえ、低フリクションピストンを採用するなどの結果、最高出力525ps/5800rpm、最大トルク64.2kgm/5200rpmを発生。トランスミッションには、パドルシフト付きの「AMGスピードシフトMCT7」が採用される。

足まわりには、自動的に車高や減衰力をコントロールし、ハンドリングと乗り心地を高次元で両立させる新開発の「AMGライドコントロール」を採用。また「オン」「オフ」「スポーツ」の3モードが選択でき、サーキットでの本気モードでの走行も可能とした「3ステージESP」も標準装備とした。

これらのさまざまな要素の組み合わせから生み出される運動性能は、0-100km/h加速4.6秒、最高速は250km/h(リミッター作動)を記録。オプションでリミッターを解除すれば、最高速は300km/hに到達するという。

ドイツでの価格は10万8409ユーロ(約1450万円)から

外観での主なモディファイは、ベースの「Eクラスステーションワゴン」から17mm拡幅されたフロントフェンダー、フロントバンパーに組み込まれたLEDデイタイムランニングライト、リアバンパーに追加されたディフューザー、サイドスカート、クローム仕上げの左右4本出し角型マフラーなど多岐にわたる。

インテリアもAMGらしくスポーティでありながら上質な空間が演出されている。

ステーションワゴンの最大のセールスポイントでもあるラゲッジスペースの容量は、最大で1950リットル(VDA計測法)。電動開閉式リアゲートに連動して、自動的に巻き取られるトノーカバー、リアシートが簡単に折り畳める「クイックホールド」など、使い勝手を高める機能が多数採用されている。またラゲッジスペースの下には、サブトランクも設置されている。

このニューモデルの販売は、ヨーロッパで2010年2月からを予定。ドイツでの価格は10万8409ユーロ(約1450万円)からとされる。

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
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