和醸和楽|第4回 KOBEから入魂の地方銘酒を届けます・すみの酒店
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2015年3月5日

和醸和楽|第4回 KOBEから入魂の地方銘酒を届けます・すみの酒店

気心知れた28の清酒蔵元と29社の焼酎・泡盛の蔵元と
大手清酒メーカーひしめくKOBEから入魂の地方銘酒を届けます「すみの酒店」

酒どころとして名高い「灘五郷(なだごごう)」から北西へクルマで40分、さらに北に進めばあの山田錦の聖地・東条町まで60分という神戸の山奥、六甲全山縦走ルート上に位置する山奥にて酒屋を営んでいます。年に数度は猪・鹿・猿が満喫できる、ダイナミックな自然も売りです。

文・写真=和醸和楽

「なんかあの店ええやん」的スローな商売を営んでいます

ちなみに先の震災で全国区になったわれらが長田区ですが、神戸市内では“神戸で一番~”がとても多いので有名です。せっかくですので、紹介させていただきます。

神戸で一番ガラが悪い(と思われている)

神戸で一番高齢者人数が多い

神戸で一番外国人が多い

神戸で一番人口密度が高い

神戸で一番観光ガイドに載らない

神戸のJR沿線で唯一快速が止まらない

が、じつは神戸で一番治安が良い(らしい)
こんな愛すべき町がわが町、NAGATAです。
ちなみに長田区は大きく分けて、南北2ヵところに分かれます。「山の手」と「浜の手(はまのて)」です。

山の手はただの山間部で弊社がある所、浜の手は山と海に挟まれた神戸市には珍しく平地が広がっており、いわゆる昔ながらの下町が存在しています。その浜の手の売りが、そばめしなどのB級グルメと駅前の鉄人28号(等身大、9月に完成予定)。
新しい神戸のシンボルになることを画策しております。ぜひ、遊びがてらに。

すみの酒店では、「飲んでから決めて!」が絶対基本

まじめなはなし。
わたしたちは“酒を通じてかかわるひとと幸せを共有できる商い”をイメージし、飲み手、飲食店、そして蔵元、酒屋の4者が一本のお酒を通じて、心通わせ、その酒を楽しめるようにと、日々商いをしております。
そんなわけで、「200蔵1000銘柄、なんでもあります!」とか「地域最安値! 激安!」的なパワフルな商いではなく、気心知れた28の清酒蔵元と29社の焼酎・泡盛の蔵元と、家族と5人の“チームスミノ”とともに「なんかあの店ええやん」的スローな商いをおこなっております。

だから「飲んでから決めて!」が絶対基本。
毎週必ず7~10種類のお酒をスタッフとテイスティングし、さらにはそれをお客さまに飲んでいただくことで、まちがいのない「酒選び」をしていただけます。もちろん、よーわからんひとにはスタッフがバッチリ対応させていただきますのでお気軽に。
神戸にお寄りの際は遊び半分でのぞいてみてください! 最寄駅から急な登り坂を徒歩1時間、スタッフ一同心よりお待ちしております。

思わずホッとする、そんな優しい熟成味が楽しめるお酒、秋の“ひやおろし”

『ひやおろし』という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

日本酒の世界では秋の季語として有名な言葉で、夏の暑さも和らいできたころ、蔵元から出荷される一度しか火入れ殺菌をしていない熟成酒のことを「ひやおろし / 冷卸」と呼んできました。
この「ひやおろし」は、味の乗った非常に美味しいお酒ではあるのですが、「しぼりたて」や「生貯」「生酒」などの言葉に比べて、一般的な認知度がまだまだ低く、また定義(勝手な)がさまざまであることから、すごく誤解を招きやすい言葉でした。

諸説いろいろとありますが、「ひやおろしとは?」の問いかけに、地元の地酒専門の飲食店でも、こんなにたくさんの意見が出てきました。

半年熟成させた生詰めの純米酒

秋に出すものはなんでも(生酒でも)

秋上り(秋に美味しくなる、という意味)したお酒

10月~11月ごろ出荷される濃い目のお酒

秋に出される燗にしておいしいお酒

これでは“ひやおろし、って一体なんなの?”と、消費者の方々に誤解を招くばかりということで、ついに2007年、正式に統一されました。
「厳寒期に醸造した清酒を一夏越して調熟させ、秋口に入ってほどよい熟成状態で出荷するもの(日本清酒青年協議会)」(発売日は9月9日(ひやおろしを名乗るものは9月9日を解禁日とする))

これでも少し難しいかもしれませんが、とにもかくにもワインのヌーボーのごとく、解禁日まで決まり、業界全体で少しでも日本酒の良さを飲み手にアピールできればと思うばかりです。
そんな“ちょっと味がのったおいしいひやおろし”から、個人的にオススメを1本。和醸和楽参加の蔵元ではありませんが、滋賀県の松瀬酒造さんの「純米吟醸ひやおろし」が私的イチオシ。

地元滋賀のお米と120メートル以上地下から汲まれた天然水にこだわり、醸された純米吟醸酒のひやおろしです。もちろん半年間じっくりと蔵元で熟成されており、落ち着いたなめらかでシルキーな口当たりが魅力。抜栓直後よりもすこし時間をおいてからのほうがよりなめらかさが際立ちます。

2009年度の解禁日も無事幕開け。今年は自宅で日本酒を!

松の司・純吟ひやおろし
3570円(1800ml)
1785円(720ml)

すみの酒店
兵庫県神戸市長田区花山町2-1-27
Tel. 078-611-1470
http://www.sumino-sake.jp/

           
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