PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ 911 GT3 RS

PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ 911 GT3 RS

CAR NEWS

PORSCHE 911 GT3 RS|ポルシェ 911 GT3 RS

ポルシェが放つセミレーシングモデル

ポルシェは、今年3月のジュネーブモーターショーで発表した911GT3のマイナーチェンジバージョンをベースとした、セミレーシングモデルである「GT3RS」を発表した。

文=ジラフ

世界トップクラスのNAエンジン

搭載されるエンジンは、ノーマルの水平対向6気筒3.8リッターエンジン(435ps、43.8kgm)に、吸気のバリオカムなどに専用チューンをほどこしたGT3専用エンジンに、さらに専用チタニウムエグゾーストシステムなどを採用したスペシャルなもの。これによりマックスパワーは、450psとなり、リッター当たりでは118psを記録。NAエンジンとしては世界でトップクラスの動力性能を有することとなった。

ここにGT3よりもさらにクロスレシオ化された、ショートストロークの6速MTが組み合わされることにより、0 – 100km/h加速では4秒、最高速でも314km/hというパフォーマンスを発揮する。

足回りはGT3をベースにつつ、前後のトレッドをさらに拡大。前245/35ZR19、後325/30ZR19というサイズのタイヤが採用され、さらに車高も下げられている。また、ハードな走行時にエンジンマウントが硬化するPADM(ポルシェ・アクティブ・ドライブトレイン・マウント)や減衰力を4輪それぞれに調整するPASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネージメントシステム)なども採用され、よりサーキット性能を重視していることがうかがえる。

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徹底的な軽量化

もちろんポルシェ伝統の軽量バージョンである「RS」と名を冠しているだけあって、各部の軽量化も徹底的に進められている。なかでもオプションで用意されるリチウムイオンバッテリーは通常のバッテリーから約10キロも軽く、こだわりのオーナーには必須のアイテムになることはまちがいないだろう。

エクステリアには、専用の大型カーボン製リアウイングやワイドフェンダーが採用され、よりレーシーな雰囲気が漂う。インテリアも「RS3.8」のロゴが入ったバケットシートやロールケージ、スウェードが使われたステアリングやシフトレバーなど、RSならではのパーツが採用されている。

この911GT3RSは、9月に開幕するフランクフルトモーターショーでの正式発表が予定され、ドイツ本国では来年1月に発売されるという。ちなみに現地での価格は12万2400ユーロ(約1654万円)~。サーキットでの驚きの走りがおさめられたPR映像は、動画共有サイトで見ることができる。

BRAND HISTORY
ドイツを代表するスポーツカーブランドとして世界中の腕利きから圧倒的な支持を得ているのがPORSCHE(ポルシェ)である。はじまりは1931年。20代の頃から自動車エンジニアとして頭角をあらわした奇才・フェルディナンド・ポルシェは、ダイムラー社の技術部長を経験したあと、ドイツのシュトゥットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立して独立。以後、自動車メーカーからさまざまなクルマの開発を託されることになる。なかでも有名なのが、ドイツの「国民車」としてモータリゼーションに大きく貢献した「フォルクスワーゲン・ビートル」だ。

自動車メーカーとして、自らの名を初めて冠したのは、1948年に登場した「356」であった。それからポルシェは「911」「924」「928」といったスポーツカーを世に送り出すとともに、モータースポーツに力を注ぐ。たとえば、世界でもっとも苛酷なレースといわれるルマン24時間で16回の優勝を手に入れたほか、F1でもエンジンサプライヤーとして3度のシリーズ優勝に貢献するなど、輝かしい戦績を収めたのだった。その技術力と走りへのこだわりがいまなお彼らの製品に息づいているのはいうまでもない。

現在は、デビューから45年が経ったいまでもスポーツカーのトップランナーとして高い評価を得る「911」をはじめ、オープンスポーツの「ボクスター」、ボクスターのクーペ版の「ケイマン」、そして、プレミアムスポーツSUVの「カイエン」と、ラインナップすべてが高い人気を誇る。