#004 M a 泉栄一 × 福富幸宏(DJ/音楽プロデューサー)対談(前)

#004 M a 泉栄一 × 福富幸宏(DJ/音楽プロデューサー)対談(前)

泉の「間」

#005 M a 泉栄一 × 福富幸宏(DJ/音楽プロデューサー)対談(前編)

ファッションブランド”MINOTAUR(ミノトール)”のディレクター泉 栄一が発信するコミュニケーション ツール『M a(マ)』。
今回は、DJであり、音楽プロデューサーである福富幸宏 さんをフィーチャーする。
King Street Sounds(アメリカ)やJCR(Jazzanova Compost Records、ドイツ)、Hospital(イギリス)、IRMA(イタリア)など、世界中の音楽レーベルからソロ作品を輩出し、日本国内外のアーティストのリミックスなども手掛けている彼が、4年というながい沈黙をやぶり待望のニューアルバム『Contact』をリリース。
さらに、”MINOTAUR”ではそのリリースを記念した未発表スペシャル限定バージョン「Open Our Eyes part3 (Minotaur Special Version)」をコラボレーションCDとして限定枚数制作。SHIBUYA PARCO Part 3にて期間限定でオープンしている「MINOTAUR SHOP」と「時しらず」、そして「M a shop」の限定店舗にて、MINOTAUR商品購入時のプレゼント企画として、アルバム発売日の2008年11月12日から約1ヶ月間配布する。
この対談では、福富 さんのニューアルバムのコンセプトの話を中心に、泉 さんと福富 さんがDJ活動やこのコラボレーション企画を一緒におこなうことになった経緯にいたるまで、おふたりにお話しいただいた。

まとめ=金子英史(本誌)撮影協力=スタジオ(渋谷区)

 今回のアルバムに関してですが、コンセプトを教えていただけますか?

福富 ボクのDJのやり方もそうなのですが、アルバムに関しては接点を見つけてつなげていくという考えでつくっているんです。ひとつのジャンルにこだわらず、横断的というか。たとえば、ハウス ミュージックからダンス クラシックに移行するのは普通ですが、ハウスからジャズ ファンクにいってもいいわけで、さらにジャズにいってもいいんです。そういう音楽的な接点をつないでいくのがDJ的なやり方だと思っています。
またいろいろな音楽が好きなので、それらの接点を見つることでアルバムのとりまとめを考えているんです。あとは、ミニマルミュージックや現代音楽も好きだし、フリージャズも好きなので、本当はそこまでできればな、という感じなんですけれど。

でも、点と点をつなぐということは、今回のアルバム以外でも反映されていますね。

福富 そうですね。
それに音楽というのはそれぞれ独立して存在しているわけではなくて、いろいろなジャンルがつながってできているじゃないですか? だけど、いまはジャンルが細分化されてしまっていることで、ほかのジャンルを認めないという人も少なくないと思うんですよ。”区別”はいいけれど”差別”はよくないと思うんです。

それは音楽も人も、もちろん洋服もそうだと思うんですよ。だけど、区別もなく、すべてを受け入れるということは、逆に”何がなんだかわからないもの”になってしまう。だからこそ”スタイル”が必要なんだと思うんですよ。いろいろなものが好きだというのはいいのですが、つくる事に関しては、なんでも出来るというのが必ずしもいいことではないと思うのです。間口が広いのはいいのですが、明確な扉がないとダメだと思うんですね。ある様式をふまえていろいろな音をつくる
。そういう意味では、ボクの場合はハウス ミュージックだと思うんです。ハウスをベースにして考えているので、その土台は変えたくないですね。

#004 M a 泉栄一 × 福富幸宏(DJ/音楽プロデューサー)対談(前編)

 なるほど。
今回のアルバムには、色々な方がゲストミュージシャンで参加されていますね。彼らの選出は、曲調によって行った感じなのでしょうか?

福富 そうですね。
あと基本的には”縁”がある人、何かしらの”つながり”がある人を選んでいます。

日常よく会っている人という意味ですか?

福富 出会いというのはチャンスじゃないですか。

今回は、友達の友達というような次元ですけれど、やっぱり”縁”ですよ。

私はミュージシャンではないのですが、以前から福富さんとは”縁”がありながら、やっと今回、このアルバムが出るタイミングでといいますか──。

福富 チャンスですよね。

ちょっとしたことで”縁”が──。

福富 深まるものでね(笑)。

このアルバムを発端に、立体的にいろいろと広がってきたことをお話できればと思いますが、このアルバムのリリースにあわせて未発表の曲を「ミノトール バージョン」というカタチで購入者プレゼントすることになったのですが、その曲を選んだ経緯についてお聞きできますか?

福富 「ミノトール バージョン」としてつくったのは、「OPEN OUR EYES」という80年代末のハウスクラシックの曲で、マーシャル・ジェファーソンのカヴァーです。
アルバムの方では、その曲の別バージョンが2部構成になっているのです。クラシック ハウス的なところからはじまって、現代音楽、そしてジャズ要素のコードにのって、その後、メディテーション的というか、ジャーマンプログレッシブ的な展開をするのですが、2つのバージョンまでつくった時点でパート3もつくりたいと思っていたんですね。
それはメディテーション的な展開からビートが乗ってきて、踊れる感じになっていくものなのです。そんなときに、ちょうどいいタイミングで泉さんから音源制作のお話がありましたので、アイディアをミノトールのためにカタチにしました。なので、アルバムを聴いてパート3を聴きたかったらミノトールのお店に行けば手に入るし、それを聴いた人がパート1、2を聴きたければ、アルバムに入っていますよ! という、双方向的なアプローチですね。

アルバムは、さまざまなジャンルが入っていて、かなり聴きごたえのあるものでした。
それを聴いた上で、ミノトール バージョンのパート3を聴いたときも、あらためてその曲だけの世界観が広がっていたので、とても良かったです。しかも、ロングバージョン。なので、アルバムでは表現されなかったストーリーがあらためて感じられました。

福富 3部作とはいえ、1と2は対にして、3だけはすこしちがう感じにしてみたんです。でも、3つともつながっている感じは出したかったんです。
今回、ミノトールのために独立した曲をつくろうとは、あまり考えていなかったんです。プレゼントCD、もしくはアルバムどちらからいっても筋が通るものの方が面白いと思ったし、コンセプトにもあっているかなと。あと、個人的にミノトールにはニュー ジャズなイメージがあったので、今回のアレンジにしてみました。

#004 M a 泉栄一 × 福富幸宏(DJ/音楽プロデューサー)対談(前編)

洋服のジャンルに関しても、”区別”はあるのですが”差別”はないので、今回はそういったいった意味での洋服側から音楽へのアプローチだったんです。
このアルバムとミノトールバージョンを聴くと、フィーリングというか、方向性があっていると感じましたね。

福富 そう言っていただけるとうれしいです。

その区別が、ハウスやニュージャズであったということなんです。同時にツアーも開催されるんですよね。

福富 そうです。何カ所かは泉さんとご一緒させていただきますよね。リリースパーティではないのですが、先日ご一緒させていただいた岐阜でのパーティも、とてもたのしかったです。

この企画の以前からの自然な流れで起こった偶然の出来事でしたが、個人的にはすごく融合できたと感じています。

福富 こちらのDJチームにも泉さんのDJがすごくいいって評判だったんですよ。

ありがとうございます。
ツアーのTシャツもできるのですが、自然な流れでキチンとPRができているような感じになればいいなと思っています。

福富 デザインは曲のタイトルでもあるし、ミノトールの作品でもあって、それをだれかが着ていて、かわいいと思う人がいる。洋服というのは、誰かが着ている服を見て、ほかの誰かに”何か”をあたえたりする。そういう部分が有効でいいですよね。

まさに今回の企画も計画的に起こったわけではなく、自然な流れで今日にいたった感じですよね。この話をまとめると”コンタクト”があったのかなと(笑)。

福富 つながっていてよかったという感じですね(笑)。

福富幸宏 『Contact』Release Tour & DJ SCHEDULE

11月15日(土)@京都METRO with 沖野好洋(Kyoto Jazz Massive), akiko
11月21日(金)@福岡Kieth Flack with arvin homa aya, Kentaro Takizawa
11月22日(土)@熊本INDIGO with arvin homa aya, Kentaro Takizawa
11月28日(金)@札幌mole with akiko, JABBERLOOP
11月29日(土)@金沢manier with IZUMI(MINOTAUR), TR,BRISA
12月06日(土)@渋谷The Room with 沖野修也(Kyoto Jazz Massive)
12月20日(土)@青山LOOP with Kentaro Takizawa
12月26日(金)@三重Subway with akiko
12月27日(土)@名古屋mago with BRISA
01月24日(土)@長崎雨月 with arvin homa aya
02月20日(金)@神戸troop cafe with akiko

01月31日(土)@東京・代官山UNITにてリリースパーティ決定!

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福富幸宏

1988年にはじめてニューヨークを訪れた際、ハウスミュージックにノックアウトされ、以来一貫して「ハウスの本質と多様性」を追求すべくDJ、制作活動を行ってきた。
その作品はつねにさまざまな音楽のエッセンスを含み、容易にはカテゴライズしづらいものであったが、それがゆえのオリジナリティは国内より海外ジャズシーンで高く評価される、99年以降の作品はすべてワールドワイドリリースを果たしている。

http://www.equalize.org.uk/

Contact

2008年11月12日発売
価格|2800円
レーベル|tearbridge records/avex entertainment

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Open Our Eyes part3 (Minotaur Special Version)

SHIBUYA PARCO Part 3の「MINOTAUR SHOP」、「時しらず」、そして「M a shop」の限定店舗にて、MINOTAUR商品購入時にプレゼント

期間|2008年11月12日~(無くなり次第終了)

ファッションブランド”MINOTAUR”のアーバンライフ ライン”MUG“の商品は

ウェブショッピングマガジン「ルモアズ」
でお買い求めいただけます。

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IZUMI Eiichi

ファッション ディレクター & DJ。 1990年からインポートファッション バイヤー兼デイレクターをつとめる傍ら、 数々のイベントオーガナイズや選曲を勢力的に行う。 国内外を問わずインターナショナルな環境で培わ …