戸田恵子×高橋克実×寺脇康文 演劇界の“チームドリカム”大いに語る(2)
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2015年3月10日

戸田恵子×高橋克実×寺脇康文 演劇界の“チームドリカム”大いに語る(2)

戸田恵子×高橋克実×寺脇康文
演劇界の“チームドリカム”大いに語る(2)

戸田さんのカジュアルライブでの歌の練習で、ライブ前には普段より頻繁に会っていたというチームドリカム。
全員40歳を過ぎて、これからどう生きるのか、熱く語ることもあるそうです。

まとめ=梶井 誠(本誌)

「あそこに行くといいものがそろうね」と言われるように

戸田 今回、歌を歌うというおなじ目的に向かうことによって、さらなる連帯感などが生まれて、本当に有意義でステキな時間がもてたんですね。

寺脇 いつもは、それぞれがいろんなところでガンバっているので、3人で会ったときぐらいは気楽に飲みたいという関係だったんですが、今回、3人ではじめて一緒にやることになって、いままでよりもうひとつ深くなれましたね。3人のなかで記念碑的な凄いことをしようという真剣さがあったんです。

戸田 遊びは真剣じゃないと……(笑)

寺脇 思い起こせば、練習中に克実さんは無口になり(笑)、そのあと飲みにいって、人生について語ったり。

戸田 私たち3人は、役者のフィールドに立っているんですが、それぞれ番組のMCなどをしたり、バラエティ番組にも出演しています。役者一本でやり続ける素敵さもあるけれど、みんながいろんな仕事をするところに共通項があって、その面白さで悩んだりすることもあるんです。
役者と役者じゃないところに線を引いてしまうと、そこで追い詰められたり、疑問をもったりするんですね。

寺脇 それをデパートにたとえてね。

戸田 それは、戸田百貨店、寺脇百貨店、高橋百貨店というふうに。いろんなフロアがあって、それぞれに充実した品ぞろえにしていきたい。ワンフロアだけで頑張っている人も素敵ですが、私たちは、せっかくいただいたたくさんのチャンス。「あのデパートに行くと、いいものがたくさんそろうね」と言われるようにしたいし、それができないのなら、店じまいにすればいいと。そういうことを歌の練習中に話せたんです。

高橋 僕のばあいは、期間限定の「歌フェア」(笑)のようなものですが。

戸田 気がついたら、そういう3人だったんですね。今回も歌の仕事でワンフロア広げることができた。

寺脇 これは戸田さんから直接聞いたんですが、CDを出すときに、レコード会社に本人が行って、「私は片手間ではやりたくない」、「私はどうすればいいですか」と言ったというのを聞いて、そこまで真剣なんだと。だから、ライブのゲストの僕たちはそれを崩しちゃいけないんです。

戸田 それは、いまを真剣に、思いをきちんと伝えておきたいというだけですよ。

寺脇 その「瞬間に生きる」というのも僕たちに共通していることで、もう人生の折り返し地点を過ぎて、無駄なことはできないよという気持ちもある。これからどう生きていくか、ひとつひとつ諦めていく人生なのか、増やしていく人生なのか、体質を変えていくのか。克実さんがバラエティに出たことに悩んだ時期もありますが、そこで高橋克実という魅力を出せればいいんですよ。何をやってもいい。そういう話をよくしますね。

戸田 お互いがお互いの仕事を観ているので、どの舞台を観にいっても、何を考えて立っているかまでわかります。いろんな舞台があって、いろんなドラマがある。問うのは、そこでどう生きてるかだけなんですね。
本当にこの3人はご縁で、すぐ理解し合える関係なので、それはとてもありがたいですね。

機関車のように力強くどんどん前に進んでいく

寺脇 戸田さんはもともとレベルの高い方なんですが、さらに上へいこうとしているのを感じますね。一昨年、地球ゴージャスの「HUMANITY THE MUSICAL~モモタロウと愉快な仲間たち~」に出ていただいたんですが、そのときにもダンスを習ったりして、あ、この人には限界がないんだと思いましたね。いろんなことに触発されて、挑戦することをいとわない。自然と影響を受けていますよ。
歌も、上手いのはもちろん、魂がありますね。女優ですから歌手よりソウルがあるし、またここにきて進化している。

高橋 もっと休めばいいのにと思いますけどね(笑)。休むのがきらいなんですね。

戸田 そんなことはないですよ(笑)。

高橋 機関車みたいにどんどん力強く前に進んで、僕はそれに引っ張られる感じなんですが、「戸田さん、まだやりますか」と(笑)。ストイックですよ、それにどんどん若返っていく感じ。

戸田恵子×高橋克実×寺脇康文<br><br>演劇界の“チームドリカム”大いに語る(2)

戸田 そんなことを言っていただけるなんてありがたいですね。

寺脇 戸田さんから教わったのは、まずやってみろ。NOと言ったらゼロだけど、やらないとわからないことがある。トライしないと何も起こらないことを教えてもらいました。「三谷幸喜さんの作品に一度出てみなさいよ」と言われて参加して、本当に素晴らしかった。

戸田 年をとっていくほどに面白くなっていくんですよ。

寺脇 やっぱりこの人には限界はないかもしれませんね。

高橋 戸田さんのエネルギーの塊に触れると、触発されるんですね。自分より年上で、これだけあらゆる方面に名があるのに、まだ先に行くのかって。戸田さんと寺さんといると、ほかでは吐き出せない話ができる。

寺脇 3人集まると、とことん自分のダメなところを話したりして、素の自分が出せる、基地みたいなところですね。

いい大人が真剣に取り組むのはステキなこと

戸田 いろんなことができますよね、この3人なら。いろんなことをやりたくてしょうがない。

高橋 え、またなんかやるの?

戸田 なんなら、3人でトークライブショウを5日間ぐらいやりましょうか?(笑)。歌う曲も増やして。

高橋 もう一回、あの曲もやるの?

戸田 10月のライブでもう一回歌う?

高橋 それじゃあ『WINDING ROAD』コーナーじゃないですか(笑)。

戸田 5月のライブで観られなかった人も多かったし、今度はシークレットじゃなくて、名前を出して歌いましょうか?

高橋 上げるなぁ、ハードルを(笑)。

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戸田 5月のライブは、いい大人が真剣に取り組むのはステキなことで、熱い思いがそこにあったんです。

寺脇 さらに、あの多忙なスケジュールのなかでやったエネルギーもすごい。

高橋 戸田さんのライブにかける温度はすごいなと思いましたね。

戸田 またいつか3人で楽しいことをやりたいですね。

高橋・寺脇 お手やわらかに(笑)。

戸田恵子

           
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