スポーツ×タウンの新・進化形『NIKE SPORTSWEAR』を着てみる(1)

スポーツ×タウンの新・進化形『NIKE SPORTSWEAR』を着てみる(1)

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スポーツ×タウンの新・進化形

『NIKE SPORTSWEAR』を着てみる(1)

おひさしぶりです、島津です。連載がちょっと間が空いてしまいました。08-09秋冬の展示会やプレビューをいろいろ見て、いちばん気になったのがNIKEから新ラインとしてデビューする『NIKE SPORTSWEAR(ナイキ スポーツウェア)』。そのなかでもプレミアムコレクションの「NSW COLLECTION」を、ぼくなりの視点からご紹介します。

語り=島津由行まとめ=梶井 誠(本誌)Photo by Jamandfix

NIKE初のリアルクローズ・コレクション

どうして『NIKE SPORTSWEAR』が気になったかというと、最近、事務所や自宅の周辺を走ったり、仕事の合間に時間ができると青山のスポーツクラブで泳いだりしているんです。というと、知り合いは驚くんですが(笑)、タバコをやめてから身体を動かしたくなったんですね、無性に。
ジョギングしたり泳いだりすると当然ウェアなども気になるんですが、あまり本格的すぎるのもちがうと思うし、かといって、機能性は無視できない。ちょうどいい感じのタウン着感覚とか、いま着てみたいサイズ感とかも大事です。
スポーツをテーマとしている『SOUNDS GOOD』とか、ニール・バレットが手がけていたころの『PRADA SPORT』とか、そういう感覚のウェアを探している人は多いんじゃないかな。

そこで出会ったのがこの『NIKE SPORTSWEAR』で、初期の『PRADA SPORT』の感動があったんです。
スポーツウェアでむずかしいのが、素材や機能性を追求すると、どうしてもユーモアやモダンさが欠けてしまいます。この『NIKE SPORTSWEAR』は、スポーツ的なそういう観点を一度全部引き算して、NIKEらしさやヴィンテージなどにも固執せず、ユニークでかつモダンに仕上げている。
それでいて、「着る」というのとおなじぐらい「使う」という感覚もあるんですね。
いまのハイファッションはモードなカタチは追求するけど、そういう流れに疲弊している人たち(業界の人もふくめて)も確実にいて、そう感じている人たちには、この「使える」という感覚はすごく新鮮だと思う。
でもNIKEにすれば、胸にスウォッシュも入っていてないし、とても思い切った試みだと思いますよ。

NIKE SPORTSWEAR×島津由行 Photo02

NIKE SPORTSWEAR×島津由行 Photo03

スポーツとタウンをブリッジする絶妙のサイズ感がいい

試着してみてすごいなと思ったのが、メルトンのスタジャン。NIKEでも初のスタジャンだそうですが、「NIKEがつくるとこうなるのか」という感動がありました。
とにかく余分なところがそぎ落とされたサイズ感がいいし、軽いし、温かい。内側に保温素材を使っているので、厳冬期以外なら、なかはTシャツでいけるんじゃないかなと思えるほど。
おなじくモッズパーカや、ミリタリーふうジャケットなども、軽くて、レイヤードに適していますね。それでいて、ハイテク素材を使っていたり、風を通さない圧着加工が施されていたり、止水ジッパーだったり、リフレクターが付いていたり、アウトドア的な機能性も充分に備えています。
『NIKE SPORTSWEAR』のアウターがセレクトショップに並んでいて、知らずに試着したら驚くんじゃないかな、「NIKEってこういうのもできるんだ!」って。
ロールアップしたジーンズにワークブーツ、ヴィンテージのTシャツにこのスタジャンでOKでしょう。

ABOUT
SHIMAZU Yoshiyuki

1959年熊本生まれ。マガジンハウス『POPEYE』のスタイリストとして活躍後、現在は『SENSE』や『POPEYE』、『CUT』などの男性・女性ファッション誌でのスタイリングやファッションディレクションを手がけるほか、 …