戸田恵子×高橋克実×寺脇康文 演劇界の“チームドリカム”大いに語る(1)
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2015年3月10日

戸田恵子×高橋克実×寺脇康文 演劇界の“チームドリカム”大いに語る(1)

戸田恵子×高橋克実×寺脇康文
演劇界の“チームドリカム”大いに語る(1)

5月に行われた戸田恵子さんのカジュアルライブのシークレットゲストコーナーに出演した高橋克実さんと寺脇康文さんのweb鼎談が実現。コブクロ×綾香の楽曲『WINDING ROAD』を口ずさみながらどうぞ。

まとめ=梶井 誠(本誌)

青い三角定規とか「WON’T BE LONG」じゃ予想されちゃうでしょ?

戸田恵子 今回、克実さんと寺脇さんと3人で初めてステージに立ったんですよ。一緒になにかをすることはこれまで一度もなかったんです。

寺脇康文 飲むことはあってもね。

戸田 克ちゃんが芝居の「瞼の母」の稽古中で、寺脇さんは映画『相棒』のキャンペーンという忙しい最中に、5月のライブで「歌を歌おう!」ということになって、3人でカラオケに行き、青い三角定規とか、ドリカム(笑)とかを歌いつつ、実は私はそのときからコブクロ×綾香の『WINDING ROAD』がいいなとひそかに思っていて、実際に歌ってみて、「これにしよう!」と初回で決まったんです。

寺脇 青い三角定規とか、バブルガムブラザーズの「WON’T BE LONG」じゃ予想されちゃうじゃないですか(笑)。

戸田 それから忙しい合間を縫って、夜な夜な集まり、3回ぐらいスタジオを借りて練習したんです。

高橋克実 4回行ってない?

戸田 遊びなんだからって言ってるのに、きっちりパートも決めて……

寺脇 やるからにはね。

高橋 寺さんはSETだから歌も踊りもできるんです。この3人で足を引っ張るのは僕なんですよ!

戸田 そんなことないって(笑)。

高橋 練習していると僕がどうしても戸田さんのパートにつられるんですよ。寺さんはちゃんと歌えてるから落ち込んじゃってね(笑)。そうしたら、上のパートに変えた方がいいんじゃないかって電話がかかってきて……

寺脇 克実さんは上がすごく声が出るんですよ。

戸田 それで、3人でいたお寿司屋さんの2階で歌い出しちゃって、そうしたら、1階のカウンターのお客さんから拍手をいただきました(笑)。

寺脇 戸田さんから「気軽にやって」と言われても、やっぱりお客さんの前に出て歌うわけですから、できることはとことんやりたいんですね。「あ、そんなもんなのね」じゃ絶対イヤなんですよ。やるからには「うわっ、すげえ」と思わせたい。

高橋 でも、キーを握っているのは僕なんですよ。俺がハモれるかハモれないかで決まっちゃう。練習しても全部つられてしまうので、ずっと耳に小指を入れて、自分の音だけ歌って。本番も耳栓して歌ったんですよ。

寺脇 本番で一度つられたけど、見事に戻したよね。

戸田 練習では戻せなかったのにね(笑)。

高橋 実は、個人的に、劇団にいた頃からのボイストレーニングの先生のところに6回通ったんですよ。

寺脇 個人レッスンですよ。

戸田 ボイトレに6回通って、なおかつスタジオで練習して、ものすごく努力して、ありがたいような、申し訳ないような……、でもその真剣さはお客さまに伝わったと思います。

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左から/寺脇康文さん、戸田恵子さん、高橋克実さん

芝居とは違う快感と感動がありました

高橋 知り合いから「戸田さんのライブで何を歌うの?」って聞かれて、『WINDING ROAD』って答えると、みんな「えっ!あんな難しい曲……」って(笑)。

寺脇 僕もCDを買って、こんなのできないよって思いましたよ。公園で練習したりして、24時間、ずっと頭のどこかに「曲がりくねった~」があるわけです。

高橋 最初はクルマの運転のときにかけて練習していたけど、途中からイヤでね(笑)。

戸田 スイートベイジルでの本番の日は、他のシークレットゲストの方はリハーサルができたんですけど、この2人は仕事先からの飛び込みだったので、当日のバンド合わせもなく本番だったんです。

寺脇 本番で、お客さんからあんなに盛大で長い拍手をいたいだいて、あんなに心のこもった「思っていたより、おまえらすごいじゃん!」という拍手からは、お客さんの感動も伝わってきて、幸せな時間でしたね。

高橋 ラジオのパーソナリティーを一緒にやっている山瀬まみちゃんが観に来てくれていて、「感動して、ずっと鳥肌が立っていた!」といってくれたんですが、「寒気じゃないよね?」って聞いてしまいました(笑)。芝居の舞台は翌日があるけど、今度のはワンステージだから、朝イチのドライバーショットのような(笑)すごい緊張でしたよ。

戸田 私は練習のときからすでに感極まっていたんですが、本番はそれはもう素敵な時間でしたね。お客さんに「練習したんだな」、「がんばったんだな」というのが伝わったのがうれしい。お芝居は出演者が約束事の中でつくっていくものですが、音楽は芝居とは違う快感と感動がありましたね。最後のア・カペラでグッと上がってきて……、やっぱり私は泣いてしまいました。

寺脇 素晴らしい時間でしたね。自分も幸せだったし、3人でできたのも幸せだし。

戸田 やっただけのことは成果がちゃんと現れるんだなと思いました。本当にうれしかったです。

次回は演劇界のチームドリカム「人生を語る」です。お楽しみに

戸田恵子

           
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