植木豪×戸田恵子 2008夏のTシャツを語る（2）

UEKI Go（PaniCrew）×TODA Keiko PHOTO SESSION_2008summer
おたがいに刺激しあって、新しい世界を

共作のTシャツやタオル、戸田さんのカジュアルライブへの参加、戸田さんへの歌の提供など、おたがいの世界を刺激しあいながら、新しいことにチャレンジしていく、ふたり。2008年後半の仕事の話から、演劇論にひろがっていきます。

Photo by Jamandfixヘアメイク＝相場広美

ステージも物づくりも姿勢はまったく同じ

──戸田さんも植木さんと共演することで新しい刺激を受けていますよね

戸田　もちろんです。PaniCrewのメンバーと一緒の豪はいつもカッコイイんですが、そのフィールド以外のところで彼の才能を活かせないかな、新しいことができないかな、私も一緒に楽しくできればもっといいなと思っています。
おたがいのいい部分が合致して、1＋1が2以上になり、クリエイティブなものをつくっていきたいと思いますね。また挑戦したいです。

植木　姉さんの凄いところは、見えないところでもいつもベストの状態をめざしていること。ステージも物づくりもおなじ姿勢なんですね。秋冬に向けても考えていきたいと思います。

──さて、今後のおふたりのご予定は？

戸田　フジテレビの月9ドラマ「太陽と海の教室」と、2時間ドラマの「探偵左文字進」がありますね。ほかに来春公開予定の映画撮影、この夏はテレビの音楽バラエティ番組の収録もあります。あとは、7月25日にDVD「アイ・ラブ・ルーシーシーズン1」コンプリートBOXが発売されます。

植木　僕はのんびりですね（笑）。
SETの小倉久寛さんとの共演の舞台が終わって、秋に青山劇場でミュージカル「グリース」に出演します。

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──素朴な疑問ですが、植木さんは戸田さんに演技指導など聞かれるんですか？

植木　いや（笑）、相談はしにくいですね。演出家に色々言われたあとに、姉さんのところに台本を持って行って相談というのは難しいし、かといって最初から相談したら失礼だろうし、僕は、自分の中でどうにか考えてから相談したいと思うし。

戸田　でも、その時点では遅いからね（笑）。ある程度形がついてからでは、癖が抜けなくなっているから遅いんです。

植木　でもやっぱり自分でなんとかしてから相談したいと思うよ。

戸田　私はすぐ聞きますけどね。人間の時間には限りがあるからね（笑）。なるべく余計なことは省いて、ドンといってそこからさらにたくさん飛躍できた方がいいと思わない？

──戸田さんらしい回答ですね！

戸田　このまえ、だいぶ時間がたってから台本を出してきたんですよ。

植木　自分の殻をパリッと割って聞いたんです。生まれてはじめて眠くならない（笑）授業でした。

戸田　よくぞ聞いた！と思ったもん（笑）

植木　もう台本をバッグから出すのも恥ずかしくて。

戸田　豪に相談を受けて、ひとりの演劇人として、教えていることが自分のためにすごく勉強になったんですよ。人の台詞を理解しようとするし、その台詞の何が大事なのかを汲み取ろうとするので、私だったらこう喋（しゃべ）る、こう考えると、こちらにも相当力量が必要なんだなと。台詞の言い方には幾とおりもあるので、その中からひとつを選んで彼に提供するのは、ものすごく責任があります。これは勉強になるなぁと思いましたね。台詞って面白いなぁと思いつつ、そこは豪には見せないようにして（笑）、「こうですよ」と言うんです。あたしは人に教えるのは得意ではないんですが、聞かれたら200％お答えするタイプです。

──戸田さんのヒミツを聞いたような感じですね。ありがとうございました