ニューモデル「フェラーリ・カリフォルニア」詳報
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2015年4月24日

ニューモデル「フェラーリ・カリフォルニア」詳報

ニューモデル「フェラーリ・カリフォルニア」詳報

5月13日に突如発表されたフェラーリの新型2+2コンバーチブル「Ferrari California(フェラーリ・カリフォルニア)」の詳細が明らかにされた。

今回リリースされた写真は、1960年代のニューヨークショーで発表されたスパイダーと同じ「カリフォルニア・カラー」。ピニンファリーナが手がけたデザインに明るいイメージをもたらす。

ディメンションは、全長4560×全幅1900mm、ホイールベースは2700mm。特筆すべきはラゲッジスペースで、通常360リッター、ハードトップ格納時でも260リッターと十分な容量。フェラーリ史上はじめて、いわゆるトランクスルー機構を備えていることもポイントで、実用に耐えうるモデルであることがわかる。これまた初の電動式ハードトップは、14秒で格納可能だ。

トランスミッションに7段のデュアルクラッチ、そして好発進を後押しするローンチコントロールなどを採用。CO2排出量は310g/kmと発表済みだが、今回は燃費が明らかにされ、13.2リッター/100km、つまり約7.6km/リッターとなかなかの数字であることがわかった。

公式サイト|http://www.ferraricalifornia.com/

BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI(フェラーリ)だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいまなお強く息づいている。

1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、同じ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。

しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。

その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高め続けている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」と「612スカリエッティ」、V8のミドシップスポーツ「F430」「F430スパイダー」、そして、スポーティさを極めた「430スクーデリア」の5モデルである。

           
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