LAMBORGHINI GALLARDO SPYDER|スーパーカーをオープンで愉しむ
CAR / NEWS
2015年4月24日

LAMBORGHINI GALLARDO SPYDER|スーパーカーをオープンで愉しむ

LAMBORGHINI GALLARDO SPYDER
ランボルギーニ ガヤルド スパイダー

スポーツカーをオープンで愉しむ

“ベイビー・ランボ”こと、ガヤルドの登場から2年経った2005年のフランクフルトショーに、颯爽と登場したのが、そのオープンバージョン「ガヤルド・スパイダー」だ。エッジのきいたガヤルドのスタイルはそのままに、ソフトトップを与えられたガヤルド・スパイダーは、幌を開けても閉めても、スポーツカーらしい輝きを放っている。

フルオートマチックのソフトトップは、シート背後のエンジンフード下に収納されるという凝ったつくり。エンジンフードそのものはカーボンファイバーで形成された軽量構造で、開閉に要する時間も20秒と非常に短い。
ユニークなのはリアウインドウで、幌を開けた際にリアウインドウを上げておけば、風の巻き込みを抑えるウインドディフレクターとして機能する。

それ以外の部分はガヤルドの特徴を受け継ぎ、スポーツカーとしての性能にも陰りはない。たとえば、シート背後に搭載されるのは5リッターのV10ユニットで、スペックは2006年モデル以降のガヤルドに搭載されるものと同様、最高出力520ps、最大トルク510Nmを誇る。

そのパワーを伝えるのはビスカスカップリング方式のフルタイム4WDで、通常は前30:後70の割合でトルクを配分する。クーペモデルよりもギア比を低めることで、クーペに引けを取らない加速を実現している。

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ランボルギーニ ガヤルド スパイダー

ボディ|全長4300×全幅1900×全高1184mm
エンジン|5.0リッターV型10気筒
最高出力|382kW[520ps]/8000rpm
最大トルク|510Nm[52.0kgm]/4250rpm
駆動方式|4WD
トランスミッション|6段マニュアル、eギアシステム
価格|2384万250円(マニュアル)、2489万250円(eギア)
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、常に対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。

フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。

早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディを持つ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。

その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「ムルシエラゴ」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。

           
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