LAMBORGHINI GALLARDO LP560-4|ランボルギーニ ガヤルド LP560-4
CAR / NEWS
2015年3月6日

LAMBORGHINI GALLARDO LP560-4|ランボルギーニ ガヤルド LP560-4

LAMBORGHINI GALLARDO LP560-4

ランボルギーニ ガヤルド LP560-4

“ベイビー”の異名とは相反して

“ベイビー・ランボ”という名前でその開発が噂されていたランボルギーニ第2のモデルがベールを脱いだのは、2003年のジュネーブショーでのこと。勇壮な闘牛の血統を意味する「ガヤルド」は、“fighting bull”の家系にふさわしいネーミング。ベイビーの異名とは相反して、ランボルギーニらしい低くシャープなデザインと抜きん出たパワーで圧倒的な存在感を示している。

5リッターのV10エンジンをドライバー背後にマウントするミドシップスポーツは、アルミスペースフレーム構造とアルミのボディパネルにより軽量化と高剛性を両立。500psに及ぶパワーは、フルタイム4WDにより余すところなく路面に伝えられる。
トランスミッションは6段マニュアルのほか、パドルシフトで操ることのできるセミ・オートマチックの「eギア」が用意される。

そして2008年のジュネーブショーでガヤルドは「ガヤルド LP560-4」へと進化した。エンジンは排気量が5.2リッターに拡大されるとともに、直噴化によって40psアップの560psを絞り出すことに。なおLP560-4の名は、このモデルの最高出力と4WDに由来することはいうまでもない。

モデルチェンジを機に、エクステリアデザインにも手が加えられたほか、サスペンションや4WDシステムも見直されて、従来以上に高いパフォーマンスを手に入れている。

LAMBORGHINI GALLARDO LP560-4|ランボルギーニ ガヤルド LP560-4|03

LAMBORGHINI GALLARDO LP560-4|ランボルギーニ ガヤルド LP560-4|04

ランボルギーニ ガヤルド LP560-4
ボディ|全長4345×全幅1900×全高1165mm
エンジン|5.2リッターV型10気筒
最高出力|412kW[560ps]/8000rpm
最大トルク|540Nm[65.3kgm]/6500rpm
駆動方式|4WD
トランスミッション|6段マニュアル、eギアシステム
価格|2428万1250円(マニュアル)、2533万1250円(eギア)
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
イタリアを代表するスポーツカーメーカーとして、常に対比されるのがFERRARI(フェラーリ)とLAMBORGHINI(ランボルギーニ)だ。しかし、それは至極当然のこと。なぜならランボルギーニの原点は、フェラーリを超えることだったのだから。

フェルッチオ・ランボルギーニがスポーツカーメーカーのランボルギーニ社を興したのは1963年。彼が47歳のことだ。第二次大戦後、トラクターやエアコンで財を築いたフェルッチオは、それまでに数々のスポーツカーを乗り継ぐが、どれひとつとして彼を満足させるものがなかった。フェラーリも例外ではなく、ある日、フェルッチオがエンツォ・フェラーリに愚痴を並べると、「君はトラクターでも転がしていればいい」と返されたことから、自らのブランドを立ち上げ、打倒フェラーリを掲げたというのはあまりにも有名な逸話だろう。

早速ランボルギーニは1963年のトリノショーに先進のV12と美しいボディを持つ「350GTV」を送り込み、翌年には生産型の「350GT」を世に送り出した。その後は一世を風靡した「ミウラ」や「カウンタック」などを発表するが、トラクター事業のつまずきやオイルショックの影響などから、自らの名を冠したスポーツカーメーカは人手にわたることになる。

その後もランボルギーニ社は幾度も身売りの憂き目に遭うが、1998年、アウディの傘下に収まってからは、順調な成長を見せている。現在はV12エンジンを積む「ムルシエラゴ」とV10の「ガヤルド」をラインナップする。

           
Photo Gallery