BMW ALPINA B7 Supercharge Limousine/Limousine Long|V8エンジンで、V12以上の性能を
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2015年4月27日

BMW ALPINA B7 Supercharge Limousine/Limousine Long|V8エンジンで、V12以上の性能を

BMW ALPINA B7 Supercharge Limousine/Limousine Long

BMW アルピナ B7 スーパーチャージ リムジン/リムジン ロング

V8エンジンで、V12以上の性能を

ショーファードリブンのリムジンとして高い人気を誇るBMW「7シリーズ」は、自らステアリングを握るオーナーにとっても格好のラグジュアリーサルーンだ。そのドライバーズカーとしての資質をさらに高めるべくアルピナが送り出すスポーツモデルが「BMW ALPINA B7スーパーチャージ」である。

BMW 7シリーズにはV8とV12のエンジンが用意されているが、アルピナは優れたハンドリングを狙い、あえてV8エンジンを選択。しかし、独自の技術によってV12以上の性能を手に入れることに成功した。

その技術とは、BMWが誇る画期的な吸気システム“バルブトロニック”に、“ラジアル・コンプレッサー”と呼ばれるスーパーチャージャーを組み合わせるというものだ。この新たなる試みにより、4.4リッターの排気量から最高出力500ps、最大トルク71.4kgmを達成。この数字は「BMW 760i」のV12を55ps、10.2kgm上回る実力である。

圧倒的なパワーを伝えるのは、ALPINA SWITCH-TRONICを備える6段オートマチックで、自動シフトはもちろん、ステアリング裏のスイッチを操作すればドライバーが自在にギアを操ることが可能だ。

ゆったりとしたサイズのボディは、アルピナ独自のサスペンションチューニングと21インチのロープロファイルタイヤにより、ひとまわり小さくなったと思わせるほど軽快なハンドリングを示す。室内はレザーとウッドのコンビネーションが美しく、ラグジュアリースポーツにふさわしい雰囲気が堪能できる。

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BMW アルピナ B7 スーパーチャージ リムジン/リムジン ロング

ボディ|全長5050(5190)×全幅1900×全高1475mm
エンジン|4.4リッターV型8気筒スーパーチャージャー
最高出力|368kW[500ps]/5500rpm
最大トルク|700Nm[71.4kgm]/4250rpm
駆動方式|FR
トランスミッション|6段オートマチック
価格|2120万円(リムジン)、2282万円(リムジン ロング)
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
もともとスポーティかつプレミアムなクルマとして評価の高いBMW車を、独自の技術でその魅力を飛躍的に高めているのが、ドイツのいち自動車メーカーであるALPINA(アルピナ)だ。

創始者であり、現在もCEOを務めるブルカルト・ボーフェンジーペンは、事務機メーカーの「アルピナ」社を営むルドルフ・ボーフェンジーペンの息子として1936年に誕生。同社ではタイプライターなどを手がけていたが、ブルカルトの興味はクルマに向けられ、1961年に「BMW1500」のエンジンチューニングを手がけたのを皮切りにその世界に足を踏み入れ、開発を本格化。そして、1965年にはアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社を立ち上げている。これが自動車メーカー・アルピナのはじまりである。

アルピナはチューニングパーツの開発に加えて、その技術を活かすべくツーリングカーレースに参戦、モータースポーツの世界でもその名を高めることになるが、1977年にはレース活動にピリオドを打ち、自動車メーカーへの転身をはかる。

翌1978年には自らの名を掲げた3つのモデルを開発。そのひとつである「BMW ALPINA B6 2.8」は、当時4気筒エンジンしかなかったBMW3シリーズに6気筒エンジンを搭載して圧倒的なパフォーマンスを見せつけた。

その後も「BMW ALPINA B10 Bi-Turbo」や「BMW ALPINA ROADSTER V8」といった名車を世に送り出しているが、ベースとなるモデルをはるかに上回るパフォーマンスと逸出したハンドリングを与えながら、洗練された乗り心地や上質なインテリアを備えるクルマづくりは、アルピナの哲学として、いまも受け継がれている。

           
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