シロッコ|Scirocco|Volkswagen Scirocco:The Car makes Style. “夢”をカタチにする、建築というクリエイティブ

シロッコ|Scirocco|Volkswagen Scirocco:The Car makes Style. “夢”をカタチにする、建築というクリエイティブ

”スタイル”をつくる、クルマとひと

Volkswagen Scirocco|フォルクスワーゲン シロッコ

Scirocco × 建築家 谷尻誠

“夢”をカタチにする、建築というクリエイティブ

住宅を中心に、数々の斬新な作品を手がける建築家 谷尻誠氏。最新作は、緑豊かな土地に建てられた、驚くほど開放的な一戸建てだ。日常に寄り添いながらもハイクオリティを実現する、シロッコと谷尻建築の共演。

文=小川フミオ写真=吉澤健太

建築的でありながら、躍動感溢れるデザイン

クルマと建築は、切っても切り離せない。クルマのデザインに挑戦した建築家は、ワルター・グロピウス、ル・コルビュジエにはじまり、最近ではレンツォ・ピアノにいたるまで数多くいる。クルマをゴシックの大聖堂にたとえた有名なフランスの批評家もいる。サブカルチャーの分野でも、たとえば映画。多くの場面で、クルマと建築物の関係が描かれてきた。

すぐれた建築はひとへ強く働きかけ、創造の源泉になる。フォルクスワーゲンのパーソナルクーペ、シロッコも、観るひとの内部に豊かな世界を築きあげる。その点で、名建築と響き合うものがあるといえる。

じつは、クルマを「建築的」と表現するのは、自動車デザイナーによろこばれない。大地に根をおろしているように見えるからだとか。とくにイタリアなどでは、クルマは止まっていても疾走しているように見えなくてはいけない、などと言われる。

イタリア人デザイナーをトップに頂くフォルクスワーゲンの有能なデザイナーたちが手がけたシロッコ。静止している状態でみごとに美しく、つぎの瞬間には走りだしそうな筋肉の力のみなぎりを感じさせる。まさに希有なクルマだといえる。

シロッコ|Scirocco02

谷尻氏も、シロッコのしなやかなボディラインに注目。

シロッコ|Scirocco05

最新作の「浜松の家」は、半地下と半2階で構成。

シロッコの美しさを支えているのは、ボディ四隅に配された車輪と、張りのある面で構成されたボディ。スポーツ選手が試合中に見せる肌の張りのような、内部からの強い力を感じさせるデザインが、どんなひとにもアピールする。クルマの機能は、最高速から積載能力にいたるまで、数値で語られることが多い。そこにあって、審美的なデザインも重要な機能だと、シロッコに出合うたびに感じられるほどだ。

シロッコを特徴づけている要素としてまず挙げられるのは、先述したように、均整のとれたプロポーションだ。美しいばかりでなく、4つの車輪で地面を蹴って走り出す姿もたいへん魅力的だ。

フロントグリルから排気管のフィニッシャーにいたるまで、細部の構成も神経がゆきとどいている。ランプ類をとっても、ヘッドランプもリアコンビネーションランプも、ボディに組み込まれるようにみごとにデザインされている。ひとは誰も、意識せずとも、美を理解する。それがシロッコのデザインの力だ。

最高のデザインを、より多くのひとへ

「人は、実際に理解するより、感じることの方がはるかに多く、その感じたことを経験により知識に変えてゆく、そして理解するのだ」。これは米国の建築家、フランク・ロイド・ライトの言葉だ(オルギヴァンナ・L・ライト著『ライトの生涯』遠藤楽訳より引用)。

シロッコ|Scirocco08

四隅の柱をなくし、天井から鉄筋で支えることで、この開放感を実現した。

シロッコのデザインを語るうえでも、あてはまるような気がする。
フォルクスワーゲンAG(本社)取締役会会長のDr. マルティン ヴィンターコルンは以下のコメントを発表している。

「我われはシロッコで、多くのひとが夢見たスポーツカーをショールームにお届けします。しかもそれは、先端技術を惜しみなく投入しながらも、非常に多くのお客様に入手していただける夢のスポーツカーでもあるのです」

一般の我われが意識せずにクルマに求めていた、美や快適性や操縦性。それをフォルクスワーゲンではシロッコというカタチで現実のものにしてくれた。そしてそれをいま、日本の路上でも楽しむことができる。

建築家の谷尻誠氏は、個人住宅から公共建築まで幅広く手がける。その作品は「どうしてこんな発想が」と驚くぐらい、よい意味で個性的だ。個性的とは、施主とよばれる注文主の要望にきちんと応えているという意味だ。

「僕は自分の役割をフィルターのようなものだと思っています。お施主さんの考えをもとに建築というかたちを作っていくのが仕事です。自分の仕事の多様性について言われますが、それはさまざまなお施主さんがいて、さまざまな考えを建築に反映させた結果です」