JeanRichard|ジャンリシャール|BRESSEL 1665 CHRONOGRAPH|ブレッセル1665 クロノグラフ
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2015年3月3日

JeanRichard|ジャンリシャール|BRESSEL 1665 CHRONOGRAPH|ブレッセル1665 クロノグラフ

JeanRichard|ジャンリシャール

BRESSEL 1665 CHRONOGRAPH|ブレッセル 1665 クロノグラフ

Text by OPENERS

独自のカウント方式を搭載した、ジャンリシャール自信のクロノグラフ

自社ムーブメント「JR1030」を搭載した、人気モデルのクロノグラフ仕様。モデル名の“1665”とは、創業者のジャンリシャールが生まれた年だが、文字盤のインダイヤルのデザインは、飛行機の姿勢指示器をイメージした斬新な仕上がりである。

このクロノグラフの30分積算計と12時間積算計には独自の工夫が凝らされている。どちらも2重の半円のスケールになっており、針の両端によって時の経過を示すように設計されているのだ。つまり、30分積算計なら、最初の15分は外側のスケールを針の長い側で、次の15分は内側のスケールを針の短い側で指し示す仕組みである。

自動巻き。毎時2万8800振動。ケース径42.0mm。SSケース。シースルーバック。日常生活防水。アリゲーターベルト。54万6000円。

BRAND HISTORY

1665年生まれの創業者、ダニエル・ジャン・リシャールは、“スイス時計産業の父”と呼ばれる人物である。もとは鍛冶屋であった彼には、時計を製作するための工具を自分で作成し、独学で時計をつくり上げたという逸話が残っているほど。時計のメカニズムにおいても、多くの革新的な試みを行い、カレンダー機能やリピーター機能なども手掛けたといわれる。

その後、生まれ故郷のヌーシャテル地方のル・ロックルに分業生産システムを導入。ケース職人、ゼンマイ職人、エナメル職人、彫金師などによる完全分業体制を確立することで、この地方の時計産業を飛躍的に拡大させた。ジュラ渓谷一帯を一大時計産業地へ生まれ変わらせたその功績は、ル・ロックルの時計学校や、シャトー・デ・モン時計博物館に残っている、ダニエル・ジャンリシャール像が誇らしげに物語っている。

現在のジャンリシャールは、ソーウィンド・グループの会長であるルイジ・マカルーソにより、1994年に復活されたブランド。栄えある時計師の名にふさわしく、トゥールビヨンやミニッツリピータなどの複雑時計のほか、ユニークなデザインを採用した3針ウォッチからダイバーズ、クロノグラフと、非常に幅広いラインナップである。

2004年には自社ムーブメント「JR1000」を開発。ラ・ショー・ド・フォンに工房をかまえ、デザインから製造、組み立て、仕上げまで、すべてを自社一貫生産する数少ないマニュファクチュールとして、伝統のなかに斬新さが光る時計づくりを行っている。

【創業年】17世紀
【創業地】スイス・ル・ロックル
【主なシリーズ名】ブレッセル、パラマウント、TVスクリーン
【問い合わせ先】ソーウインドジャパン 03-5221-1791
公式サイト http://www.jeanrichard.com

           
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