あなたのクルマ 見せてください 第9回 特別欧州篇

あなたのクルマ 見せてください 第9回 特別欧州篇(2)

ひととクルマが紡ぐストーリー

第9回 特別欧州篇 レナート・ベルガミン氏×アウディA3スポーツバック

ある熟年スイス人研究者のクルマ遍歴 (2)

クルマも建築もこだわると楽しい

──いまはシーケンシャルシフト付きのアウディ A3スポーツバックですね。しかしながら、ずっとドイツ車の理由は?

家族を、いつでもどこでも安全に運ぶ責任があるから。まあ、イギリスに行ったときはジャガー「Sタイプ」、少し前アメリカに行ったときは最新のフォード「マスタング」と、ときどきコテコテの現地もので“浮気”をしていますけどね。

A3にした理由? 息子も兵役に行って、娘も自分で行動する時間が増えて、妻と2人になったときに「もうそんな大きなクルマは要らないな」と思ったんです。そのうえ、スイスの道路は雪が降っても除雪がすぐにおこなわれるから2駆でも充分なことを悟ったんです。山小屋行きも、よほど困ったら、ゴムチェーンを履けばいいと割り切りました。

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──スイス流“子供が巣立ってからのクルマ選び”というわけですか。しかしながらツートーンの内装色をはじめ、なかなかレアな色づかいです。

いまやヨーロッパでは、ディーラーに並んでいる走行距離ゼロの認定中古車を買うのが一般的です。でも納期が掛かってもいいから、内装や装備にこだわったんです。

思えば20年前に家を建てたときも、研究しているジャコメッティとおなじ20世紀現代美術のエッセンスをふんだんに盛り込むよう、建築家と徹底的に詰めた。クルマも、そうしてみると結構楽しいことがわかりました。