メルセデス・ベンツ S クラス クーペに試乗|Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツ S クラス クーペに試乗

特集|メルセデスの最新フラッグシップ

Mercedes-Benz S Class Coupe|メルセデス・ベンツ S クラス クーペ
スポーティ、コンフォート、エレガントを追求したフラッグシップ

メルセデス・ベンツ S クラス クーペに試乗

メルセデス・ベンツのフラッグシップサルーン「S クラス」を、よりドライバーカー向きに仕立てた「S クラス クーペ」。最先端技術による安全装備やコンフォート性能、そしてラグジュアリーさを引き継いだうえ、クーペとして求められるスポーティさがくわわっている。そんなメルセデスの最新「S 500 クーペ」と、AMGがエンジニアリングを施した「S 63 AMG クーペ」にイタリアで試乗したのは、モータージャーナリストの桂伸一氏。世界初採用の装備に、驚くような体験をしたという。

Text by KATSURA Shinichi

Sクラスの上質さはそのままに走りを磨き上げた

「CLクラス」から18年ぶりに「Sクラス クーペ」の名称に戻ったメルセデス・ベンツの最上級クーペに試乗するため、イタリア・トスカーナ、ピサにあるガリレオ・ガリレイ空港に降り立った。

目の前に現れた流麗なスタイリングのクーペは、全長5,027×全幅1,899×全高1,411mm、ホイールベース2,945mmと堂々のフルサイズだからこそ実現する伸びやかな面とエッジが美しい。「SL」系のスポーツマスクからボディサイドに走る2本のキャラクターラインが現代メルセデスに共通するデザイン言語。

地元イタリア勢に混じると、フロントビューはメルセデスそのものの威光を放つが、リアビューは一転、スリーポイントを見なければアメリカンのラグジュアリークーペと見紛うスタイリッシュな出で立ち。

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Mercedes-Benz S 63 AMG Coupe

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Mercedes-Benz S 500 Coupe

コクピット、と表現したくなるインテリアはドライバーをドライビングに集中させるタイトフィット感で確実にホールドするバケットシートの形状がスポーツ=アグレッシブな印象。「Sクラス セダン」の流れを受けるデザインだが、流面の多用や素材と色の使い方などがちがい、イタリアンテイストとクラフトマンシップの融合で、精巧な造りと上質感に満ちている。おとな4名のシートは分厚いクッションにより基本的にゆったりと余裕で包み込んでくれる感触はSクラスの領域。

ラインナップは、4.7リッター V8ツインターボ+7G-トロニックプラス(7段AT)を搭載する「S 500 クーペ(日本では「S 550 クーペ」、そのハイパフォーマンス版である5.5リッター V8ツインターボ+AMGスピードシフトMCT7(多板クラッチ式7段AT)の「S 63 AMG クーペ」で、それぞれRWD(後輪駆動)と4MATIC(4輪駆動)が用意される。

Sクラスサルーン譲りの上質な乗り味はそのままに、さらに走りと操縦性をスポーティーに仕上げたSクーペだが、最大の関心事は、今後の自動車のハンドリング性能に絶大な影響を及ぼす画期的な“カーブチルティング機能”を搭載した事だ。

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Mercedes-Benz S 63 AMG Coupe

加速が鋭いとか、驚くほど軽快とか、コーナリングが速いという感覚は大なり小なり経験してきたが、生まれてこのかた、自動車に乗ってこんな体験をするとは思いもよらなかった。