連載・藤原美智子 2014年7月|“水”の力で、瑞々しく潤った肌に
BEAUTY / THE EXPERTS
2014年10月27日

連載・藤原美智子 2014年7月|“水”の力で、瑞々しく潤った肌に

1日、2リットル飲みつづけていたら、なんと目に見えて肌が潤ってきた!

「“水”の力で、瑞々しく潤った肌に」

ここ1カ月ぐらい、瞑想のときとおなじように( 2014年1月の連載2014年1月の連載で紹介)、またまた新習慣にしようと意識しながら実行していることがある。それは水を1日、2リットルほど飲むこと。これは人によっては普通のことかもしれないが、私にとってはいまだかつて飲んだことがないほどの水の量。どうして飲むことにしたかというと、ある骨格矯正の施術を受けた際、私の水分摂取量はまったく足りていないことが判明したからだ。そして先生に「1日、2リットルを目標に水を飲んでください」とアドバイスを受けて2週間ほど飲みつづけていたら、なんと目に見えて肌が潤ってきたのだ。それで、「これは習慣にしよう!」と決めたというわけである。

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Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

自然に水を欲するようになっていた!

私はもともと、子どものころからあまり水を飲めない性質というか、飲む習慣がなかった人。水を飲むとそれだけでお腹が一杯になってしまってご飯(主にオカズ系)が食べられなくなるのがイヤだからという、何とも卑しい理由からだ。とはいっても、自分があまり水を飲まない人だとは意識したことはなかった。それが10数年前の海外ロケのとき、一緒に行動した編集者に「藤原さんは、本当にお水、飲まないですねー」と指摘されて、それで初めて自覚したのである。

水を飲むことは健康や美容に良いということはもちろん知識にはあったし、外人モデルが2リットルのペットボトルのミネラルウォーターを持ち歩いて常に口にしているのも見ていた。でも若いころは食い気とお酒(!)を優先していて、相変わらず水でお腹いっぱいになるのはもったいないと思っていた。それが数年前から年齢のせいなのか、自然に水を欲するようになっていたので何となく十分だろうと思っていた。でも実際の水分摂取量はまだまだ少ないということが、ある機器によってハッキリと数値として出たのである。

起き抜けに、水素水に野菜サプリメントを溶かして

「体組成バランス計」という機器を知っているだろうか。いわゆる体重計の類いなのだが、ほかにも身体年齢や体脂肪率、皮下脂肪率、内蔵脂肪レベル、筋肉レベル、骨レベル、基礎代謝などなど、身体の内側の状態を細かい数値まで測定できる機器だ。件の骨格矯正院では業務用のバランス計を使って施術を受ける人のデータを取っているのだが、それによって私の体内に含まれている水分量が低いことが判明したのである。精緻な機器で計ると「いえいえ、ちゃんと飲んでいまーす」と口では言っても、ごまかしはきかないというわけである。

でも言い訳ではないが、午前中に飲んでいる水の量は問題ない(と、キッパリ!)。何しろ朝は身体が自然に欲するので、以前からある程度の水はキチンと飲んでいた。さらに1カ月半ぐらい前からは、起床時にはコップ2杯ほどの水素水を飲んでいる。水素水は今、いろいろな病気の改善効果が認められると医療現場でもっとも期待されていて、美容面でも新陳代謝が高まるというデータが出ているもの。私が愛飲しているのは『「水素水7.0」ppm』(エコモ・インターナショナル)。これは水を入れた専用のボトルに粉末状の水素発生剤を入れて、数分経ってから飲むという、水素水を自分で作るタイプのもの。こうするとできたての高濃度の水素水を飲むことができるのだが、水との違いは明らか。粒子が細やかな感じになって、不思議なくらいスーッと身体に染み込むように入っていくのだから。ただし独特の味があるので、私は最近のお気に入りの粉末状の野菜サプリメント「ベジパワープラス」を溶かして飲んでいる。

お気に入りは、海の深層水とドイツの天然の炭酸水

このほかにも普通のミネラルウォーターと合わせて、朝5時に起床する私は午前中だけで900mLぐらいは飲んでいる。問題は午後から夕食までの時間だ。日中は忙しさにかまけて、ついつい水を飲むのを忘れてしまうのだ。習慣になるまでは忘れないように常に意識していることが必要だが、そのためには「目標は2リットル」などと数字に表す方法が有効だし、ヤル気もでてくる。そこで私は対策として750mLのミネラルウォーターのボトルに水を詰めて持ち歩き、夕食前までには飲み干すことにした。そうすると午前中と午後の帰宅するまでで合計1650mLとなり、2リットルまで残り350mL。これなら寝るまでの3時間でなんとか消化できるだろうという算段である。

でもズーッとおなじ水だと飽きることもあるので、そのときはミネラルウォーターの種類を変えている。出先にはマグネシウムやナトリウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルがとても豊富で、味がまろやかでスルスルッと喉を通っていく「海の深層水 天海の水1000」を。夕食時には冷えた炭酸入りの水を飲んで、目先(舌先?)を変えている。お気に入りは、泡がまろやかなドイツの天然の炭酸水「ゲロルシュタイナー」。これもミネラルが豊富に含まれているし、1310mg/Lと高硬度なのでダイエット効果も期待できそうだ。そういえば、水を意識して飲むようになってから、お腹辺りの贅肉が減ってきたような……。

自分の肌を見ながら“瑞々しさ”を実感

このあたりの詳しいことを知りたい人は『正しい水の飲み方・選び方』藤田紘一郎著(海竜社)を読んでみて。水を飲むことがどれだけ健康(もちろん美容にも)に大事なのか。どんな飲み方をしたらいいのか、どんな水を選んだらいいのかなどなど、水飲みの正しい基本(?)を知ることができるのでお薦めの本である。いくら水を飲むことは健康や美容に良いといっても、がぶ飲みしたり、一気に大量に飲んだりするのは危険な行為。アメリカでは6リットルもの水を一気に飲んで水毒症となって死亡する事件も起きているというし、腎臓や胃腸が悪い人が硬水を飲みすぎると尿路結石になったり、よけいに具合が悪くなったりもすることもあるそう。私のように今まで水をあまり飲んでいなかった人は、まずはコップ1杯の水を1時間かけてチビチビと、1日、1.2リットルぐらいから始めてはどうだろう。なにごとも無理矢理は厳禁であり、ホドホドが大事ということである。私は今、矯正の先生に「夏は2.5リットルを目標に」とアドバイスを受けているのだが、やっと2リットルが飲めるようになってきたばかりなので、無理をせず、身体の声を聞きながら少しずつ増やしていこうと思っているところである。

それにしても「瑞々しい」という表現はホントに水が満ちている様のことだったんだなーと、今の自分の肌を見ながら実感している。何だか今まで、とっても大事なことを見逃していたんだなーと反省しつつも、今の時期、こまめに水を摂ることは熱中症予防にもなるので、グッドタイミングであたらしい習慣を始めたものだと自分で自分を褒めている私でもある(!)。

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