BEAUTY / THE EXPERTS
2015年1月9日

連載・藤原美智子 2014年4月|3種の食べるお茶で、美容力と健康力をアップ!

手軽で簡単でおいしい! ~ジンジャーティー、ローズヒップティー、芽かぶ茶~

「3種の食べるお茶で、美容力と健康力をアップ!」

最近、気がついたら朝一番に飲んでいるお白湯とコーヒー以外は、飲んで食べられるお茶ばかり愛飲していることに気がつきました。それはジンジャーティーと芽かぶ茶とローズヒップティーの3つ。

藤原美智子さんが「ザ・ビートル・カブリオレ」を購入した理由

Photographs&Text by FUJIWARA Michiko

身体を温めたり消化力を高めたり、身体の毒出しに!

ジンジャーティーは 2月の連載でも紹介したもの。もう少し詳しく説明すると、まずはコップ1杯半ぐらいの水を入れた小鍋に薄く5、6枚スライスした生姜(しょうが)を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして7、8分。色が黄色くなるほどおいしいけれど、時間はお好みで。私はコップ1杯ぐらいになるまで煮詰めています。

自宅では食後に、ときにはポットにつめてクルマの中で飲むことも。そしてポットにつめる時間がなかったとき用として、マーケットで買ったジンジャーパウダーをバッグに常備しています。これはお湯を入れたカップの中に4、5振りするという即席ジンジャーティーを作るため。簡単で便利だけれども、やはりメインは生姜から作るもの。なぜなら、飲み干したあとのカップの底に沈んでいる生姜も食べちゃうからです。なんて言ったらいいか、少し柔らかくふっくらとした歯触りで生姜の味も少し残っていて……、おいしいです! ほかのひとはどんな反応をするか想像はできないけれど。

ところでジンジャーティーの効能はよく知られているように、身体を温めたり消化力を高めたり、またアーユルヴェーダでは身体の毒出しとしても推奨されているの。でも効果があるぶん、刺激も強いので胃腸系が弱いひとは避けたほうがいいらしいし、3杯以上は飲まないほうがいいみたいです。

それにしても冬の間中、これを飲んでいたからなのか一度も風邪を引かなかったし、36.6度という私の平均体温が下がることもなかったんです。今、女子のあいだでは35度台の低体温のひとが増えているとのこと。それは絶対に駄目! 免疫力は下がるし、体内を酸化させるし、新陳代謝も悪くなるしと良いことはひとつもないのだから。なので低体温のひとはぜひ、飲んで食べてみてくださいね。

心から和める食べるお茶もどうぞ

さて、芽かぶ茶は、知っているひとは知っている、知らないひとは知らないという存在でしょうか。私も週末の家(静岡県下田市)の直売所で初めて知ったような気がします。たぶん漁港のある地域には必ず(名産として)売られているものかもしれませんね。

芽かぶは、わかめの根元部分を味付けして乾燥させたもの。なんでもフコイダン、アルギン酸、ヨード、カルシウムなどの栄養素が、海藻のなかでもっともふくまれているらしいんですよ。

フコイダンには強力な抗がん作用があるらしいし、アルギン酸には水溶性の食物繊維が豊富にふくまれている。ほかにも血糖値が上昇するのを抑える効果や免疫力の抑制効果、整腸作用、抗酸化作用、ダイエット効果などなど、なんだかとっても健康と美容効果のあるお茶なんです。私は以前は二日酔いの朝によく飲んでいたっけ……(と、ちょっと遠い目つき。理由は先月の連載を読んでみて)。

肝機能の向上作用もあるらしいので、それで二日酔いの朝には無意識にも飲みたくなっていたのかしら(!?)。調べてみたらアルギン酸は胃壁にバリアを張ってアルコールの吸収を防ぐ効果があるので、飲む前に摂ると悪酔いや二日酔い予防になるそう。だから本当は「飲む前に、飲む」がよかったみたいですね。

そうした効果もうれしいけれど、お湯を注ぐだけでできちゃうので簡単だし、あのネバネバ&とろーとした感じが好き! それに塩気もほどよくあるので疲れているときや気分転換をしたいとき、もちろん具である芽かぶも食べるので小腹が空いたときにもうれしいお茶。お味噌汁を飲んだときの「ホーッ」とするおいしさとおなじで、心から和める食べるお茶です。

女性にとってありがたい“ビタミンCの爆弾”

さてさて、私の新入りの愛飲ティーがローズヒップ。ローズヒップティーは女子のあいだでは美容茶として広く知れ渡っているものらしいですね。でも私は昔(30年前だったかしら)、ローズヒップティーと思って飲んだのが異常に酸っぱくて、それで嫌いになって今まで嫌厭(けんえん)していたんです。それが、この前、知人からティーパックになっているものをいただいたので「せっかくだから、飲んでみようかな~」と口をつけたところ、あら、おいしい。酸味はあるけど、ほのかな甘みもある。「あれー? こんな味だったかなー」とネットで調べてみたところ、どうやら昔に飲んだのはハイビスカスとブレンドされているものだったみたい。私は酸味が強いのは苦手なんですが、ハイビスカスはクエン酸が豊富にふくまれていて酸味が強いですものね。

そして、さらに判明したのがローズヒップの強力な美容効能。なんと“ビタミンCの爆弾”と言われているほど豊富にふくまれているらしいの! ビタミンCは抗酸化作用があるし免疫力を高めてくれるし、コラーゲンの生成にはなくてはならない存在。骨の強化にも欠かせない。つまり健康と美容に欠かせないビタミン。それに、これから紫外線が強くなる季節には必須の栄養素ですよね。さらに良いのはローズヒップのビタミンCは熱に強いので、お茶にしても壊れにくいということ。

そのほかにもコラーゲンや鉄分、ビタミンA、E、βカロテン、カルシウム、リコピン、赤ちゃんの柔らかい肌を保つのに役立つαリノレン酸もふくまれているとのこと。つまりビタミンCの効用のほかにも肌の新陳代謝の促進、美肌・美白効果、ホルモンバランスを整える、老化防止、生理痛の緩和、毛穴が小さくなったり黒ずみが解消されるといった効果まであるらしい。まさに女性にとってはありがたーいお茶なんです。

そんな効果を知ったらローズヒップティーを飲まなきゃ損! ということで、いろいろとネットで検索した結果、「プロヴァンスガーデン」というところのファインカットと呼ばれている、ローズヒップの実が細かくカットされているものを購入。これをカップに大さじ一杯ぐらい入れて蓋をして、待つこと3分。蓋を取って実がカップの底に沈み、お湯が紅茶色に変わっていればできあがり。お茶もおいしいけれど、じつは、私はこの実のほうが気に入りました。なんていうか、ネットリとしていて甘みもあっておいしいの(たぶん男子は苦手かも)。それに、実のほうに栄養成分が詰まっているのだから食べなくては意味はないですよね。だからティーパックのものよりも、実も食べられる商品のほうがお薦め。

このローズヒップティーを朝とお風呂後に飲み(食べ)はじめてまだ20日間くらいですが、確実に肌が白くなっている気がするし、毛穴が縮んできているような気も……!? 「よし、今年の夏の紫外線対策と美白はコレだ!」と張り切っている私です。健康と美容に効く、飲んで食べる3種のお茶、ぜひ試してみて!

           
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