Patek Philippe|名誉会長に訊く - パテック フィリップ175年の歴史

Patek Philippe|名誉会長に訊く - パテック フィリップ175年の歴史

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Patek Philippe|パテック フィリップ

名誉会長フィリップ・スターン氏、
『パテック フィリップ・ミュージアム』所蔵のミュージアムピースを語る

パテック フィリップ175年の歴史を遡る(2)

努力し続けること。そして古きを知ること

──今回、展示されている時計は、見事な装飾も特徴です。

私がコレクションをするうえで、ムーブメントの状態、搭載される機構に加えて、どんな装飾なのかも大切な要素になっています。懐中時計にはさまざまな細工が施されていますが、その素材にも注目しています。

──タイムピースを集めるうえで学んだことは?

努力し続けることです。そして古きを知ることに学びは不可欠だということでしょう。時計史を理解していなければコレクションはおかしなものになってしまいます。専門的なこと、たとえば用語などは書籍で勉強し、さまざまなアーカイブも参考にしてきました。ただしどんなことでもそうですが、趣味なら楽しいものですが、義務になってしまうと苦痛を伴います。私はずっと楽しみながら学び、知識と経験を重ねてきました。だから長続きしたと思いますね。

シンギング・バード

──どのようにして情報収集を?

いまではプライベートオーナーから直接購入するのは非常に難しくなっていますので、基本的にはオークションです。私が収集をはじめた1960~1970年代は、価格も高くありませんでしたから、集めやすい時代だったといえますね。いまはたくさんのコレクターがアンティークウオッチを欲しがっていますし、価格も高騰する一方です。パテック フィリップの人気も非常に高い。ですから、いまから同じコレクションをつくろうとしても、点数も揃わないですし、金額も天文学的になり、きっと不可能でしょうね。

そうそう、学んだことには“根気”もありましたね。マーケットの状況によっては10~15ピースが入手できるときもあれば、欲しい時計がまったくないこともありますから。待つことも大切なのです。最初に買った時計ですか? もう、忘れてしまいました(笑)う~ん、クロノグラフと永久カレンダーが搭載された懐中時計だったように思います。