日産、鏡とカメラを併用するルームミラーを発表|Nissan

日産、鏡とカメラを併用するルームミラーを発表|Nissan

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Nissan Smart Room Mirror│日産 スマート ルームミラー

ミラーとカメラを併用する世界初の「スマート ルームミラー」

日産自動車は、液晶モニターとルームミラーの切り替えが任意で可能となる世界初の「スマート ルームミラー」を発表。3月6日から一般公開されるジュネーブモーターショーで公開する。

Text by YANAKA Tomomi

日本では今春からディーラーオプションとして登場

日産がジュネーブモーターショーで発表する「スマート ルームミラー」は、リアビューカメラとしてはもちろん、切り替えれば従来どおりのミラーとしても使えるハイブリッド機構をそなえる点があたらしい。

仕組みは、リアウインドウに設置された130万画素の高解像度の狭角カメラによる鮮明な画像を液晶モニターに映し出すというもの。これより、後方や斜め後ろを走行する車両がピラーなどでさえぎられることなく、多くの乗員が乗っても、荷物を高く積み上げても良好な後方視界を得られる。

また、悪天候や薄暮、夜間などのさまざまな環境時でも、鮮やかな後方映像を提供。朝夕の逆光や後続車のヘッドライトにたいしても高度なカメラ制御と画像処理プログラムを採用することで、まぶしさを抑え視認性をたもつことができる。

雨天時のミラー表示。リアガラスを流れる雨滴により視認性が極端におちる

雨天時のカメラ表示。リアウィンドウの雨滴がなく、自然でクリアな視界が映し出される

通常は液晶モニターとミラーを重ねて使用すると、後方からの光がミラー反射とモニター透過によって2重像現象を発生させるというが、スマート ルームミラーでは内部構造を工夫することにより、この問題を回避。液晶モニターと通常のミラーとの自由な切り替えを可能にしている。

リアに搭載したカメラの映像ををルームミラーに映し出すというシステムは、2012年にアウディが量産車として世界で初めて「R8 e-tron」に搭載していたが、こちらはリアウィンドウが視界をさえぎるCFRPに置き換わったための代替策であった。スマートルームミラーは映像にデジタル処理することで視認性を向上させるなど、セーフティデバイスとしてさらに進化したものといえる。

日産では2015年からグローバルに採用するための検討をすすめ、まず日本市場で今春からディーラーオプションとして販売を開始する予定。さらに、今年のル・マン24時間耐久レースへ出場予定の「ZEOD RC」やNISMOが開発するレーシングカーにも採用されていくという。