駆け抜ける歓びを凝縮した「2シリーズ クーペ」が日本デビュー|BMW
CAR / NEWS
2015年2月4日

駆け抜ける歓びを凝縮した「2シリーズ クーペ」が日本デビュー|BMW

BMW 2 series coupe|ビー・エム・ダブリュー 2シリーズ クーペ

駆け抜ける歓びを凝縮したコンパクトFRクーペ

「2シリーズ クーペ」を国内導入

ビー・エム・ダブリューは、「1シリーズ クーペ」の後継モデルとなるプレミアムコンパクトクーペ、「2シリーズ クーペ」を2月26日から発売する。「2シリーズ クーペ」は、車名の奇数数字をセダン及びステーションワゴン、クーペなどのスポーツモデルを偶数とするBMWのあたらしい戦略のもとに誕生したニューモデル。シャープでスタイリッシュなボディデザインと、1966年に誕生し、いまも名車として歴史に残る02シリーズ(通称マルニ)のDNAを受け継ぐ、スポーティな走りが魅力である。

Text by SAKURAI Kenichi

ワイド&ローなプロポーションでよりスポーティに

日本でも発売を開始した「2シリーズ クーペ」は、これまでに世界で15万台以上を販売した「1シリーズ クーペ」の後継モデルである。クーペデザインのモデルを偶数の車名にするというBMWのあたらしい戦略に則り、新シリーズとして独立した。

新型2シリーズは、コンパクトセグメント唯一の後輪駆動モデルであり、BMWのこだわりである前後重量配分50:50を確保。BMWのエントリースポーツモデルという位置づけだが、「2シリーズ」の祖ともいえる1966年に登場した1600-2から使用されている、「駆け抜ける歓び」というキャッチフレーズにふさわしいBMWらしいキャラクターを得ている。

BMW 2002

パワートレインは、ほかのラインナップでもお馴染みのツインパワーターボエンジンに、新開発された8段ATという組み合わせ。

文字入力も可能なタッチパッド付「iDriveナビゲーションシステム」や、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車載通信モジュールで乗員の安全と車両の状態を見守る「BMW SOSコール」、車両のメンテナンス情報を正規ディーラーに通知する「BMWテレサービス」など、安全性や利便性に優れた機能を標準装備する。

ひと目でBMWと分かる、ワイドでマッシブなエクステリアデザインでは、サイドのショルダー部分に用いられた躍動的なキャラクターラインが特徴的だ。ドライバーの位置をホイールベースのほぼ中間においた、FRらしいフォルムを持ち、彫刻的とも表現したい非常に質感のあるアピアランスに仕上げられている。これまで縦方向に大きかったヘッドライトは切れ長のシャープで精悍なデザインに変更。この中に、丸型4灯ヘッドランプが埋め込まれている。

ボディサイズは全長4,440×全幅1,775×全高1,420mm、ホイールベースは2,690mmと発表された。これは前代の「120iクーペ」と比較し、全長で70mm、全幅で25mm、ホイールベースで30mm拡大しているが、反対に全高は35mm低められている。低くワイドな印象は、こうしたディメンションがもたらしたもので、1シリーズ クーペよりもいっそうスポーティだと感じるはずである。

インテリアは、センターコンソールがドライバー側を向く、BMWでお馴染みのコックピットデザインを採用。前席のヘッドルームは6mm、後席のレッグルームは21mm拡大し、さらに後席への乗降スペースも11mm広げられた。そのほか、オプションで40:20:40の分割可倒式リアシートを用意したほか、荷室容量は20リッター、荷室開口部も38mm拡大。デザイン優先の2ドアモデルながら、居住性や乗り降りの改善などがおこなわれ、実用性も向上しているといえそうだ。

BMW 2 series coupe|ビー・エム・ダブリュー 2シリーズ クーペ

駆け抜ける歓びを凝縮したコンパクトFRクーペ

「2シリーズ クーペ」を国内導入 (2)

6段MTもモデルラインナップに設定

グレードは、最高出力135kW(184PS)、最大トルク270Nm(27.5kgm)を発生する2リッター直列4気筒BMWツインパワーターボエンジンに8段ATを組み合わせる「220i クーペ スポーツ」と「220i クーペ Mスポーツ」のほか、BMW M社によりチューニングされた、最高出力240kW(326PS)、最大トルク450Nm (45.9kgm)を発生する3リッター直列6気筒BMW Mパフォーマンス ツインパワーターボエンジンに、おなじく8段ATを組み合わせる「M235i クーペ」の計3ラインナップ。「M235i クーペ」には6段MTも用意するあたりが、いかにもBMWらしいこだわりである。

注目の価格(税込)は、「220i クーペ スポーツ」が444万円、「220i クーペ Mスポーツ」が468万円、そして「M235i クーペ」は6段MTが584万円、8段ATが598万円と発表された。

ちなみに、2リッター直列4気筒BMWツインパワーターボエンジンでは、リッターあたり16.7km(JC08モード)の低燃費を実現し、2015年度燃費基準+10%および2005年排出ガス基準75%低減レベルを達成している。これはもちろんエコカー減税対象モデルとなり、自動車取得税および重量税の75%減税がおこなわれる。

M235i Coupe

発表に当たってビー・エム・ダブリュー株式会社のアラン・ハリス社長は、「2014年は、“M3 セダン”、“M4 クーペ”、そしてすでに欧州で公開した“4シリーズ グラン クーペ”やMINIを含め、10モデル以上の新型車を日本に導入します。その第1弾が、この“2シリーズ クーペ”になります」とスピーチ。来週のジュネーブ モーターショーでワールドプレミアされる「2シリーズ アクティブツアラー」も欧州での発売から時間をあけず、年末には日本にも導入すると明言した。

BMW 220i Coupe Sport

BMW 220i Coupe M Sport

日本でも人気のMINIはもちろんのこと、BMWブランドも3年連続で2桁の成長をとげ、2輪車も17パーセントの売り上げアップを記録しているという。なかでもBMWが力を入れているクリーンディーゼルモデルでは、「3シリーズ」と「5シリーズ」のほぼ半数がクリーンディーゼルモデルあり、「X5」に至っては90パーセントがクリーンディーゼル搭載車。いまやBMWは、単に走りの良いプレミアムブランドというだけではなく、先進的な技術を採用しているというイメージでも、ユーザーに選ばれているといえそうだ。

先におこなわれた東京マラソンの先導車として「iシリーズ」が注目を集め、新型4シリーズカブリオレと2シリーズの登場で本格的に始動したBMWの2014年。今後もぞくぞくと登場してくるニューモデルに期待したい。

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BMW M235i Coupe|ビー・エム・ダブリュー M235i クーペ
ボディサイズ|全長 4,470 × 全幅 1,775 × 全高 1,410 mm
ホイールベース|2,690 mm
エンジン| 2,979 cc 直列6気筒 ツインパワーターボ
最高出力|240 kW(326 ps)/5,800 rpm
最大トルク|450 Nm(45.9kgm)/1,300-4,500 rpm
トランスミッション|6段MT、8段AT(電子油圧制御式8段スポーツAT)
駆動方式|FR
サスペンション 前/後|ストラット/5リンク
タイヤ 前/後|225/40R18 / 245/35R18
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
車輛重量|1,530 kg(6段MT)、1,550 kg(8段AT)
燃費(JC08モード)|12.0 km/ℓ(6段MT)、12.5 km/ℓ(8段AT)
CO2排出量|189 g/km
ハンドル|右
0-100km/h加速(欧州値)|5.0 秒(6段MT)、4.8 秒(8段AT)
価格(消費税5パーセント込み)|584万円(6段MT)、598万円(8段AT)

BMW 220i Coupe|ビー・エム・ダブリュー 220i クーペ
ボディサイズ|
   (スポーツ)全長 4,440 × 全幅 1,775 × 全高 1,420 mm
   (Mスポーツ)全長 4,470 × 全幅 1,775 × 全高 1,410 mm
ホイールベース|2,690 mm
エンジン| 1,997 cc 直列4気筒ターボエンジン
最高出力|135 kW(184 ps)/5,000 rpm
最大トルク|270 Nm(27.5kgm)/1,250-4,500 rpm
トランスミッション|8段AT(電子油圧制御式8段スポーツAT)
駆動方式|FR
サスペンション 前/後|ストラット/5リンク
タイヤ 前/後|
   (スポーツ)225/45R17 / 225/45R17
   (Mポーツ)225/45R17 / 245/40R17
ブレーキ 前/後|ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク
車輛重量|1,450 kg
燃費(JC08モード)|16.7 km/ℓ
CO2排出量|148 g/km
ハンドル|右
0-100km/h加速(欧州値)|7.0 秒
価格(消費税5パーセント込み)|440万円(スポーツ)、468万円(Mスポーツ)

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