more trees|ビジネスラウンジ「T-TIME」の空間をプロデュース

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みんなでかんがえる環境問題の、いまーモア・トゥリーズ

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都会に現れた“森のラウンジ”

ビジネスラウンジ「T-TIME」の空間をプロデュース

2014年1月10日、東京・赤坂にビジネスラウンジ「T-TIME」がオープンした。1時間300円で自由に使用できるラウンジでは、都会で働く人々をターゲットとした各種サービスが提供される。店舗の内装には、モア・トゥリーズの森で育まれた国産材が使用され、港区の建築物などへの国産木材の使用を推進する「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」の認証を受けている。モア・トゥリーズが満を持してスタートした国産材の空間デザインプロジェクトをレポートする。

Photographs by Shinya HiroseText by HIKITA Sachiyo(Fukairi)

企業、自治体──密な連携で実現したプロジェクト

赤坂駅から徒歩30秒。赤坂サカスを中心に、多くのオフィスが立ち並ぶ都心の一角に「T-TIME」は誕生した。名前の“T”に込められているのは「Take」「Think」「Talk」という3つのコンセプト。つまり、「情報を取り込む場所」「アイディアを生みだす書斎」「人とコミュニケーションする空間」という3つの顔をもったラウンジなのだ。

運営するのは埼玉県に本社を置く株式会社イコム。同社は不動産業のあらたな可能性を模索する企業である。国産材のマンスリーマンションの提供など、建材から地球環境へ配慮した物件の事例を複数もつ。

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赤坂が所属している東京都・港区は、かねてから区内から地球全体の環境へと発信するプロジェクトを進行してきた。2009年、港区長と全国の森林資源を豊富に持つ市町村の首長が一堂に会し「みなと森と水サミット」を開催。都市と山間部が、共同で低炭素社会の実現をめざす話し合いをスタートさせた。

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「uni4m(ユニフォーム)」のシンボルマーク

サミットで掲げられる理念を実践するための連携組織が「みなと森と水ネットワーク会議」、通称「ユニフォーム(uni4m = UNIFIED NETWORKING INITIATIVE FOR MINATO “MORI & MIZU” MEETING)」だ。

ユニフォームのアクションで、都市での木材利用と山側での森林整備を促進するための仕組みとして2011年10月に誕生したのが「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」(以下、みなとモデル)だ。

この制度を進めるため、港区と山側自治体は、伐採後の再植林を保証する協定を締結した。港区が仲介役となって、森林を所有する地方自治体と都市の建築主をつなげる。協定自治体から産出された間伐材、主伐材の使用を推奨することで、区内の二酸化炭素固定量を増加させ、かつ国内の森林整備を促進させているのだ。

「森と都市とをつなぐプラットフォーム」として、間伐材の利用を推奨してきたモア・トゥリーズも、みなとモデルに深く関わっている。「モア・トゥリーズの森」の所在する市町村のすべてが、港区の協定自治体として名を連ねているのだ。今回の認証制度のスタートは、彼らにとっても大きなチャレンジへのチャンスでもあったのだ。

こうした取り組みに以前から興味をもっていたのが、「T-TIME」を運営する株式会社イコムだ。タイミングが重なり、赤坂の物件を施工する時期に「みなとモデル」がスタートすることに。彼らにとっても、国産材のビジネスラウンジはあらたな試みでもあり、長年のノウハウを活かすチャンス。そこで、以前から交流のあった「more trees design(モア・トゥリーズ デザイン)」にディレクションを依頼することとなった。

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モア・トゥリーズ デザインは、モア・トゥリーズのリソースを活用し、都市側から森づくりをサポートする事業を展開する企業。さまざまな種類の木材を大量に消費する建築のフィールドを視野に入れ、国産材の空間デザインプロジェクトを構想してきた。「T-TIME」の内装には、フローリングから壁面、家具にいたるまで、高知県中土佐町、北海道下川町、岐阜県東白川村にあるモア・トゥリーズの森で育った国産材を利用している。

一歩踏み入れると、木の心地よい香りがあふれる空間。飲食の持ち込みも自由で、電源を確保するためのコンセントや無線LAN、ビジネス書籍といったアイテムを取り揃えている。コーヒーを片手に会話を楽しんだり、仕事に集中したり──都会に現れた森のラウンジ「T-TIME」の使い方は、人それぞれだ。

T-TIME
東京都港区赤坂2-14-27
国際新赤坂ビル東館 B1階109区外
営業時間|10:00~20:00
定休日|土日・祝日

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Tel. 03-5770-3969