BoConcept|ボーコンセプト南青山店で、建築家 谷尻 誠がボーコンセプトを語る

BoConcept|ボーコンセプト南青山店で、建築家 谷尻 誠がボーコンセプトを語る

BoConceptのインテリアのあるあたらしい暮らし

BoConcept|ボーコンセプト

ひとの住まい方には、かならずライフスタイルがにじみ出ている

建築家 谷尻 誠、ボーコンセプトを語る

「以前と比べてずいぶんナチュラルでソフトな色が増えましたね」──昨年9月に南青山店で開催されたボーコンセプトのパーティーで、Kyoto Jazz Massiveの沖野修也さんとのトークショウをおこなって以来、約1年ぶりに南青山店を訪れた建築家の谷尻 誠氏。新作のテーブルやチェアを熱心に見はじめた。

Text by OPENERSPhoto by JAMANDFIX

テーマは「余白」。完成しない建物とは……を考えながら設計しています

“建築と音楽”というトークショウから1年ぶりのボーコンセプト南青山店。谷尻氏は、新作のエクステンションテーブル「Occa(オッカ)」や、オーク仕上げの「LONDON(ロンドン)」チェアなどの説明を受けながら、丹念に見て、実際に触れて、座り、あたらしい色や素材づかい、デザインを体感した。

──新作の印象はいかがですか?

以前のボーコンセプトの家具は黒が主流で、とてもシャープな印象がありますが、新作はとくにナチュラルカラーが中心で、少し驚きました。以前は、家具を選ぶときに、ウォルナットなどの濃いめのブラウンをよく使っていましたが、昨年ぐらいからナチュラルカラーを推すようになって、自然と使うようになってきています。

自分が設計する空間がシャープでモダンなものが多いので、濃い色の家具を置くとよりシャープに仕上がるのですが、最近は“ミスマッチのマッチ感”というか、家具やファブリックに柔らかいものを使いたいと思うようになってきた。空間とのコントラストが生まれるんですね。洋服でも全身シャープな着こなしより、破れたジーンズにキレイなシャツのような合わせがいい。

近年は「余白」がテーマで、ビシッと設計するよりも緩さがある、設計しきらないほうに気を配っています。完成しない建物とは……を考えながら設計していて、以前よりも緩く緩くつくるように心がけています。

──建物の設計と家具との関係は?

設計の段階で、家具までアドバイスさせていただくことが多いですね。個人の住宅にかぎらず、お施主さんによっては小物まで選んでほしい、アートの提案などスタイリングまでしてほしいというケースもあります。自分には、設計事務所だから、設計だけを考えていればいいという感覚があまりなくて、いかに余計なお世話をするかも仕事です(笑)。

施主さんへのはじめてのプレゼンテーションのときに、模型の段階で、家具はもちろん、絵まで飾って、生活感が垣間見ることができるように提案するんですが、そこで生活のきっかけを提案できれば、施主さんもそこから想像が走り出します。

また、設計する前にかならず家を訪問するのですが、住まい方を見ると、料理が好きなんだなとか、器や本、音楽にこだわっているんだなとか、ライススタイルがにじみ出ています。扉もなるべく開けさせてもらって、実際の生活を見て、施主さんの価値観を見て感じることも大切にしています。

ABOUT
TANIJIRI Makoto

建築家 Suppose design office 代表 1974年 広島生まれ 2000年 建築設計事務所Suppose design office 設立 住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、アートの …