連載|パリところどころ 001 大人気のアーチスト、ナタリー・レテとモノプリのコラボアイテム

連載|パリところどころ 001 大人気のアーチスト、ナタリー・レテとモノプリのコラボアイテム

chocolatmag編集長、松永麻衣子のパリ散歩

Chapter001 Avenue des Champs Elysées×Nathalie LÉTÉ

大人気のアーチスト、ナタリー・レテとモノプリのコラボアイテム

今回からはじまった新連載「パリところどころ」。パリ在住でウェブマガジン『ショコラマグ』編集長の松永麻衣子が、パリのところどころで見つけたり出会ったりしたモノ・コトを紹介します。タイトルはヌーベルバーグを代表する6人の監督による、パリの6つの場所を舞台にした1965年のフランス短編オムニバス映画『Paris vu par…』(…から観たパリの意)にちなんだもの 。松永麻衣子がそれぞれ違う場所から観たパリをお届けします。まず第一回目は、アーティストのナタリー・レテ×スーパーマーケットのモノプリのコラボレーションから。メルシー!

写真、文=松永麻衣子

私とナタリーの出会いはクリエイターの友だちを介してだった。フランスではアー チストやクリエイターが自分のアトリエや自宅にひとを呼んで、お茶やワインなどを振る舞って作品や商品を売る“ヴァンド・ノエル”というものがある。時期的に人びとがクリスマスのプレゼントを探す、12月頭ごろからがもっとも多い。10年前にあたらしい住居に移ったばかりのナタリーの住居で、それはごく小規模ではじまった。そのときに購入したのが、朝食をイメージさせる大小のお皿。なぜか小さいお皿は5枚買った。まだ結婚もしていなかった時期。そして、不思議なことにいま5人家族となりとても重宝している。

MONOPRIX

そんな、ナタリーからメールでお知らせが届いた。彼女の今年の動きは、コラボレーション色が強い。1月にはAnthropologieと石けんを、4月にはワンピースを、8月にはLaurent Gandiniと指輪を、そして、以前からカリスマ食器ブランド(私が勝手にそう呼んでいるのだが)アスティエ・ドゥ・ヴィラットと。

では、今度はなんだろう?
「9月にシャンゼリゼのMONOPRIX(モノプリ)でサプライズがある から15時に来て!」というものだった。

モノプリというのは、フランス全国にチェーン展開しているちょっとおしゃれなスーパーマーケット。毎年、若手アーチストやブランドとコラボレーションして商品をつくるんです。記憶にあたらしいところでは、WOWOやツェツェと日本でも有名どころと組んでいた。昔から彼女のファンの私たちからしてみれば、やっと! という感じですが、商品ラインナップを見て、うーんナタリーらしい! 期は熟したと思うのでした。

中村江里子さんへの出産祝い。ナタリー×モノプリコラボアイテム。

さて、「そのサプライズはいったいなんなんだろう?」と15時前からモノプリシャン ゼリゼ店のなかをうろうろ。入ってすぐにナタリーのコラボ商品がすべて展示されていて、カラフルで楽しくて個性的な、ちょっととぼけたイラストに囲まれたすてきなスペースになっていました。15時になるとお店の外で歓声が! そうなのです、ナタリー本人がショウウィンドウのなかにあらわれ絵を描きはじめたんです。道行くひとは足を止め、携帯やカメラを構え撮影大会! だって有名人ですからね、ナタリーは。その間、写真を撮るためにガラスの間際に行った私にも気がつかず、すごい集中力と真剣に絵を描くその姿はアーチストそのものでした。そして、3時間かけて出来上がり。いままでの作品のイメージはカラフルでキッチュ、でもこのショーウィンドウはすべて白で描かれていて、彼女のちがった一 面を見せてくれました。

ちょうどつぎの週に中村江里子さんとあたらしいベベちゃんに会う約束があったので、出産祝いのプレゼントをナタリー×モノプリコラボアイテムに。あまりにもかわいくて買ってしまった。いつもは観光客でにぎわうシャンゼリゼも、この日だけはフランス人もいっぱい。ナタリー効果は、街のひとの流れをも変えてしまったのでした。

ABOUT
MATSUNAGA Maiko

1965年鎌倉生まれ。高校3年生からインターナショナル・ギャラリー・ビームス/Ray BAEMSでアルバイトをはじめる。松任谷由実さんと出会い逗子マリーナでのコンサートのバックコーラスをする。大学在学中マガジンハウスポパ …