BENTLEY CONTINENTAL GTC SPEED|ベントレー史上最速のコンバーチブル
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2015年4月22日

BENTLEY CONTINENTAL GTC SPEED|ベントレー史上最速のコンバーチブル

BENTLEY CONTINENTAL GTC SPEED|ベントレー コンチネンタル GTC スピード

ベントレー史上最速のコンバーチブル

ベントレーモーターズは、最高速度322km/h(ルーフクローズ時)、最高出力610PSを誇る、『コンチネンタルGTC Speed』を発表した。

文=ジラフ

ルーフオープン時でもオーバー300km/h

このモデルは、ベントレーの歴史上もっともハイパフォーマンスなコンバーチブルとして誕生した。ちなみに、0-100km/h加速は4.8秒、ルーフオープン時でも最高時速312km/hを達成するという。

ルーフは電動式の3層ファブリックルーフとなり、高い遮音性をもちながら、わずか25秒で開閉が可能。また横転の危険を感知すると同時に2本の強化スチールフープが作動することでドライバー&パッセンジャーの頭部を守る、高性能ロールバープロテクションシステムをリアヘッドレストに内蔵するなど、安全面にも力を注いでいる。

今回のコンバーチブルGTC Speedの誕生と同時に、そのベースモデルであるGTCにも、スタイリングに改良が施されたという。とくにフロント部分は大きくデザインを変え、GTCとGTC Speedともに、ニューデザインのラジエーターグリルを採用。また新しい外装色として、アクアマリンとブルー・クリスタルが設定され、よりユーザーの選択肢が広がった。

また『コンチネンタルGTC Speed』だけの特典として、両側ドアのトレッドプレートには「Speed」の文字が刻まれる。

BRAND HISTORY
「クラス最高の速さと価値を持つクルマをつくりたい」。“W.O.”の呼び名で親しまれているBENTLEY MOTORS(ベントレー・モーターズ)の創業者、ウォルター・オーウェン・ベントレーの言葉である。

若い時分からエンジニアとして経験を積んできたW.O.だが、はじめはクルマではなく蒸気機関車を相手とする仕事だった。仕事の合間にモーターサイクルでレースに参加するうち、彼の興味はエンジンに向けられていき、退職後、レーシングエンジンの開発を本格化させたのが第一次大戦のあと。

1920年代になると、イギリス内外のレースに参加。なかでもルマン24時間レースでは、“ベントレー・ボーイズ”の活躍により、1924年から1930年の7年間に5度の優勝を手に入れ、その名を知らしめた。しかし、経営状況は厳しく、1931年にはロールス・ロイスに買収され、かろうじてその名を残すことになった。

その後67年のあいだロールスの支配が続くが、1998年に転機が訪れる。フォルクスワーゲンがベントレーの名前とイギリスのクルー工場を買収。これによりベントレーはロールスとは別の道を歩みはじめ、「コンチネンタルGT」を皮切りに、「コンチネンタル・フライングスパー」「コンチネンタルGTC」といったニューモデルの投入により、見事、高級車市場での復活をはかった。さらに、2003年のルマン24時間では73年ぶり、6度目の優勝を手中に収めている。

           
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