interview│Chico SHIGETA スペシャルインタビュー(3)
Beauty
2015年1月29日

interview│Chico SHIGETA スペシャルインタビュー(3)

Chico SHIGETA スペシャルインタビュー

“バイタリティー・コーチング®”がかなえる真のビューティ(3)

パリを拠点に活躍するウェルビーイング・コンサルタント Chico SHIGETAさんへのインタビュー第3回。
なぜ美容に興味をもったのか。なぜパリに渡ったのか。そして、多くの女性を健康的な美へ導くセルフケア・メソッド“バイタリティー・コーチング®”はどのようにして生まれたのか。今回は、Chicoさん自身について語っていただきます。

文=染谷晴美Photo by Jamandfix

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子どものころから美容が身近にある環境。美容に関心をもつのは必然でした

――美容の世界で活躍されているChicoさん。いまにつながる原点はなんだったのでしょう

美容業を営む両親のもとで育ったので、美容に関心をもつのは必然でした。小学校に上がる前から両親のサロンでお客さまにマッサージをしていたんですよ(笑)。やり方は母から教わりました。いま思えば、当時から両親は将来、私を美容の仕事に就かせたいと思っていたようです。

――すばらしいお母さまです。美容の英才教育ですね

私自身、喜んでやっていましたね。「上手ね」とか「この子、筋がいいね」って褒められると子どもって調子に乗るじゃないですか(笑)。なにより、自分のしたことで誰かがよろこんでくれるというのが本当にうれしかった。今思えば、そこがスタートです。

――美容の世界に入ったのは必然。では、パリに渡ったのは? なにかきっかけがあったのですか?

ビューティといえばフランスだと、単純に思っていたんですね。家のなかにはイングランド的なものがあふれていましたけど、どうもピンとこなくて、私にとっては、同じヨーロッパでもフランスのほうがだんぜん魅力的だった。そんななか、最終的に決め手となったのは、大学時代に出会ったフランス人の女性の存在です。

とても美しい方でした。容姿がどうこうということではなくて、内面から出てくる美しさっていうのかな。信頼感であったり、自信であったり、自立であったり、そういうものが彼女の美しさをつくり出していました。憧れましたね。じゃあ、こうなるにはどうしたらいいのかなと考えた結果、これはもう、住むしかない! と思ったのです。

――パリではどんな勉強をされたのですか

言葉もまったくわからないまま飛び込んだパリ。まずは語学学校へ通いながら、美容室で働いたり、エステティシャンのスクールに通ったりしていました。とにかく当時の私は、なんでもトライしてみようという思いでいっぱい。フランスにはいたるところにヒントがあるような気がしていました。

そうして自分なりにビューティというものを突き詰めていくなかで、自然療法への興味が生まれたのです。漢方に代表されるアジア的な方法は多少知識があるけれど、ヨーロッパではどうなのだろう、どうせやるなら資格を取ろうと思ったのが3年目。それまでやみくもに突き進んできたのですが、ようやく目的が明確になりました。

ただ、西洋のマッサージも学ぶつもりでいたので、時間がない。留学は3年と決めていましたからね。そこで、通常週5日で学ぶコースを週2日に凝縮して教えてもらい、残りの日を自然療法を学ぶコースにあてるという、かなりハードなスケジュールを組みました。

結果的に、その選択は正解でしたね。とくに自然療法の勉強がおもしろくて、それまで漠然と抱いていた、女性はエステで外見だけをきれいにするだけでいいのかなという思いがどんどん前面に出てきて、外側から内側へ美の興味が移っていったのです。

――驚くべきパワーです。目標があるとがんばれるものですね

あと1年しかないと思っていましたから、自分にプレッシャーをかけていたところもありましたね。なにかカタチに残さないと、3年間なにをやっていたの? ってことになる。それが悔しかったのかもしれません。

――留学は3年。ということは、一度、日本に戻ったのですね

ええ、いったん日本に帰って美容の仕事に就きました。でも、日に日に、やっぱりフランスは自分に合っていたなという思いが強くなっていって……。そんなとき、フランス人の自然療法の先生に出会ったのです。思いを打ち明けると「じゃあ、うちにおいでよ」と言ってくださって、住み込みで勉強をさせていただける機会を得て迷わず再渡仏。そして現在にいたっています。

私にできることは、このセルフケア・メソッドを広めていくこと

――『SHIGETA』のセルフケア・メソッド“バイタリティー・コーチング®”は、どのようにして生まれたのでしょう

セラピストとして、クライアントの体調や体質の改善を目的にやっていくなかで、どうやったらもっとよくなるかを追求していったとき、断続的に私が施術するだけではダメなのだと気づいたんですね。施術が週1回であれば、残りの6日間、1ヵ月にすると24日、ご自身でケアをしていただくことでもっと効果が出るはずだと。

じつに単純なことですが、とても大事なこと。さっそく、施術のあとにセルフケアのアドバイスをはじめました。

そんな活動を続けているうちに、私のスタンスがクライアントを通して伝わり、評価してくださる方もだんだんに増えていった。そして、私のしていることは、単純にマッサージではないなと思うようになったころ、友人と話しているなかで「バイタリティー・コーチング」という言葉が飛び出したのです。

これだ! と思いましたね。じゃあ、名前もついたことだし(笑)、あとは実践してきたことを具体化し、体系化して、もっとわかりやすく伝えていけるカタチにしようと行動を起こしたのが、そもそものきっかけです。

――そして完成したのが、4つの柱からなるメソッドですね

そうです。植物の癒しの力、毎日の食事、意識した呼吸、そしてセルフマッサージは、誰でも簡単に日常生活に取り入れることができる、自然の法則に沿った方法です。さらに、このセルフケア・メソッドをより効果的に実践していただくためにつくり出したのが、SHIGETAのプロダクトなんです。

みなさん、やりたいことを探していますよね。人生にハリを生む“やりがい感”を求めている。でもそれは、自分が健康でないとできないと思うんです。楽しく毎日を過ごしたいと思っていても、からだの調子が悪いと笑うこともできません。

では、ひとりでも多くの人に、一日を気持ちよく元気に過ごしてもらうにはどうしたらよいかと考えると、私にできることは、このメソッド“バイタリティー・コーチング®”を広めていくこと。それが、セミナーであったり、コンサルタントであったり、プロダクトの開発だったりという、現在の活動につながっているのです。

―――パリを拠点に活躍されているなか、プロダクトを日本でも展開しようと思ったきっかけは?

出会い、そして流れですね。そもそも、会社をつくったこと自体、流れですから(笑)。

大きなことをやろうという気負いはまったくなくて、メソッドを広げたい、元気になる人を増やしたいという思いが、自然な流れでいまのようなカタチになった。必要なときに、必要な人と出会って、必要なできごとが起こり、広がっていったという感じなんです。

すてきな人たちがたくさんのチカラを貸してくださいました。つくづく、私は幸せ者だと思います。

Chico SHIGETA
SHIGETA主宰。日本とフランスのさまざまなウェルビーイングへの探究と経験を経て、自然療法に基づいたオリジナル・メソッド=バイタリティー・コーチング®を確立。感性の高いセラピーは、フランスのメディアにも頻繁に紹介され、パリのセレブリティ、アーティスト、ファッションデザイナーを中心に高い評価を受けている。現在は、セルフケアの大切さを伝える啓蒙活動を行うかたわら、大手化粧品会社のコンサルティングやブランドスポークスマンとしても活躍する。

SHIGETA
www.shigeta.fr


           
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