MOVIE|今年も開幕! 『ポーランド映画祭2013』
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2015年4月3日

MOVIE|今年も開幕! 『ポーランド映画祭2013』

MOVIE|往年の名作からジャパンプレミア作品まで多彩な22本を上映

今年も開幕! 『ポーランド映画祭2013』

映画史に名を刻む戦後のポーランド映画の名作など22本を一挙に上映する『ポーランド映画祭2013』が今年も開催。11月30日(土)から12月13日(金)まで渋谷のシアターイメージフォーラムで開かれる。

Text by YANAKA Tomomi

“ポーランドの生ける伝説”、アンジェイ・ワイダ監督の特集も

第二次世界大戦後、ヨーロッパで一大センセーションを巻き起こし、世界の映画人に多大な衝撃を与えたポーランド映画。シアターイメージフォーラムでは、昨年大盛況のうちに幕を閉じた「ポーランド映画祭」が今年も開幕する。

今年もポーランドが誇る巨匠イエジー・スコリモフスキ監督が監修として参加。そして、今回は1960年代を中心にあらたに10本の作品を紹介。来年、新作『ワレサ(仮題)』の公開を控える“ポーランドの生ける伝説”であり、ポーランド映画の芸術性を世界に広めたアンジェイ・ワイダ監督の『地下水道』傑作7本をメインに、再上映の希望が高かったヴォイチェフ・イエジー・ハス監督による不朽の名作『サラゴサの写本』などの作品6本も追加した、夢のラインナップが実現した。

魔法のえんぴつ

『魔法のえんぴつ』

イーダ

ジャパンプレミアを果たす『イーダ』

また、多くの作品がデジタル・リマスター版となったうえ、1960年代にポーランドの子どもたちを熱狂させた児童アニメの名作2本も登場する。また、パヴェウ・パヴリコフスキ監督による『イーダ』など3本がジャパンプレミアを果たす。

初日となる11月30日(土)には、舞台挨拶にイエジー・スコリモフスキ監督らが登壇。さらに当日上映される『不戦勝』の上映後にはスコリモフスキ監督による解説トークが、また『巻き込まれて』上映後にはヤツェック・プロムスキ監督によるティーチング(講習)もおこなわれ、ポーランド映画の深い世界を来場者に伝える。

「ポーランド派」として席巻した1950年代から、あらたな才能の台頭を感じる現代作品までが一堂に会した映画祭。ポーランド映画の深淵を知る絶好の機会となっている。

『ポーランド映画祭2013』
日程│11月30日(土)~12月13日(金)
会場│シアターイメージフォーラム
東京都渋谷区渋谷2-10-2
Tel. 03-5766-0114
料金│前売り券:1200円、フリーパス8000円※劇場窓口のみ発売
当日券:一般1500円、学生1300円、シニア・会員・小中学生1000円

<上映作品>
・『沈黙』カジミェシュ・クッツ監督 1963年/102分/
・『サルト』タデウシュ・コンヴィツキ監督 1965年/106分
・『不戦勝』イエジー・スコリモフスキ監督 1965年/70分
・『夜の第三部分』アンジェイ・ズラウスキ監督 1972年/105分
・『砂時計』ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督 1973年/125分
・『夜行列車』イエジー・カヴァレロヴィッチ監督 1959年/100分
・『さよなら、また明日』ヤヌシュ・モルゲン・シュテルン監督 1960年/87分 ※アンコール上映
・『不運』アンジェイ・ムンク監督 1960年/113分 ※アンコール上映
・『沈黙の声』 カジミェシュ・クッツ監督 1960年/83分 ※アルコール上映
・『サラゴサの写本』ヴォイチェフ・イエジー・ハス監督 1965年/182分 ※アンコール上映
・『ボレック&ロレック』 80分 ※ポーランドアニメーション
・『魔法のえんぴつ』 62分 ※ポーランドアニメーション
・『イーダ』パヴェウ・パヴリコフスキ監督 2013年/80分 ※ジャパンプレミア
・『ライフ・フィールズ・グッド』 マチェイ・ピェプシツァ監督 2013年107分 ※ジャパンプレミア
・『巻き込まれて』ヤツェック・ブロムスキ監督 2011年/123分 ※ジャパンプレミア

<アンジェイ・ワイダ監督特集>
・『地下水道』1957年/96分 ※アンコール上映
・『すべて売り物』1968年/100分
・『戦いのあとの風景』1970年/107分
・『灰とダイヤモンド』1958年/104分 ※アンコール上映
・『大理石の男』1977年/160分
・『鉄の男』1981年/152分
・『コルチャック先生』1990年/118分

           
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