メルセデス・ベンツS 63 AMGに試乗|Mercedes-Benz

メルセデス・ベンツS 63 AMGに試乗|Mercedes-Benz

特集|メルセデスの最新フラッグシップ

Mercedes-Benz S 63 AMG|メルセデス・ベンツ S 63 AMG

ロードキングとしての説得力

メルセデス・ベンツS 63 AMGに試乗

W222型となったあたらしい「Sクラス」に、より高性能で高品質を供する「S63 AMG」が登場。ハイエンドサルーンとは思えぬ卓越したパワーとともに、限りなく標準車に近いユーティリティやフィーリングを持つAMG。その魅力に、渡辺敏史氏が迫る。

Text by WATANABE Toshifumi

日本のユーザーとAMGとの信頼関係

日本において、メルセデスがどれほどコンフィデンシャルなブランドであるかをもっとも端的に示す数字は、Sクラスの販売台数だろう。モデルチェンジ直後の通年では1万台に迫る……といえば、同級車で比肩するものはレクサス「LS」以外にはない。

しかもSクラスの販売内訳の5-10パーセント程度は2,000万円級のAMGモデルが占めると聞けば、両車間の客単価の隔たりをわかってもらえるだろうか。ちなみにSクラス AMGの販売台数は、日本がアメリカ、ドイツに次ぐ3位の位置を占めている。日本のエスタブリッシュメントにとって、Sクラスがどれほど鉄板の存在であるかは、より高性能で高品質を供するAMGモデルの数字が鮮烈に物語っているといってもいいのかもしれない。

W222型となったあたらしいSクラスは、装備や内容を吟味し、レクサス LSの牙城をうかがうべく、より戦略的なラインナップと価格設定を整えてきた。対してAMGは、装備や内容が充実したとはいえ、孤高ともいえる価格設定を敷いている。

もはや値札が示すライバルはベントレー「フライングスパー」ということになるだろうか。この芸幅の広さに、日本のユーザーとAMGとの信頼関係をみてとるのは僕だけではないだろう。一番の問題は、果たしてあたらしいSクラス AMGがそれにこたえるものになっているかということだ。