BARNEYS NEW YORK|沖野修也が人生初の個展を開催!

BARNEYS NEW YORK|沖野修也が人生初の個展を開催!

BARNEYS NEW YORK NEWS

BARNEYS NEW YORK × 沖野修也

中野光章氏(バーニーズ ニューヨーク)がナビゲート

沖野修也氏が語る『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』(1)

10月19日(土)から10月27日(日)まで、バーニーズ ニューヨーク新宿店にて、DJ、プロデューサー、作曲家、クリエイティブディレクターなど多方面で活躍するKyoto Jazz Massiveの沖野修也氏が、人生初となる個展『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』を開催する。今回、沖野修也氏と、本展を企画したバーニーズ ニューヨークのPRシニアマネージャーを務める中野光章氏との対談が実現。旧知の仲であるふたりが、本展の楽しみ方を語ってくれた。

Photographs by SAITO RyosukeText by IWANAGA Morito(OPENERS)

沖野修也が描くイラストレーションとは

沖野 今回は、10年ぶりにイラストを描いて、とても楽しませてもらいました。

中野 10年ぶりと聞いて、驚きました。僕は当時のイラストをジャケットにしたコンピレーションCDをいまでも聞いているので、それほど前のこととはおもえません。10年経っても色あせないオリジナリティを、改めて感じました。

沖野 イラストを描きはじめたのが25年ほど前ですかね。実は、クラブにはDJとしてじゃなくて、グラフィックデザイナーでのデビューが先なんですよ。レコードは買っていたんですけどね。

イラストやコラージュを作って、友人と画廊でグループ展を開催したところ、京都のフリーペーパーの編集者と知り合いまして。アルバイトでそのフリーペーパーのイラストを描く仕事をはじめたんです。

その後、フリーペーパーに広告を出していたバーのオーナーが目をかけてくれて、クラブをオープンするから広告をやってみないか?という流れで、グラフィックデザイナーとしてクラブに出入りするようになりました。フライヤーをつくったり、クラブの壁面にも絵を描いていました。それがスタートです。

BARNEYS NEWYORK|『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』 02

そのあとは、「ザ・ルーム(※)」のフライヤーなどで、イラストを描いていました。今回、中野くんからオファーがきたとき、思い切ったな、大丈夫か?というのが最初の感想でした(笑)。

※The room(ザ・ルーム)|沖野修也氏がプロデュースする渋谷のクラブ改め「タマリバ」

中野 バーニーズ ニューヨークでどんどんあたらしいことを仕掛けていきたかったんです。僕は、沖野さんが描くイラストのずっと前からのファンで、過去に描かれたイラストが掲載されているフライヤーも大切に保存しています。イラストレーターとしての沖野さんのことを、もっと多くの人に広めていきたいとおもっていました。

沖野 今回は、過去に描いたイラストをシルクスクリーンに拡大印刷して、全27点のイラストを1点モノとして展示します。

BARNEYS NEW YORK|『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』 03
BARNEYS NEW YORK|『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』 04

中野 新作も1点、バーニーズ ニューヨークをイメージして沖野さんに描きおろしていただきました。それは、過去の広告写真からインスパイアされたものになるんですよね。

沖野 10年ぶりに筆を執ったので、けっこう緊張しましたね。丸2日かかったんですけど、はじめは、自分のデッサン力が落ちていて、ちょっと悩んでいたんですよ。でもなんとか、渾身の新作を完成させました。新作はTシャツにもプリントして展示します。それは、バーニーズさんならではの試みと言えます。

中野 そちらはメインのビジュアルとして展開しています。沖野さんオリジナルの技法が炸裂していますよね。

沖野 これは筆絵と版画と切り絵のクロスオーバー、日本の伝統的な技法をミックスしているんです。印刷を想定して版をつくっていて、刷り上がった状態が完成なので、原画というものも存在しない。今回は、過去に印刷されたものを複製して、そこからシルクスクリーン用のデータをもう一回作りなおしました。

中野 これはポップアートですよね。女性もすごく美しいです。

沖野 いろんな女性の顔を見て、デッサンをはじめるんですけど、特定の女性ではないんですよ。構図もオリジナルです。

BARNEYS NEW YORK|『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』 05

『変な音』
IN NATURAL VOL.2 NO.9 DECEMBER 1995
©NEO FACTORY CO.,LTD

BARNEYS NEW YORK|『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』 06

『不条理な正義』
IN NATURAL VOL.4 NO.18 JUNE 1997
©NEO FACTORY CO.,LTD

BARNEYS NEW YORK|『ANOTHER FACE 沖野修也イラストレーション展』 07

『ストレンジャー・ザン・プライド』
IN NATURAL VOL.4 NO.20 OCTOBER 1997
©NEO FACTORY CO.,LTD

ザ・ルームのフライヤーは女性の顔を描いたものが多いですね。初期作品として、ジャズミュージシャンのポートレートだったり、物語風のイラストも展示します。

中野 雑誌『IN NATURAL』で連載していたものですよね。当時は文章もイラストも担当していると知って、驚きましたよ。

沖野 そうそう、自分の短編小説の挿絵を自分で書いていたんですよ。実は今回も、印刷所を担当してくれた会社の方も僕が描いていると気づかなかった(笑)。誰かほかの人が描いたイラストを展示する“沖野修也がプロデュースしたビジュアル作品”だとおもっていたらしくて。

中野 でも本当に、このイラストのジャケットがレコード屋にならんでいたら、手にとっちゃいますよね。色の出方も特徴的で、ポップなのに色気があるというか。想像力を掻き立てるようなビジュアルですよね。

沖野 やっぱり音楽を意識していますね。たとえば、アンニュイな感じだとボサノバだったり。ミュージシャンのポートレートのときは、ジャズやソウルだったりが聴こえるように感じてもらえればと考えています。

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ABOUT
OKINO Shuya

クリエイティヴ・ディレクター/DJ/選曲家/執筆家/世界唯一の選曲評論家/Tokyo Crossover/Jazz Festival発起人。開店以来20年で70万人の動員を誇る渋谷The Roomのプロデューサーでもある。KYOTO JAZZ MASSIVE名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1の座を日本人として初めて獲得。これまでDJ/アーティストとして世界35ヶ国140都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARDなどでも取り上げられた本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人音楽家のひとり。ここ数年は、音楽で空間の価値を変える“サウンド・ブランディング”の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港、レストランの音楽設計を手がけている。2005年には世界初の選曲ガイドブック『DJ 選曲術』(リットーミュージック)を発表し執筆家としても注目を集める。2011年にフォレスト出版より3冊目となる書籍『フィルター思考で解を導く』を発売。DJが書いたビジネス書として話題となり、Amazonのビジネス書/仕事術のカテゴリーで1位を記録する。同年7月、2枚目となるソロ・アルバム『DESTINY』をリリース。iTunesダンス・チャート1位、総合チャート3位を獲得。現在、InterFM『JAZZ ain’t Jazz』(76.1MHz)にて番組ナビゲーターを担当中(毎週水曜20時~22時放送)。有線放送内D-47チャンネルにて『沖野修也 presents Music in The Room』を監修。2014年1月29日『DESTINY replayed by ROOT SOUL』をリリース。OPENERSでは、旅行記とともにmixcloudでオリジナルのミックスを発信する『Jazzin’ Trip』を連載中。 沖野修也 オフィシャル・ブログ http://ameblo.jp/shuya-okino Kyoto Jazz Massive http://www.kyotojazzmassive.com/