918 スパイダー、ニュル最速ラップを記録|Porsche
CAR / MOTOR SHOW
2015年4月6日

918 スパイダー、ニュル最速ラップを記録|Porsche

Porsche 918 Spyder|ポルシェ 918 スパイダー

ニュルブルクリンクで市販車最速ラップを記録

ニュルブルクリンクの北コースで、ポルシェ「918 スパイダー」は市販車最速となる6分57秒を記録。これまでの最速ラップよりも14秒速い驚異のタイムを叩き出した。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)

ラップライムは7分台を切る、6分57秒

先日のフランクフルトモーターショーにおいて、「918 スパイダー」量産モデルのワールドプレミアをおこなったポルシェ。今回の発表に合わせて同社は、この918 スパイダーがニュルブルクリンク北コース(全長20.6km)で、これまでの最速ラップよりも14秒速い、6分57秒というタイムを記録したことを明らかにした。

レーシングカーを除いた公道走行可能な市販車としては、2009年にドイツの自動車メーカー、グンペルト社の「アポロ」が打ち立てた7分11秒57がの最速ラップタイムであったが、今回はそれを大幅に上回る結果となった。

参考数値として過去を振り返ると、レクサスは「LFA」の「ニュルブルクリンクパッケージ」で7分14秒64というタイムを2011年8月に記録。ポルシェの市販車では、「911GT2RS」による2010年5月の7分18秒が最速だった。

Porsche 918 Spyder|ポルシェ 918 スパイダー

Porsche 918 Spyder|ポルシェ 918 スパイダー

2台の918スパイダーとともに今回のタイムアタックに参加したのは、元ラリーチャンピオンのヴァルター・ロール、ポルシェのテストドライバーのティモ・クルック、そしてワークスドライバーのマルク・リーブの3人。最終的にマルク・リーブが、平均速度179.5km/hによって6分57秒のベストタイムを叩き出した。

なお、この日のために用意された918スパイダーは、ドライビングダイナミクスを高めるオプションの「ヴァイザッハパッケージ」と、918スパイダー専用に開発されたミシュランの標準タイヤを装着しての走行となっている。

918スパイダーは、プラグインハイブリッドシステムを搭載したポルシェの新世代スーパースポーツ。最高出力447kW(608ps)をほこる4.6リッターV型8気筒エンジンと、電気モーターを統合することで最高出力652kW(887ps)を発生。0-100km/h加速は2.8秒、最高速度345km/hという、レーシングカー顔負けの性能を発揮する。

Spec|スペック

Porsche 918 Spyder|ポルシェ 918 スパイダー
ボディサイズ|全長 4,643 × 全幅 1,940 × 全高 1,167 mm
ホイールベース|2,730 mm
トレッド 前/後|1,664 / 1,612 mm
重量(DIN)|1,634 kg
エンジン|4,593cc V型8気筒 DOHC
最高出力| 447 kW(608 ps)/ 8,700 rpm
モーター出力|210 kW(286 ps)/6,500 rpm
システム最高出力|652 kW(887 ps)/8,500 rpm
システム最大トルク|917-1,1280 Nm
トランスミッション|7段オートマチック(7PDK)
ギア比|1速 3.91
    2速 2.29
    3速 1.58
    4速 1.19
    5速 0.97
    6速 0.83
    7速 0.67
    後退 3.55
減速比|3.09
駆動方式|4WD(235km/h以降はMR)
サスペンション 前|ダブルウィッシュボーン サスペンション
サスペンション 後|マルチリンク サスペンション
タイヤ 前/後|265/358ZR20 / 325/30ZR21
ホイール 前/後|9.5J×20 / 12.5J×21
ブレーキ 前|ベンチレーテッド セラミックディスク(PCCB) φ410×36 mm
ブレーキ 後|ベンチレーテッド セラミックディスク(PCCB) φ390×32 mm
最高速度|345 km/h(電気モーターのみでは150km/h)
0-100km/h加速|2.8 秒
0-200km/h加速|7.7 秒
0-300km/h加速|22.0秒
燃費(NEDC値)|3.3-3.0 ℓ/100km(30-33km/ℓ)
CO2排出量|79-70 g/km
燃料タンク容量|70 リットル
バッテリー容量|6.8 kWh
トランク容量(VDA値)|最大110 リットル

           
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