HANKYU MEN’S TOKYO|阪急メンズ東京×OPENERS「2013 オータムナイト」リポート
FASHION / MEN
2015年5月1日

HANKYU MEN’S TOKYO|阪急メンズ東京×OPENERS「2013 オータムナイト」リポート

“黒”にちなんだライブ、トークショーなど一夜限りのスペシャルナイト!

阪急メンズ東京×OPENERS「2013 オータムナイト」リポート

秋のテーマ“アーバンブラック”で開幕した阪急メンズ東京の2013年秋冬シーズン。8月30日、金曜の夜に、ひとあし早く秋冬のファッションを楽しむイベント「2013 オータムナイト」が開催された。地下1階から8階まで、弊誌OPENERSとコラボレーションしたライブやトークショーをはじめ、フロア毎のファッションショーや一夜限りのジャズバーオープンなど、“黒”にちなんださまざまな催しがおこなわれた。

Text by OPENERSPhotographs by JAMANDFIX (LIVE)Photographs by TAKADA Miduho (SNAP)

スペシャルライブ――この二人には余裕がある

午後8時が近づくと、1階入り口付近のステージに観客が多数集まってきた。東京スカパラダイスオーケストラの谷中 敦氏と、Polar Chaloursなどで活躍する藤枝伸介氏によるサックスデュオ、「2 of a kind(トゥー・オブ・ア・カインド)」のライブが始まるのだ。

拍手が沸き起こり、二人が登場。MCもそこそこに演奏に入った。スタートは「Blue Flame」。今夜のイベントにふさわしい、大人の、ミッドテンポの曲である。谷中氏のバリトンサックスは裏を取るリズム。藤枝氏のソプラノサックスがメロディを重ねる。無理にアゲていくのではなく、ゆっくりと乗せていくイメージだ。

サックス2本とは思えぬ展開・構成は見事と言うほかはない。集まった観客を一気に引き込んでいく。ほとんどがオリジナルで、「Happily Ever After」「Unknown Promenade」と、大人の色気を漂わせる曲が続く。まさに“アーバンブラック”の雰囲気を纏ったステージを進行していく。

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「今夜はお集まりいただき、ありがとうございます」と谷中氏。「みなさんが乗ってくれるので、本当に楽しいですね。今日はこういう機会を頂いて、とても嬉しいです!短い時間ですが、最後まで楽しんで行ってください。」

午後8時半まで、わずか30分のステージである。演奏は続いていく。「Jack Flash」「Parade」「Marriage In Clover」――基本的に谷中氏がリズム、藤枝氏がメロディだが、時々スイッチするのが実にスリリング。いわゆるジャムなのだが、この二人には余裕がある。そこが、観客を乗せる理由だろう。

もはや1階フロアは満員で身動きが取れない状態。8時半が近づき、最後の曲「Cuban Twister」では手拍子が起こる。「もっと聴きたい!」という観客の気持ちが伝わったか、ステージの二人の掛け合いも激しくなっていく。じっくりとリフを重ねて、演奏終了。大きな拍手とともに、ステージは完結した。阪急メンズの雰囲気にマッチした、華やかさと熱狂を感じさせる2 of a kindのライブであった。

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スペシャルトークショー――“黒い服”をさまざまな角度から検証

2 of a kindのライブ終了後は、同じ1階のステージで、「アーバンブラック」をテーマにしたトークセッションがスタート。

出演は演奏を終えたばかりの、東京スカパラダイスオーケストラの谷中 敦氏、スタイリストの島津由行氏、OPENERSエグゼクティブ・ディレクターの大住憲生の3人である。音楽界とファッション界のジャムセッション、ともいえようか。

もちろん、今夜は「黒」を取り入れたコーディネートである。谷中氏はアルマーニのセットアップで、インナーはシンプルに黒シャツのみ。島津氏はタキシードジャケットにベスト&ボウタイ、細身の黒のパンツ。ハットも黒だ。

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進行役も兼ねる大住が、まずは“黒い服”の歴史的概略を説明する。ミリタリーの制服に由来するメンズクロージングの来歴、フォーマルスーツ、礼服、そして近年のモードやフレッシャーズのスーツまで、説明を重ねた。

谷中氏が「やはり、古今東西のミュージシャンは黒が好きですね」と言う。たしかに1950年代の古いジャズマンも、70年代のロックアーティストも、現代のフレンチテクノの大御所も、“黒がお好き”である。

島津氏は、この秋冬の着こなしについて説明する。「秋冬は基本的に、黒のアイテムが増えてきますね。もし全身黒でスタイリングするなら、アイテムごとに異なる質感のものを組み合わせるとメリハリがつきますよ」。ツイード、フランネル、モヘア、シルク……さまざまな素材を使うことで、スタイリングに立体感が生まれるということだろう。

また谷中氏はもちろんのこと、島津氏も音楽に造詣が深い。「そいうえば、ビートルズのポール・マッカートニーが初めて黒スーツを着たのは、“ルーフトップ・コンサート”の時じゃなかったでしょうか」と言う。

1969年、解散の危機に瀕していたビートルズが、英ロンドンのアップル社の屋上で行なったギグのことである。写真を使って説明。たしかに、ポール。マッカートニーが黒のスーツを着ている。もしかしたら、「ロックミュージシャン=黒スーツ」の源流は、ここにあるのかもしれない……。

“黒い服”について歴史、文化、音楽など、さまざまな側面からアプローチした20分のトークセッション。服好きと思しき観客、特に男性客が多数集まっていたのが印象的だった。

ゲストのドレスコードは秋のテーマに沿って“アーバンブラック”

阪急メンズ東京×OPENERS「2013 オータムナイト」スナップ

1階で、阪急メンズ東京×OPENERSコラボによるサックスデュオ、「2 of a kind(トゥー・オブ・ア・カインド)」のライブとスペシャルトークショーがおこなわれているあいだも、阪急メンズ東京の各フロアでは、一夜限りのスペシャルな催しが進行。今回特別にOPENERS読者15組30名をゲストに迎え、特別室を貸し切って招待者限定スナップ撮影もおこなった。

ドレスアップした“黒”で一夜限りのスペシャルイベントへようこそ!

おしゃれして、素敵なあのひとと一緒に出かけよう――そんな機会と場として阪急メンズ東京が開催している“メンズナイト”。ひとあし早く秋のおしゃれを磨くのと同時に、今回は“アーバンブラック”というドレスコードから、“黒”のおしゃれを身に纏った紳士・淑女が全国から集まってきた。

ゲストに配られたプログラムには、地下1階から8階の各フロアでおこなわれるイベントがタイムスケジュールで記載され、「2013 オータムナイト」スタートの19時から、閉幕の22時まで、好きなイベントを楽しめるという趣向。さらに、各階ではレミーマルタンやバランタイン、響、日本酒の「獺祭」など、世界の名酒がゲストにふるまわれた。

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今回の「2013 オータムナイト」にはOPENERS読者15組30名を招待し、特別室でシャンパンサービスの後、スナップ撮影を実施。賑やかなフロアの雰囲気に乗せられるように、みな笑顔が弾けた。

スナップには、阪急メンズ東京 山口俊比古店長や、4階の会員制サービス「スタイルメイキング クラブ」で、“ブラックフォーマル”をテーマにミニセミナーを開いていたスタイリストの西ヶ峰充宏氏も登場。ゲストもスタッフも思い思いの“黒”の着こなしをアピールした。

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