特集|ドバイのラグジュアリートラベル最前線|Chapter 2「ドバイで最も美しいホテル」
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2015年4月16日

特集|ドバイのラグジュアリートラベル最前線|Chapter 2「ドバイで最も美しいホテル」

特集|注目の3ホテルをピックアップ!
ドバイのラグジュアリートラベル最前線

Chapter 2|ドバイで最も美しいホテル(1)

「ブルジュ・アル・アラブ」は、わかりやすいラグジュアリーを好む中国人とロシア人に高い人気を博していた。次に訪れた「ワン&オンリー・ロイヤルミラージュ」は、ドバイで最も美しいホテルと称され、ヨーロッパ人に絶大な人気を誇るホテルだ。

Photographs by MATSUI HiroText by OBARA YukikoEdited by TANAKA Junko (OPENERS)

3つの異なるスタイル

モロッコ様式の「ザ・パレス」(235室)、アラビアン様式の「アラビアンコート」(172室)、そしてコンテンポラリー様式でプライベート感が高い「レジデンス&スパ」(50室+3ヴィラ)の3棟からなるワン&オンリー・ロイヤルミラージュ。457室と3つのヴィラを支えるスタッフの国籍は、40カ国、1000人におよぶ。

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モロッコ様式の「ザ・パレス」

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アラビアン様式の「アラビアンコート」

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コンテンポラリー様式の「レジデンス&スパ」

棟と棟の移動には、シャトルバスが運行されているが、バギーを呼んで連れていってもらうこともできる。今回の宿泊は、ザ・パレスのスーペリア・ゴールドクラブ・スイートだ。ゴールドクラブには、専用ラウンジとレセプションが備わり、ラウンジでは朝食、夕方のカクテル、終日のソフトドリンクのサービスが付く。さらに、ゴールドクラブ専用のエントランスがあり、おまけにバギーの優先利用が付く。しかも、おなじクラスのスイートでも、ほかの棟はやや割高になるから、“費用対効果”は最も高いと言える。

スーペリア・ゴールドクラブ・スイートはリビングとベッドルーム、バスルーム、バルコニーというシンプルな構成だが、ゆったりとしながらも広すぎることもなく、極めて居心地がいい。インテリアはモロッコ様式が基調だが、2年ほど前におこなわれたリノベーションで、スタイリッシュに生まれ変わった。随所に見られるターコイズブルーのアクセントが爽快だ。

ホテルから届いたレターによると、さらにザ・パレスのプールサイドのカバナを使う権利もあるという。さっそく行ってみた。プールはビーチに面しているが、背景にドバイの摩天楼が浮かぶユニークなセッティングだ。パームツリーが随所に立ち

さわやかなスーペリア・ゴールドクラブ・スイート

並ぶプールサイドはまさにリゾートらしい風景だが、写真に収めると、高層ビルが後ろにそびえる不思議なコントラストだ。スーペリア・ゴールドクラブ・スイートの特典のひとつであるカバナは、のんびりと読書をするのに最適なシェードを提供してくれる。

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パームツリーに囲まれたプールの後ろには摩天楼が

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灼熱の太陽の下、カバナは貴重な存在

ヨーロピアンからタジン鍋まで

ワン&オンリー・ロイヤルミラージュは3つの棟で構成されるが、それはあたかも広大な敷地に3つのホテルが並んでいるかのように、各棟の敷地と設備が充実している。全部で13のレストラン・バーがあり、地元のグルメにも人気が高い。ザ・パレスとアラビアンコートの施設は、どの棟に宿泊していても利用できるが、レジデンス&スパのレストラン&バーは、レジデンス&スパのゲストのみがアクセスできるようになっている。

このホテルを代表する写真は、ザ・パレスの噴水越しのショットだが、その1階部分にはヨーロピアン・キュイジーヌのレストラン「セレブリティーズ」が入っている。リノベーションですっかりスタイリッシュ&シックな雰囲気となったセレブリティーズの人気は不動で、エレガントにフレンチディッシュを楽しむステキなゲストを眺めているだけで優雅な気分にさせてくれる。

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前菜メニュー「ロブスターと春野菜のサラダ、ハーブドレッシングを添えて」

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優雅な階段を降りたところに「セレブリティーズ」が

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モロッコをイメージした「タジン」のインテリア

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BGMはモロッコ音楽

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タジン鍋はここでも人気メニュー

ザ・パレスではモロッコ料理のシグニチャーレストラン「タジン」も見逃せない。レストラン入り口に一歩足を踏み入れた瞬間から、薄暗い怪しげな雰囲気に包まれたモロッコの世界が広がる。レストラン中央部では、モロッコ音楽も奏でられており、一瞬自分はマラケシュにいるような錯覚を覚える。日本でもタジン鍋が一時ブームになっていたが、本家本元のタジン鍋をここでは楽しめる。

そして、いまドバイで最もホットなバーラウンジが、ザ・パレスとレジデンス&スパの中間地点に位置する「ジェッティー・ラウンジ」だ。このジェッティーからは人工島、パームジュメイラにある姉妹リゾート「ワン&オンリー・ザ・パーム」までシャトルボートでアクセスできる。ドバイでは屋外スタイルのレストンやバーをよく見かけるが、夜になっても30度近いなか(滞在したのは6月で、一年で最も暑い時期の直前)、海風をこれほど心地よく感じながらシャンパンとタパスを楽しめるところがあるだろうか。洒落者たちでテーブルが埋め尽くされていることからも、超人気スポットであることがわかる。

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Chapter 2|ドバイで最も美しいホテル(2)

オリエンタル・ハマムとは?

ドバイのホテルもご多分に漏れずスパの充実ぶりを競っている。ここワン&オンリー・ロイヤルミラージュも、ESPAプロデュースによる「One&Only Spa(ワン&オンリー・スパ)」とスチームバスのオリエンタル・ハマムを有し、充実した施設とスパメニューで人気を誇る。

レジデンス&スパのスパ棟1階にあるオリエンタル・ハマムは、中東全域に見られる伝統的な浴場スタイルであるにもかかわらず、ドバイのホテル内スパでは唯一の存在だ。やはりここでしかできない体験をしておきたい。ロイヤル・ハマム(80分で約1万3000円)は、スチームルームでしばし皮膚をほぐした後、モロッコ産のブラックソープで全身のディープクレンジング、そしてボディースクラブへとつづく。

ハマム中央部に設置された石の台に、数珠つなぎ状態で私たちが横になり、一連の施術がおこなわれる。室内全体がスチームで曇っているため視界が悪く、わけわからず施術師に言われるがまま移動する。

水くみ場のようなところで、柄杓(ひしゃく)でお湯を全身にかけられ真っ黒なソープを洗い流すと、再び台の上でユーカリの香りが漂う「ガスール」という名称の粘土を全身にパック。伝統的なボディーラップがはじまる。顔には蜂蜜が塗られ、フェイシャルパックが同時進行する。再び水くみ場で柄杓のお湯で洗い流し、最後は石の台にてリラクシングマッサージで仕上げる。あれよあれよという間の80分だ。

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ハマムへの道。施術後のリラクゼーションエリアにも通じる

オリジナルのハマムは、もっと激しいスクラブ(あかすり)が中心で、必ずしも心地よさは期待できないが、このオリエンタル・ハマムでは、伝統的な中東スタイルを体験しながら、心地よいリラクゼーションを楽しめるのが魅力だろう。レジデンス&スパのスパ棟(ヘルス&ビューティー・インスティテュート)には、フィットネスセンター、ヘアーサロンも完備している。

赤ちゃん肌を手に入れる!

ワン&オンリー・ロイヤルミラージュに滞在することが決まったときから楽しみにしていたのが、世界的なポディアトリスト(足病治療士)、バスチャン・ゴンザレスの「Pedi:Mani:Cure Studio(ペディ・マニ・キュア・スタジオ)」だ。ポディアトリストとは、欧米では足の医学的治療をおこなう資格保持者を意味し、私たちが認識しているペディキュアとは一線を画す。

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爪、甘皮、角質すべてがつるつるに

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手足のマッサージで締めくくる、贅沢なペディキュア&マニキュアのコース

たこや硬くなった角質は優しく丁寧に除去し、甘皮も必要最低限にカット。巻き爪のケアも見事で、赤ちゃんのようなすべすべつるつるの美しく健康的な足に生まれ変わる。自爪の自然の輝きを蘇らせ、足首から膝までのマッサージで血行を促進し、健康な足を実感することができる。なにも塗らない自爪は、まるですっぴんで外に出るような感覚すら覚えるが、ここの施術でピカピカに輝き、すべすべの足裏になったあとは、自爪のヌードカラーが嬉しい。

喜びの声をあげるわたしに、「バレエも踊れる気分じゃない?」と施術師が笑って見送ってくれた。バスチャンのスタジオは、世界6カ国7カ所にあるワン&オンリーのリゾートすべてで利用できる。まさに“ワン・アンド・オンリー”な体験を味わえることだろう。

One&Only Royal Mirage|ワン&オンリー・ロイヤルミラージュ
PO Box 37252, Dubai, UAE
Tel. +971-4-399-9999
http://royalmirage.ooresorts.com/ja/

問い合わせ
ドバイ政府 観光・商務局
www.myfavoritedubai.com
dubai.japan@aviareps.com

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