りくカフェ|建て替え資金をクラウドファンディングで募集
DESIGN / ARCHITECTURE
2015年2月19日

りくカフェ|建て替え資金をクラウドファンディングで募集

りくカフェ

陸前高田まちのリビングプロジェクト、陸前高田のコミュニティカフェ「りくカフェ」

建て替え資金をクラウドファンディングで募集

2012年1月より仮設の建物で営業をはじめ、地域の拠点として成長してきた「りくカフェ」の使用期限が2014年3月に迫ってきた。現在の場所は、計画中の復興道路が敷地を通る可能性があるなど、さまざまな理由によって移転を余儀なくされている。
本設への建て替え資金は、現在、寄付金や助成金によって建設資金の7割ほどを集めることができたが、より実現に近づけるために、現在、CAMPFIRE(プロジェクトページ:http://camp-fire.jp/projects/view/732)を通じて残りの建設費の一部をクラウドファンディングで募っている。
「りくカフェ」にNPOの一員としてかかわっている成瀬・猪熊建築設計事務所の成瀬友梨さんが、現状を訴える。

Text by NARUSE Yuri

私たちが考えていた以上に多くの方に愛される交流拠点として成長してきました

「りくカフェ」は、東日本大震災により甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市で、地元の女性たちが運営するコミュニティカフェです。(りくカフェオフィシャルサイト:http://rikucafe.jp)

陸前高田市では、街場のほとんどが被災したため、住民が気軽に集まって話をできる場所がなくなってしまいました。そんななか、自らも被災した地元の医師とその家族たちの「皆が気軽に立ち寄れる居場所=まちのリビング」があったら、という思いに賛同し、大学のまちづくりの専門家や、私たち建築の専門家が集まり、2011年に「陸前高田まちのリビングプロジェクト」が発足しました。そして多くの企業の支援を受け、2012年1月、仮設の建物でコミュニティカフェ「りくカフェ」をオープンすることができました。

りくカフェ|成瀬・猪熊建築設計事務所 02

今の勢いをぜひ本設カフェへつなげて、活動の幅を広げていきたい

運営は、12名の地元の女性たちによっておこなわれています。カフェとしての営業だけでなく、コンサートや習い事教室などのイベントを定期的に開催しているほか、生協の移動販売や宅急便などのサービス、オリジナル商品の開発など、さまざまなことにチャレンジしており、地域のコミュニティ拠点として、また国内外から訪れる方々の交流拠点として、大きく成長しています。

順調に活動をつづけてきた「りくカフェ」ですが、仮設の建物のため使用期限が2014年3月までと迫っていたり、現在建物が建っている場所を復興道路が通る可能性があるなど、近々の建て替えを余儀なくされています。

また、面積がせまい、トイレがない、十分な厨房設備がないなど、設備的な面で活動に制約を受けてきたこともあり、本設カフェへの建て替えをすることになりました。本設カフェでは、上記のような問題点を解決し、より活動の幅を広げていきたいと考えています。

りくカフェ|成瀬・猪熊建築設計事務所 04

りくカフェ|成瀬・猪熊建築設計事務所 09

日々の活動の様子は、Facebookにて随時更新中!

多くの皆さまからの寄付や助成金により、すでに建設費の7割ほどを集めることができました。残りの建設費を集めるため、現在クラウドファンディングCAMPFIREに挑戦中です。(プロジェクトページ:http://camp-fire.jp/projects/view/732)。

CAMPFIREでは、お一人さま500円からご支援が可能です。ご支援の額に応じて、「りくカフェ」より心をこめたお返しをさせていただきます。リターンの内容につきまして、詳しくは上記のプロジェクトページのページをご覧ください。

開始直後より大きな反響をいただいており、この勢いを継続させ、本設カフェ実現への大きな一歩にしたいと思っております。地域の住民による、地域づくりのプロジェクトです。みなさんの応援をどうぞよろしくお願いいたします。また、TwitterやFacebookなどでの情報の拡散にもご協力いただけたら大変助かります。

そして、東北にお越しの際はぜひ、陸前高田と「りくカフェ」に足をお運びください。スタッフ一同心よりお待ちしています。

りくカフェ|成瀬・猪熊建築設計事務所 10

りくカフェ
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