メルセデス・ベンツ 9段ATをEクラスに搭載|Mercedes-Benz
CAR / NEWS
2015年4月7日

メルセデス・ベンツ 9段ATをEクラスに搭載|Mercedes-Benz

Mercedes-Benz E 350 BlueTEC 9G-Trionic|
メルセデス・ベンツ E 350 ブルーテック 9Gトロニック

メルセデス・ベンツ 初の9段ATをE 350 ブルーテックに搭載

メルセデス・ベンツはトルクコンバーター式9段オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」を「E 350 BlueTEC」に搭載し、発表した。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

メルセデス 多段化で最前線へ

環境性能の向上を目指し、欧州、アメリカで多段化がすすむ、オートマチックトランスミッション。メルセデス・ベンツは、V型6気筒ターボディーゼルエンジン搭載のEクラス、「E 350 BlueTEC」に、9段オートマチックトランスミッションを搭載すると発表した。

このモデルは日本でもラインナップされているが、欧州での環境性能は、7段オートマチックである7G-TRONICプラス搭載モデルで、燃費6.0-5.5ℓ/100km(ステーションワゴンは6.2-5.7ℓ/100km)、CO2排出量157-144g/km(同162-152g/km)。

これが9段オートマチックの搭載により、燃費5.3ℓ/100km(5.5ℓ/100km)、CO2排出量138g/km(144g/km)まで低減するという。

Mercedes-Benz E 350 BlueTEC 9G-Trionic|メルセデス・ベンツ E 350 ブルーテック 9Gトロニック

メルセデス・ベンツによれば、変速は乗員が気が付かないほどに素早くスムーズであり、通常走行時はエンジンの回転数が低く保たれることで快適性が向上する、というメリットも、この9段オートマチックも採用にはある。具体的な数値では、9速、120km/hでの巡航では回転数は1,350rpmにとどまるとされる。また、素早い変速はマニュアル操作を駆使したスポーツ走行で、運転の楽しみが増すとも、メルセデス・ベンツは語る。

ちなみに、このトランスミッションは1,000Nmまでのトルクに対応可能で、重量、サイズともに従来の7段オートマチックとほとんど変わらない。トルクコンバーターは軽量のアルミニウム製、トランスミッションのハウジングおよび、オイルパンはマグネシウム合金製だ。

また、今回はE 350 BlueTECとの組みあわせとなったが、後輪駆動モデルのみならず、4輪駆動、ハイブリッド、プラグインハイブリッドモデルでも、この9段オートマチックトランスミッションは使用可能である。

9G-TRONIC搭載のE 350 BlueTECのドイツでの発売は9月。トランスミッションの変更をうけても、販売価格に変更はない。

 
 

 

           
Photo Gallery