BMW X5 モデルチェンジ|BMW
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月4日

BMW X5 モデルチェンジ|BMW

BMW X5|ビー・エム・ダブリュー X5

X5 モデルチェンジ

BMWのスポーツアクティブティビークル(SAV)の代表車種、「X5」がモデルチェンジする。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

豊富なカスタマイズの選択肢

BMWのSUV(SAV)の代表車種である「X5」が、モデルチェンジを果たして3世代目となる。
この新型「X5」は、全長4,886×全幅1,938×全高1,762mm、ホイールベース2,933mmというボディサイズで、従来モデルからの変化は小さい。外観は、「3シリーズ」や「4シリーズ」をおもわせる、最新のBMWデザインにならったフロントフェイス、「X3」でみられたようなテールデザインを獲得した。

インテリアは、ラゲッジ容量が650-1,870リットルに。コンフォートシート、スポーツシート、シートヒーター/クーラー、リクライニングできる後席、3列目シートをオプションで設定。ハーマンカードンあるいはバング&オルフセンのオーディオシステム、後席用のタブレット式ディスプレイをふくむ、エンターテイメントシステムを設定し、テールゲートは自動開閉機能が追加された。くわえて、内外装のデザイン的なカスタマイズの自由度もましており、「Design Pure Experience」、「Design Pure Excellence」というオプションパッケージが登場。これと同時に設定できる形で「M Sport パッケージ」も用意されるという。

性能面では、先代は2006年のロサンゼルスモーターショーで発表、発売は2007年だったため、実に7年ぶりのモデルチェンジとなったこともあり、空力的な最適化、環境性能の向上、安全装備の充実と、現代化が図られている。

BMW X5 xDrive30d|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive30d

BMW X5 xDrive30d|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive30d

EU6に対応

新型「X5」は、まず、3モデルからのスタートとなる。

唯一のガソリンエンジンモデルとなるのが、4.4リッターV型8気筒 ツインターボエンジン(最高出力330kW(450ps)/5,500rpm、最大トルク650Nm/2,000-4,500rpm)搭載の「X5 xDrive50i」。このモデルは、パフォーマンスに優れ、0-100km/h加速5秒、最高速度250km/hを記録。環境性能は、燃費 10.4-10.5ℓ/100km、CO2排出量 242-244g/kmだ。

いっぽう、ディーゼルエンジンモデルは、「X5 xDrive30d」からスタート。

3リッター直列6気筒のターボディーゼルエンジン(最高出力190kW(258ps)/4,000rpm、最大トルク560Nm/1,500-3,000rpm)を搭載し、0-100km/h加速6.9秒、最高速度240km/hを記録するという。EU6に対応しており、燃費は6.2ℓ/100km、CO2排出量は162-164g/km。車両のサイズから考えれば非常に優秀な数値だ。

BMW X5 xDrive50i|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive50i

「X5 M50d」は、BMW M社のラインナップ「M Performance」に属する、パワフルでスポーティなモデル。3基のターボチャージャーと組みあわされて3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンは、280kW(381ps)/4,000-4,400rpmの最高出力と、740Nm/2,000-3,000rpmの最大トルクを発生する。0-100km/h加速は5.3秒で完遂。250km/hを最高速度とする。ハイパフォーマンスモデルでありながら、環境性能は犠牲にされておらず、燃費は6.7ℓ/100km、CO2排出量は177g/km。当然こちらもEU6に対応している。

2013年11月から

サスペンション関係のパッケージオプションが豊富に用意されたのも新型「X5」の特徴で、「コンフォート アダプティブ サスペンション パッケージ」では、「ダイナミック ダンパー コントロール」という機能で、走行安定性を高めると同時に、セルフレベリング機能つきのエアサスペンションをリアに採用し、走行状況にあわせてダンピング特性を自動変更することで、乗り心地を向上する。

「X5 M50d」と「M Sport パッケージ」設定時に採用される「アダプティブ M サスペンション」は、「コンフォート アダプティブ サスペンション パッケージ」同様の機能をもちながら、走行モードで、SPORT、SPORT+を選択中は、より堅いサスペンションセッティングとなる。

スポーティな特徴をもつ「ダイナミック アダプティブ サスペション パッケージ」は、上記パッケージ設定時以上に、ロールを抑え、安定走行をより一層向上させるという。そして、「コンフォート アダプティブ サスペンション パッケージ」と「ダイナミック アダプティブ サスペション パッケージ」の両方を統合し、高次元のダイナミック性能とコンフォート性能を両立を謳うのが、「プロフェッショナル アダプティブ サスペンション パッケージ」だ。

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安全装備では、レーン逸脱警告機能や、自動ブレーキを含む、衝突回避機能を追加する「ドライビング アシスタント パッケージ」、くわえて、自動発進、自動停止までサポートする「アクティブ クルーズ コントロール」機能や低速走行時に車線中央に車両をみちびく「トラフィック ジャム アシスタント」を追加する「ドライビング アシスタント プラス パッケージ」、衝突の可能性がある場合に、シートベルトを引き締め、窓やサンルーフを閉じる機能をくわえるほか、疲労検知機能も追加する「アクティブ プロテクション」などを用意。

さらに、事故が起きた場合に、自車の位置を自動で通知する「インテリジェント エマージェンシー コール システム」は、多くの市場で標準装備となる予定だ。

幻惑防止機能つきの自動ハイビーム機能、ナイトビジョン、暗い部分の人間や動物を照らす「ダイナミック ライト スポット」といった、最新のドイラバーサポート機能ももちろん、設定可能。

生産は、「X3」、「X6」を生産し、今後「X4」の生産もおこなうことになる、アメリカ、サウスカロライナ州のスパルタンバーグ工場でおこなわれ、ドイツでは2013年11月には市場にデビューする予定だ。

そして、12月には「X5 xDrive40d」、「X5 xDrive35i」、「xDrive25d」、さらにはCO2排出量149g/kmを記録するという後輪駆動の「X5 sDrive25d」が、ラインナップされることになっている。

spec

BMW X5 xDrive50i|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive50i
ボディサイズ|全長4,886×全幅1,938×全高1,762mm
ホイールベース|2,933 mm
トレッド 前/後|1,640 / 1,646 mm
トランク容量|650-1,870 リットル
重量|2,175 kg
エンジン|4,395cc V型8気筒 直噴DOHC ツインターボ
最高出力| 330kW(450ps)/ 5,500 rpm
最大トルク|650Nm / 2,000-4,500 rpm
トランスミッション|8段オートマチック
駆動方式|4WD
タイヤ|255/50R19
0-100km/h加速|5.0 秒
最高速度|250km/h
燃費|10.4 ℓ/100km
CO2排出量|242 g/km

BMW X5 xDrive30d|ビー・エム・ダブリュー X5 xDrive30d
ボディサイズ|全長4,886×全幅1,938×全高1,762mm
ホイールベース|2,933 mm
トレッド 前/後|1,644 / 1,650 mm
トランク容量|650-1,870 リットル
重量|2,070 kg
エンジン|2,993cc 直列6気筒 ディーゼル ターボ
最高出力| 190kW(258ps)/ 4,000 rpm
最大トルク|560Nm / 1,500-3,000 rpm
トランスミッション|8段オートマチック
駆動方式|4WD
タイヤ|255/55R18
0-100km/h加速|6.9 秒
最高速度|230km/h
燃費|6.2 ℓ/100km
CO2排出量|162 g/km

BMW X5 M50d|ビー・エム・ダブリュー X5 M50d
ボディサイズ|全長4,886×全幅1,938×全高1,762mm
ホイールベース|2,933 mm
トレッド 前/後|1,662 / 1,702 mm
トランク容量|650-1,870 リットル
重量|2,190 kg
エンジン|2,993cc 直列6気筒 ディーゼル トリプルターボ
最高出力| 280kW(381ps)/ 4,000-4,400 rpm
最大トルク|740Nm / 2,000-3,000 rpm
トランスミッション|8段オートマチック
駆動方式|4WD
タイヤ 前/後|255/50R19 / 285/45R19
0-100km/h加速|5.3 秒
最高速度|250km/h
燃費|6.7 ℓ/100km
CO2排出量|177 g/km

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