特集|BLUE NOTE NOW!|第2章「ブルーノート・ビギナーに捧ぐ10曲」

特集|BLUE NOTE NOW!|第2章「ブルーノート・ビギナーに捧ぐ10曲」

特集|老舗ジャズレーベル「ブルーノート」のすべて

特集|BLUE NOTE NOW!

創立75周年を控えた老舗レーベル「ブルーノート」の魅力に迫る

第2章|“ミスター・ブルーノート”が厳選!

「ブルーノート・ビギナーに捧ぐ10曲」(1)

1939年、ニューヨークで誕生したジャズレーベル「ブルーノート」。来年75周年を迎えるこの老舗レーベルが、いまあらたに注目を浴びている。なにがブルーノートを特別な存在にしているのか? その答えを探るべく、OPENERSでは今回、日本にジャズを浸透させた立役者、“Mr. Blue Note”こと行方均(なめかた・ひとし)さんに協力を依頼。若さと伝統が息づくレーベルの魅力に迫ろうとおもう。

ブルーノートのABCを頭に叩き込んだら、次は耳を慣らしていこう。ブルーノート・ビギナーに送る行方さんセレクトの10曲。とくとご堪能あれ。

Selected by NAMEKATA HitoshiInterview & Text by TANAKA Junko (OPENERS)Special Thanks to UNIVERSAL MUSIC JAPAN

1. バド・パウエル「ウン・ポコ・ローコ」

『コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1』

『コンプリート・ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1』
1700円(TOCJ-7011)

パウエルの「ウン・ポコ・ローコ」を聴くと、ロックファンが4分後にジャズファンになる。これは経験者が言うからまちがいない(笑)。そういう呪文みたいな1曲。実際、打楽器的なピアノが、呪術のようにあたらしい世界へ連れていってくれる。

Bud Powell|バド・パウエル
1924-1966年。ニューヨーク生まれ。モダン・ジャズのピアノ・スタイルを確立した天才。超絶技巧と群を抜く表現力を持つ彼は、スイング・ジャズ時代のピアノ演奏の概念をくつがえし、緊張感あふれる思索的なアドリブを確立した。モダン・ジャズの革命を起こしたチャーリー・パーカーと同様に、絶大な影響力を誇っている。


2. アート・ブレイキー「チュニジアの夜」

『バードランドの夜 Vol.1』

『バードランドの夜 Vol.1』
1100円(TOCJ-8510)

アート・ブレイキーのライブ名盤から、ハードバップの誕生を記録したかのような1曲を。クリフォード・ブラウンという、天才的なトランペッターをニューヨークに紹介したというのも注目ポイントです。ジャズメンの楽器の鳴らし方を、最強のバンドで聴くことができますよ。

Art Blakey|アート・ブレイキー
1919-1990年。ピッツバーグ生まれ。モダン・ジャズ最強のドラマー。粘っこくアーシーなビート、ポリリズムを駆使したドラミングが特徴だ。1954年のアルバム『バードランドの夜』は、ハードバップの幕開けを告げた歴史的な傑作として絶賛を博した。


3. ソニー・クラーク「クール・ストラッティン」

『クール・ストラッティン』

『クール・ストラッティン』
1100円(TOCJ-8503)

スタジオにしか実在しなかったバンドが、売れに売れたジャズアルバムを作ったという、まさにブルーノート・マジックを実現させた1枚。なかでもこの曲は、日本のジャズ喫茶文化が生んだ大ヒット。ジャズ喫茶気分を家で味わいたかったらこれ!

Sonny Clark|ソニー・クラーク
1931-1963年。ペンシルベニア州ハーミニー生まれ。子どものころからラジオでブギウギ・ピアノを演奏するなど早熟ぶりを発揮。西海岸のジャズ・シーンで頭角をあらわしたあと、1957年にニューヨークへ進出。すぐにブルーノートと契約を交わし、看板アーティストのひとりとして多数のレコーディングに参加した。本国アメリカよりも日本で人気が高く、なかでも『クール・ストラッティン』は不滅の名盤として人気を博している。


4. アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ「モーニン」

『モーニン』

『モーニン』
1100円(TOCJ-8504)

モダン・ジャズを世界音楽にした1曲。これがモダン・ジャズを、そしてブルーノートの名を世界に運んでいったわけです。当時は蕎麦屋がこれを口笛で吹きながら出前していたほど(笑)。この曲を聴けば、ファンキーがどういうものかがわかる。

Art Blakey & The Jazz Messengers|アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ
1955年に発足。モダン・ジャズの名門バンドとなり、約30年間にわたってジャズ・シーンをリードした。メッセンジャーズはリー・モーガン、ウェイン・ショーター、ベニー・ゴルソン、ウェントン・マルサリスなど、数多くの有名アーティストを輩出。1958年のアルバム『モーニン』は、ファンキー・ジャズのブームを巻き起こした。


5. リー・モーガン「サイドワインダー」

『ザ・サイドワインダー』

『ザ・サイドワインダー』
1100円(TOCJ-8511)

ビートルズがアメリカに上陸した年に大ヒットしたジャズ・ロック。初期のロック・ファンも虜にしたという、ある意味ビートルズと競い合ったジャズです。

Lee Morgan|リー・モーガン
1938-1972年。フィラデルフィア生まれ。トランペット奏者。18歳でデビュー・アルバム『インディード!』を録音し、天才少年と騒がれた。1959年、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加入。在籍中にアルバム『モーニン』が世界的に大ヒットするなど、同バンドの全盛時代に中心メンバーとして貢献する。1963年にソロ・デビューを果たした『ザ・サイドワインダー』が大ヒット。ジャズ・ロックの一大ブームを巻き起こした。