ランボルギーニのスーパーSUV、ウルスに試乗|Lamborghini

ランボルギーニのスーパーSUV、ウルスに試乗|Lamborghini

CAR IMPRESSION

Lamborghini Urus|ランボルギーニ ウルス

ランボルギーニのスーパーSUV、ウルスに試乗 (2)

ロールの少なさにまず驚かされる

見るからにランボルギーニといった出で立ちのウルスだが、市街地を大人しく走らせるだけなら気負いは無用だ。タンブーロ(Tamburo。イタリア語でドラムの意味)ドライブセレクターで公道用のストラーダを選択すればエアサスペンションとダンパーは適度にしなやかな設定となり、荒れた路面でも不快なショックを伝えない。基本的にはソリッドな足回りだが、強靱なボディがタイヤからの入力をしっかりと受け止め、無駄な振動を抑え込んでしまうことが、不快な印象を与えない最大の理由だろう。

ランボルギーニ初のターボエンジンもエグゾーストノイズは控えめで決してうるさくない。しかも中低速域から十分なトルクを生み出してくれるうえにレスポンスも良好なので、加減速を小刻みに繰り返すシティドライビングでも、もどかしさとは無縁。むしろ、俊敏なハンドリングと引き締まった足回りのおかけで、全長が5.1メートル、全幅が2.0メートルもあることが信じられないくらい軽快によく走る。かつて日本製の某ファミリーカーに与えられた「街の遊撃手」という言葉を思い出してしまったくらい、その走りは俊敏だ。

Lamborghini Urus|ランボルギーニ ウルス 50
Lamborghini Urus|ランボルギーニ ウルス 12

しかし、ウルスが本領を発揮するのは、やはり交通量の少ないワインディングロードでドライブセレクターのスポルトを選んだときだろう。そんな状況でまず驚かされるのが、ロールの少なさ。どれほどペースを上げてもボディはほとんど傾かず、どちらかといえば水平な姿勢を保ったまま深く沈み込んでいくような安定したスタンスを保つのだ。したがって着座位置の高いSUVでもまったく恐怖感を覚えないばかりか、タイヤとじっくり対話しながらのコーナリングが楽しめる。しかも、ステアリング特性はSUVにありがちのアンダーステアではなくほぼ完璧なニュートラルステアで、荷重移動とスロットルワークが完璧にあえば弱オーバーステアさえ引き出せそうな感触だった。

しかも、こういった状況でのエンジンの反応が素晴らしい。ターボエンジンゆえに中低速域のトルクが十分なことは前述したとおりだが、完璧なフラットトルクというよりは回転の上昇に伴ってトルク感を増す自然吸気に近いフィーリングで、なにかの拍子にトルクがウワッと沸き起こることもないからコントロールは容易。こうした特性も、ハードコーナリングを楽しむ際には強力な武器となってくれるだろう。

Page 3.ランボルギーニらしいスーパーSUV