新型ポルシェ発表、LAオートショーリポート|Porsche

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CAR NEWS

Porsche 911|ポルシェ 911

LAオートショーでポルシェが992型を披露

賢くも質的な進化ぶりをディティールチェック(2)

ポルシェってホントに頭がいいなと思わされる

2,981㏄ツインターボのフラット6は450ps/6,500rpm、530Nm/2,300-5,000rpmで、プラス30psの出力とプラス30Nmのトルクが目を引く。最大トルクの発生域がやや上方移動して出力も増えたことで、よりトップエンドでの伸びを実現したことをうかがわせる。ガソリン用微粒子フィルターを備え、ユーロ6d対応だ。もうひとつエンジン周りで注目ポイントは、911伝統のディティールといえるエンジンフード上のスリットが、リアウインドウと接する側に引き上げられたことだ。

空力的にはボディ後端ほどエアの流れは乱れやすいものなので、よりルーフに近い位置でフレッシュエアを採りこもうという、吸入や冷却効率のインハンスを狙っているだろう。このスリット状グリルには新たに縦型となったハイマウントストップランプも設けられる。昨今、他車も次々と真似ている、991が流行らせた横一文字のリア コンビランプ&ガーニッシュは、LEDテクノロジーによってより薄く細くなって水平基調を強め、さらにサイドへ回り込む形状となった。これも、全幅はそのままにワイドさを増したかのように強調するディティールといえる。

フロント側に目を移せば、ヘッドライトの構成とバンパー下の形状が大きく変えられた。日中走行灯がバンパー内の薄いLEDだけでなく、コンビネーションランプ内に配された四ツ爪状の点で灯る様は、「919ハイブリッド」を彷彿させる。その四ツ爪の上下左右と真ん中に、マトリックス照射が組み込まれているのだ。

またフロントバンパー内の開口部がほぼ四角く開けられたように見えるのは、既存の新車によくある、F1ノーズよろしくボディ同色の2本ステーでバンパーもしくはスポイラー下部を吊るす、そんなデザインに背を向けたからだ。この黒いウレタンパーツの中央にはアダプティブクルーズコントロールなどのモジュールを含むであろう前方カメラが、ナンバープレートが走行中もバイザーとしてそこそこ効果を果たすであろう、やや奥まったところに設置されている。

ちなみに衝突回避のためのコーナーセンサーもボディ側ではなく、このグレーのパーツの中に埋め込まれている。ようはちょっと擦ったとかブツけた際にも、センサーの取付交換や角度などのキャリブレーション調整が容易そうなのだ。こういうのを見せられると、ポルシェってホントに頭がいいなと思わされる。何せメーカーの中には、キャリブレーションの機器をディーラーに投資させたり、作業が煩雑化して高くなったサービス工賃料を顧客に支払わせて、平気なところもあるのから。