渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ。|MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL

MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL|渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ 

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MITSUI FUDOSAN RESIDENTIAL|三井不動産レジデンシャル

渋谷の“中心”で、 ビジネスとカルチャーのエバンジェリストになれ (2)

「奥渋」での試行錯誤とチャレンジの日々が、僕たちを強くした。

―― 書店を始めたのはどういう経緯で?

35歳の時に「そろそろチャレンジしなきゃ」という理由で出版社を辞め、フリーの編集ライターになりました。それから妻の留学がきっかけで一緒にNYへ。そこでローカル色を大切にしていたり、店内でイベントを積極的にやったりと、人々の交流や情報交換の場になっている書店の存在を知り、「東京と違うな。何かいいな」と思うようになりました。

帰国後はITベンチャー関連の書籍や雑誌を請け負うことが多くなり、その流れで堀江貴文さんと交流を重ねることになりました。ある夜、飲みながら「福井さんって夢は何ですか?」と質問を受けたので、NYでの生活以来ぼんやりと頭の中にあった「そこで作ってそこで売る」とか出版もする書店のコンセプトを彼に話したんです。すると「それ面白い。やった方がいいですよ」ということになり、出資も申し出てくれて、一気に進んでいきました。

―― 当初から経営は順調でした?

いえ、開業後しばらくは週の売り上げが数万円の状態で。このままでは倒産だと危機感を抱き、そこからチャレンジを繰り返しました。空きスペースをクリエーターに解放してシェアオフィスにしたり、ゲストを招いてフリーイベントの開催や編集のワークショップを企画したり。今だと普通のことですが、当時としてはかなり先見的なことをやっていたなという思いです。すべてが早すぎたのか、「福井は何をしたいのか分からない」と不思議がられていました(笑)。

来店者が増え始めたのは、「奥渋」のフラッグを掲げた頃だったと思います。今では1日に30〜40万円の売り上げも珍しくありません。セレクトショップのように、僕らは自分たちのセンスを売るというところでは勝負はしない。それよりも「お客さんが求めているもの」を反映します。雑貨やアパレルを扱うのも、本を買う時に一緒に何が売っていたら喜ばれるか試行錯誤した結果。出版不況や書店経営難と言われる中、僕らの店はずっと右肩上がりで成長しています。

三井不動産レジデンシャル 奥渋 06

© SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS

「想いが先に立ち、具体的な事業計画は後からついてきた」という福井氏。逆境をバネに、常識に囚われない新しい施策に取り組み、地域と一体化して次第に黒字転換させていく様子は、「考え込むくらいならまずは行動してみる」というベンチャー企業のワイルドサイドそのもの。こうした試行錯誤や失敗の積み重ねは、その人や会社にとって唯一無二の強みとなっていく。経営も人生も同じことなのだ。