ART|イラストレーター上田みゆき「代官山でつかまえて」展 開催

ART|イラストレーター上田みゆき「代官山でつかまえて」展 開催

LOUNGE ART

ART|墨汁を浸した筆が紙上を滑り出し、美しい造形を定着させていく

上田みゆき「代官山でつかまえて」展 開催

和・漢・洋、どのニュアンスにも繋ぐことができるオリジナリティあふれる墨絵のアプローチは、第一線のアートディレクターたちを盛んに刺激。80年代以降、多くの広告ポスターやパッケージデザイン、雑誌などで活躍し、商業ビルや博覧会、店舗などのウォール、インテリアなどにも取り入れられ、イラストレーション界に数多くのフォロワーを生みだしてきた上田みゆきさん。代官山のギャラリー、GALLERY SPEAK FORにて、3月15日(金)から27日(水)まで「代官山でつかまえて」展が開催される。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)

上田みゆきさんは、3月17日(日)、20日(水)、
24日(日)、27日(水)15時から18時まで在廊

上田みゆきさんの絵のもち味は、墨絵タッチによる枯淡の美。輪郭や細部の描き込みがないにもかかわらず、逆に、描かれるモチーフ本来の魅力を、滲みや擦れ、腕の振りを感じさせるダイナミックな勢いで明瞭に表現してみせる。ハンドドローイングのリッチな楽しさを味わわせつつ、ファッショナブルな洗練を備え、ときに見る者の笑いを引き出すコミカルさをあわせももっている。

約5年ぶりとなる本格的な個展「代官山でつかまえて」について、上田さんは「約30年前、今の絵のスタイルが確立したのは、カメラマンの伊島 薫さんが発刊していたフリーペーパー『sale』で依頼された絵を描いてからでした。クライアントはあのハリウッドランチマーケット。デザイナーは伊島 薫さんと仲の良かった安斎 肇氏でした」とコメント。

さらに、「80年代初頭、私がまだこの道で食べられるようになる前に、旧山手通りの名物バー『スワミー』でアルバイトしていました。裏が(アパレルブランドの)ビギだったこともあって、稲葉賀恵さんやメルローズの横森美奈子さん、 大口ひろしさんやハリウッドランチマーケットの垂水ゲンさん、業界で活躍している方々が普通にバーに来て呑んでいく刺激的なお店で、ここから東京を学び、そして今の仕事がはじまったといっても過言ではありません。今回は30年前と今の代官山が交錯したような、不思議な感覚の展覧会になりそう」と意気込みを語る。

今回は、その街で個展を開くにあたり、上田さんの代表的なアーカイブ、好評だったシリーズのなかからの自薦作品で構成。掛け軸や巻物になった原画や、書籍・雑誌などで手がけた原画、限定制作のシルクスクリーン作品など、約20点あまりのほか、描きおろしの新作も約10点を展示・販売する。また、オリジナルの立体作品やスカーフ、Tシャツなども販売される。

<ギャラリートーク開催>
2013年3月15日(金)18:30~ 入場無料
作品解説=上田みゆき、聞き手=森 一起(コピーライター)

上田みゆき|代官山でつかまえて 02

上田みゆき|UEDA Miyuki
イラストレーター。1960年福井県生まれ、京都育ち。美術学校で版画を学んで卒業後、東京を拠点に墨絵を主体としたイラストレーションの制作を開始。JTB、サントリー、花王などの広告やパッケージ類、雑誌、絵本、ウィンドウディスプレイなどを手がけている。「週刊朝日」「VOCE」「日経ビジネス」「サライ」などで挿画を連載した。共著書に「そばの絵本」「ベニバナの絵本」などがある。扇子、陶器など絵をあしらった商品も多彩に展開されている。
http://miyuki-ueda.com/

上田みゆき「代官山でつかまえて」展
会期|2013年3月15日(金)~3月 27日(水)
会場|GALLERY SPEAK FOR
東京都渋谷区猿楽町28-2 SPEAKFOR 1F
Tel. 03-5459-6385
開館時間|11:00~19:00
毎週木曜休
http://www.galleryspeakfor.com/