EAT｜世界が絶賛したショコラティエ、コヤマススムの秘密基地「ロジラ」

EAT｜世界が絶賛したショコラティエ、コヤマススムの秘密基地

“お菓子の王国”に誕生した新ショコラトリースペース「ロジラ」

1日1600本売れる「小山ロール」の生みの親であり、世界が認めるショコラティエ、パティシエとして知られる小山進氏。彼のショコラを唯一店頭で購入できる店舗として2月4日、兵庫県三田市の1500坪もの広大な緑あふれる「パティシエエスコヤマ」内に、新ショコラトリースペース「Rozilla（ロジラ）」が誕生した。

Text by YANAKA Tomomi

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昨年10月、フランス・パリのチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で、外国人部門最優秀ショコラティエを2年連続受賞した小山進氏。世界に評価されたショコラや遊び心のある世界観を、大人のみならず、子どもたちにも体感してもらいたいと願いオープンさせたのが「Rozilla」だ。

広さ1500坪を誇り、“お菓子の王国”と称される「パティシエエスコヤマ」の敷地内には、これまでにもメインの店舗のほかに、ブーランジュリ（パン類）、コンフィチュール・マカロン、ギフトサロン、カフェ、お菓子教室などを展開。「Rozilla」とは、「大の大人が本気でつくった秘密基地」をコンセプトに、小山氏の少年時代の遊び場であった“路地裏”と、男の子の“ゴジラごっこ”を掛け合わせた造語。想像力を発揮すれば、怪獣でも正義のヒーローにでも、何にでもなれる夢のような場所──そんな想いが込められている。

建築家の橋本夕紀夫氏がデザインを手がけた店舗は、小高い丘のように1階と2階がずらして建てられ、1階は土に埋められた状態になっているのが特徴。そこには遊び心に富んだ見た目や雰囲気のみならず、四季の気温の変化や湿度の変化が激しい日本では、難しいとされてきた年間をとおしてのボンボンショコラの販売や、ガラス張りのチョコレートセラーなどを実現するための綿密な設計が施されているのだ。土や木といった天然素材にこだわりを見せるほか、世界的な左官職人の久住有生氏をはじめ、庭師や照明など各分野のプロフェッショナルの知恵と技術を結集して、生み出されている。