簡単にぺしゃんこにならない、頑丈で大きなハムちゃんを作りたい|MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|簡単にぺしゃんこにならない、頑丈で大きなハムちゃんを作りたい

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

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創作あーちすと、のんさんに聞く(2)

ようやくハムスターのトラウマを克服できました

――そして今回、新たに「VAGハムスター☆」が発売されることになりました。これは現在全国巡回中の『“のん”ひとり展‐女の子は牙をむく‐』にて展示された同作品を、てのひらサイズのソフビフィギュアにしたものです。

のん 個展の準備をしているとき、何かちっちゃいものをでっかくすると面白いんじゃないかという案が出て、何を大きくしたいかなっていろいろ考えたんですね。最初はケージの中にハムスターが何匹かいて、ひまわりの種子を食べたり水を飲んだりしているジオラマ風のものだったんですけど、それだけだとちょっと作品っぽくなくて。だったら会場の中に道路を作って、そこにめちゃめちゃ大きなハムスターが通せんぼしていたら面白いんじゃないかなと思ったんです。

――もともとハムスターはお好きだったんですか?

のん 好きでした。小学生の時にグレーのジャンガリアンを飼ってました。当時「とっとこハム太郎」が流行っていて、友達が飼っているのを見てずっと憧れてたんです。ただ最近までハムスターにはトラウマがあって……。

友達とハムスターを持ち寄って、公園の砂場で山を作ってトンネルをハムちゃんに掘ってもらう遊びをやってたんです。当時はトンネル遊びの最後はみんなで足で踏んで潰すのが一連の行程だと思っていて。ジャンプしてドーンと小山を潰したら、私のハムちゃんだけ取り出してないことに気づいたんです。

――――っ!

のん すぐ取り出したらピンピンしてたんですけど、ちょっとペシャってなっちゃってて。それにめちゃめちゃショックを受けてしまって。

申し訳ないことをした、自分はもう生きものを飼えないなって、ずっとトラウマでした。

――どうやって克服できたんですか?

のん インスタグラムを始めたら、いろんな動物の動画が流れてきて。その中にハムスターの動画もあったので見始めたら、かわいいなってまた思えるようになって。その中に、白いハムちゃんが優しく撫でられて、ぺったんこになっている動画を見たんです。

――それ、見たことあります!

のん あれすごいですよね! “内臓どこに行っているんだろう?”みたいな(笑)。その動画を見て、ああハムスターは本来ここまでぺったんこになるものなんだと分かってトラウマから逃れる第一歩になりました。ハムちゃんのことがずっと好きだったので、展覧会ではハムちゃんを大きくしたい、

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しかも作るんだったら簡単にぺしゃんこにならない頑丈なものにしたいと思って大きなハムちゃんを作りました。

――あの巨大さだとなかなかぺしゃんこにはならないですね(笑)。しかもすごくカラフル。デザインには相当こだわられたそうですね。

のん こだわりましたね。フォルムが最初は四角かったので、ちょっと丸みをつけてもらったり、顔もかわいくなるように目を大きくしてもらいました。色合いも体表の柄が目立つように何度も調整を重ねて。あと、「女の子は牙をむく」という展覧会のタイトルを思いついてから、牙を生やしました。

――そのタイトルも素晴らしいです。

のん 自分の中にあるエネルギーをバッと放出するみたいなイメージにしたくて。社会的なことじゃなく自分の中でくすぶっている牙を表に出す感じですね。

Page03. VAGハムちゃんの絵本とか作ってみたいです