連載|美しきBoutique city、アデレードへ Vol.3

連載|美しきBoutique city、アデレードへ Vol.3

LOUNGE TRAVEL

伝統にとらわれない自由なワイン造り
オーストラリア最大のワインカントリーへ(2)

マクラーレン・ヴェイル、アデレード・ヒルズを巡る

アデレードの南に広がり、街の中心部から車で1時間ほどのフルリオ半島には、マクラーレン・ヴェイルがある。ブティック・ワイナリーで知られる地区で、1838年に最初のブドウが植えられてから、バロッサ・バレーとともにオーストラリアワインの歴史を紡いできた産地だ。

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©d’Arenberg

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ワイナリーは65軒、ブドウ栽培農家は約270軒にも及び、世界最古のブドウの木も栽培されている。小規模ワイナリーが多く、新品種が多く栽培されていて、個性豊かな味わいを発見できるエリアだ。その外観からも注目を集めているのが、ルービックキューブのような独創的な建物も人気の「ダーレンベルグ」。

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ブドウ畑に囲まれた丘に聳え立つ姿は一見の価値ありだ。南オーストリア州屈指の受賞歴を誇るヴェランダ・レストランからはブドウ畑が一望でき、館内では美味しい料理に舌鼓を打ちつつ独創的なインテリアやアートを堪能できる。

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州都から最も近いワイン産地と言えば、アデレード・ヒルズだ。車で東へわずか20分。
南オーストラリアで最も古いワイン産地のひとつ。最初にブドウの樹が植えられたのは1839年と、アデレードに人々が入植し始めたわずか3年後のことだ。

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1841年には初めてヴィンテージ・ワインが作られている。美しい丘陵地帯は眺めるだけでもリフレッシュでき、多くのワイナリーが、絶景の中でワインと食事を楽しめるようレストランを併設している。天気の良い日に、ちょっとそこまでランチにといった軽い気分で出かけても、存分に気持ちの良いワイナリー体験が可能だ。

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いっそ、いくつかの産地を何泊かしながら巡るのもいい。道中にあるリラクシングかつ個性的なアコモデーションやレストランをも同時に楽しめるからだ。日帰りできる距離ではあっても、ゆったりステイしながら巡るのがおすすめ。時間に追われないことも、オーストラリア体験の醍醐味のひとつなのだ。

州都中心部からほど近いアデレード・ヒルズからマクラーレン・ヴェイルへと足を延ばすのも一案だろう。マクラーレン・ヴェイルのあるフルリオ半島には、VOL.2でご紹介した野性のイルカやクジラに出会えるビクター・ハーバーやグラニット島があり、デイ・トリップではもったいない。

ビクター・ハーバーから車で20分ほどの港町グールワには、ラグジュアリーなブティックホテル「ジ・オーストララジアン・サーカ1858」がある。客室はわずか5室のみ。すべて趣が異なるが、館内すべてに女性オーナー2人の温かな人柄が伺える。インテリアには和箪笥や着物など日本のテイストがふんだんに取り入れられているが決して押しつけがましくなく、友人の家を訪れているような心安らいだ時間を過ごすことができる。

大きなバスタブがある部屋も用意されていて、日本人には有難い。インハウス・レストランではアジアにインスパイアされたモダンオーストラリア料理が週末のみ事前予約にて楽しめる。

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©The Australasian CIRCA 1858

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©The Australasian CIRCA 1858

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©The Australasian CIRCA 1858

ビクター・ハーバーからやはり車で30分ほど走ったところにあるミドルトンと言う町には、オーストラリアらしいラグジュアリーロッジ「ビーチ・ハット・ミドルトン」がある。12の個性的なコテージからなるアコモデーションだ。花が咲き乱れる中庭に面して建つそれぞれの小屋は、異なる色の外観を持ち、その様子はまるでファンタジー映画の一場面のようだ。各部屋すべてが違ったテーマで仕上げられているが、共通しているのは海辺のサマーハウスというリラックス感。サーファーたちが愛するビーチにも徒歩10分ほどで行くことができる。1泊と言わず、数日ステイしたくなる心地よさだ。

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ワイン産地巡りの拠点にしたいこの2軒のほかにも、ビクター・ハーバーから30分ほど車で走れば、ホースシューベイと呼ばれるビーチに面した地元で人気の「フライング・フィッシュ・カフェ」がある。伝統的なフィッシュ&チップスやフレッシュなシーフード料理も美味。ワイナリー巡りの途中で、立ち寄るのもお忘れなく。

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一般公開されている場所を効率よく訪れるために、クラシック・カーでエリア内を案内してくれる「バロッサ・ダイムラー・ツアーズ」や「ライフ・イズ・カベルネ」といった地元をよく知るガイド付きツアーへの参加もおすすめ。

また、特別なワイン・ツーリズムを求めるなら、「ウルティメット・ワイナリー・エクスペリエンス・オーストラリア」は必見。

全土から集まった22のワイナリーがメンバーとなり、それぞれ自慢のシグネチャー・プランを提供しワイン・ツーリズムを盛り上げている。

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©Barossa Daimler Tours

サイトでは、各ワイナリーの案内だけでなく、どこでどんな体験ができるかを検索し、お気に入りのプランを見つけたらネットで予約できる。ちなみに、「セッペルツフィールド・ワインズ」の“Taste Your Birth Year”もここからブッキング可能だ。

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牧口じゅん

牧口じゅん|MAKIGUCHI June 共同通信社、映画祭事務局、雑誌編集を経て独立。スクリーン中のファッシ […]