新型クアトロポルテ、デトロイトショーでワールドプレミア|Maserati
CAR / MOTOR SHOW
2014年12月5日

新型クアトロポルテ、デトロイトショーでワールドプレミア|Maserati

Maserati Quattroporte|マセラティ クアトロポルテ

新型クアトロポルテが北米国際オートショーでワールドプレミア

マセラティは1月15日、北米で開催中のデトロイトモーターショー2013で同社の新型フラグシップセダン「マセラティ クアトロポルテ」を世界初公開した。

Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)

マセラティ初の4WDモデルも登場

今回フルモデルチェンジを果たし、通算6代目となる新「クアトロポルテ」は、先代に引きつづき、“ラグジュアリースポーツセダン”をコンセプトとする。力強いロングノーズと、えぐるように湾曲したグリルといったシンボリックなデザインは、先代から受け継ぐものであり、現行の「グラントゥーリズモ」とも濃い血の繋がりが見てとれる。

あらたに開発された直噴ツインターボエンジンは、3.8リッターV型8気筒と3リッターV型6気筒のふたつがラインアップされ、どちらも完全な新設計となる。組み立てはマラネロのフェラーリ工場でおこなわれ、すべてのモデルにZF社と共同開発した最新の8段オートマチックトランスミッションが標準で装備される。

最高出力390kW(530ps)、最大トルク710Nm(72.4kgm)を発揮する3.8リッターV型8気筒エンジンは、0-100km/h加速をわずか4.7秒でこなし、最高速度は307km/hをマーク。これは、現行クアトロポルテの最上グレードである「スポーツGT S」より20km/h速く、最大トルクは先代「クアトロポルテ」を200Nm(20.4kgm)も上まわる数値だ。

Maserati Quattroporte|マセラティ クアトロポルテ

Maserati Quattroporte|マセラティ クアトロポルテ

いっぽう、最大出力306kW(410ps)、最大トルク550Nm(56.1kgm)を発生する3リッターV型6気筒搭載モデルは、0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は285km/hと、こちらもセダンらしからぬ、スーパースポーツ並みのスペックをもつ。

くわえてV型6気筒エンジン搭載モデルは、マセラティ初となる4WDシステムが搭載される点も、大きなトピックのひとつである。より強い駆動力が求められる状況になると、100パーセント後輪に伝わっていたトルクをフルスピード時においても、瞬時に50:50の理想的な比率で前後輪に再配分することを可能としている。

新型クアトロポルテのボディサイズは、全長5,262×全幅1,948×全高1,481mmと、先代と比べ、全長で約150mm、全幅や全高でも約50mmの大型化されたが、同時に軽量化も図られ、V型8気筒モデルの総重量では約100kgのダイエットに成功。サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン、リヤに5リンクサスペンションが組みあわされる。

インテリアは初代モデルから引き継ぐイタリアンラグジュアリーをさらにブラッシュアップ。ハンドクラフトによる贅沢な革張りだけでなく、最先端のインフォメーションコントロールシステムや、WiFi(無線LAN)の設置などの装備を纏い、よりモダンな印象となった。

デリバリーは今夏を予定。価格は未定となっている。

spec

Maserati Quattroporte V8|マセラティ クアトロポルテ V8
ボディサイズ|全長5,262 × 全幅1,948 × 全高1,481 mm
ホイールベース|3,171 mm
トレッド 前/後|1,634 / 1,647 mm
トランク容量|530 リットル
重量|1,900 kg
エンジン|3,798cc V型8気筒ターボ
最高出力|390kW (530ps)
最大トルク|710Nm (72.4kgm)
トランスミッション|8段オートマチック
駆動方式|FR
サスペンション 前/後|ダブルウィッシュボーン / 5リンク
タイヤ 前/後|245/40 ZR20 / 285/35 ZR20
ブレーキ|ベンチレーテッドディスク
最高速度|307km/h
0-100km/h加速|4.7秒

car_brand_top

exclusive_auto_collection
openers_car_top

           
Photo Gallery