ART|世界が注目するシンガポールの現代アート地区「ギルマン・バラックス」とは?
LOUNGE / ART
2015年5月14日

ART|世界が注目するシンガポールの現代アート地区「ギルマン・バラックス」とは?

ART|来年には村上隆率いるカイカイキキギャラリーも開廊

世界が注目するシンガポールの現代アート地区「ギルマン・バラックス」とは?

近年、アートシーンの盛り上がりをみせるシンガポール。今年9月に誕生し、日本の著名なギャラリーも入るアート地区「ギルマン・バラックス」に、現代アートの鬼才・村上隆氏率いるカイカイキキギャラリーが来年開廊するというニュースが飛び込んできた。大きな広がりをみせる“アートな都市”シンガポールに今後、ますます注目が集まりそうだ。

Text by YANAKA Tomomi

すでに日本からも3つのギャラリーが出店

シンガポールが芸術都市として発展させるため、今年9月に政府の肝いりで誕生した「ギルマン・バラックス」。シンガポールをアジアのアート発信地とすべく、植民地時代に英軍の施設として使用されていた場所に政府が6億円以上を投じ、最先端のアート地区へと変貌させた。

広さ約6.4ヘクタールもの広大な敷地内には、14棟の建物が点在し、日本を含むオーストラリア、ドイツ、イタリア、中国など10カ国13ギャラリーが出店。日本からは「オオタファインアーツ」「ミヅマアートギャラリー」「小山登美夫ギャラリー」の著名な3ギャラリーが参加している。また、エリア内には「シンガポール現代アートセンター(CCA)」が来年のオープンを控えているほか、レストランも併設されるなど、急速な発展をみせるシンガポールのアートのいまを存分に体感できるスポットだ。

ART|ギルマン・バラックス 02

国際文化芸術都市という構想を打ち出し、国を挙げて芸術文化の振興に取り組んでいるシンガポール。「シンガポール・ビエンナーレ」や2010年からスタートした「アートステージ・シンガポール」など、大規模な国際アートイベントを積極的に開催し、2015年には「ナショナル・アート・ギャラリー」の開館も予定されている。

そんな加熱する東南アジアのアートマーケットの、中心地であるシンガポールに進出するカイカイキキギャラリー。村上隆はもちろんのこと、マーク・グロッチャンやフリードリッヒ・クナスから新鋭のタカノ綾、オビまで所属する多彩なアーティストの作品が取り扱われる予定だ。

シンガポールのあらたなスポットとして脚光を浴びる「ギルマン・バラックス」。広大な敷地をゆったりと歩き、世界最先端のアートをじっくりと堪能したい。

ART|ギルマン・バラックス 03

ギルマン・バラックス

休廊日│月曜、休日

入場料│無料

住所│9 Lock Road Singapore 108973 SINGAPORE

http://www.gillmanbarracks.com/

           
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