太宰府天満宮|福岡・太宰府天満宮で「フィンランド・テキスタイルアート~季節が織りなす光と影」開催
LOUNGE / ART
2015年1月17日

太宰府天満宮|福岡・太宰府天満宮で「フィンランド・テキスタイルアート~季節が織りなす光と影」開催

太宰府天満宮
福岡・太宰府天満宮の館内と境内でインスタレーション

「フィンランド・テキスタイルアート~季節が織りなす光と影」

「学問の神様」であるとともに、「文芸・芸能・芸術の神様」としても崇められ、創建以来、和歌や連歌、歌舞伎、書画の奉納を通じて、アートとも深い関係がある太宰府天満宮の御祭神・菅原道真公。
太宰府天満宮の宝物殿展示室と境内にて、フィンランドデザイン・アートのなかでも自然とのかかわりを色濃く感じることができるテキスタイルを中心に紹介し、フィンランドと日本、自然とデザインの密接な関係にスポットを当てる「フィンランド・テキスタイルアート~季節が織りなす光と影」が開催されている。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by MAEDA Kei

企画はビオトープの築地雅人氏、インスタレーションはimaが担当

marimekko(マリメッコ)のプリントファブリックでデコレーションされた境内、Dora Jung(ドラ・ユング)、Maija Isola(マイヤ・イソラ)、石本藤雄氏ら3人のフィンランドテキスタイルの巨匠たちの自然観が色濃く出た作品が飾られた宝物殿展示室、ポップアップショップが出現した宝物殿エントランスホール──そんな見どころたっぷりの「フィンランド・テキスタイルアート~季節が織りなす光と影」展。

マリメッコ社のプリントファブリックを使ったインスタレーションを担当したのは、インテリアデザイナーima(イマ)の小林恭氏と小林マナ氏で、宝物殿展示室に展示されたドラ・ユングの希少なアートテキスタイルは日本初公開となっている。また、ポップアップショップでは、陶芸作家の鹿児島睦(かごしままこと)氏とのオリジナルコラボレーショングッズをはじめ、本展のためにセレクトした雑貨や関連商品を展示、販売。

さらに、隣接する九州国立博物館で12月19日(水)から開催されるトピック展示「江戸の粋、印籠 フィンランド・クレスコレクション」展とあわせて見ることで、フィンランドと日本両国のデザイン感覚や美意識をさらに深く感じとることができる。

<展示作家>

Dora Jung(1906~1980)

テキスタイルデザイナー/アーティスト。2度のミラノ・トリエンナーレグランプリ受賞や、フィンエアーの機内用テーブルセッティングのデザインを手がけるなど、国民的デザイナーとして活躍する。今回の展覧会では、東北の手織りにも近いイメージの暗めのトーンの織りの作品や、神話などをモチーフにしたアートピースなど、フィンランドの自然が色濃く出た作品を中心に展示する。

Maija Isola(1927~2001)

テキスタイルデザイナー。marimekkoのもっとも有名なデザイナー。大胆な白黒のパターン「JOONAS」や抽象化した大きな花柄「UNIKKO」などの名作の印象が強いが、今回宝物殿の展示は、神社の雰囲気に合う自然をモチーフにした素朴な印象をもつ作品を選び、彼女の自然観を紹介する。

石本藤雄(1941~)

テキスタイルデザイナー。1974年からmarimekkoにてテキスタイルデザイナーとして活躍。これまでに手がけたテキスタイルは300点を超え、数多くのデザイン賞を受賞している。草花や樹木、風景などの自然をモチーフにした作品が多く、そこからは古典的な日本の美意識や自然観が感じられる。本展では日本とフィンランド、過去と現在などをつなぐ存在として取り上げる。

Ima(小林恭+小林マナ)

インテリアデザイナー。世界中のmarimekkoの店舗をはじめ、数多くのショップや住宅のインテリアデザインを手がけている。場を活かしたコンセプトづくり、使いやすさや機能性の向上のなかにバランス感覚やユーモアを織り交ぜたデザインを追及している。今回の展覧会では、太宰府天満宮という特有の空間を最大限に活かし、フィンランドのテキスタイルを使ったインスタレーションを展開する。

<関連企画展>

トピック展示「江戸の粋、印籠 フィンランド・クレスコレクション」

会期|2012年12月19日(水)~2013年3月10日(日)

場所|九州国立博物館(文化交流展示室 関連第9室)

※九州国立博物館(文化交流展示室)・太宰府天満宮宝物殿・菅公歴史館の3館共通券500円がお得。チケットは各館で購入できる。

「フィンランド・テキスタイルアート~季節が織りなす光と影」

会期|2013年3月10日(日)まで開催中

※休館日|月曜日。ただし、12月24日、31日、1月7日、14日、2月11日は開館

開館時間|9:00~16:30(入館は16:00まで)

会場|太宰府天満宮宝物殿第2・3展示室及び境内

2013年2月9日(土)~2月24日(日)は文書館にて特別展示を開催

観覧料|一般400(300)円、高大生200(100)円、小中生100(50)円

※( )内は30名以上の団体料金、障害者手帳提示により付添者1名まで半額料金
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/finlandtextileart/

太宰府天満宮アートプログラム
http://www.dazaifutenmangu.or.jp/art/program

           
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