中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅|Volkswagen

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いい意味で予想を裏切られた (2)

人の魂が宿っているものにはデジタルでは味わえない感動がある

今回、獅童さんと祐真がまず足を運んだのは、京都伝統の地張り式提灯を作る「小嶋商店」。創業は江戸寛政年間(1789年)というから、230年近い歴史を持つ老舗の提灯工房だ。獅童さんに縁のある「京都四条南座」の玄関に吊るされている提灯も、小嶋商店が手がけたものだという。

獅童さんと祐真を出迎えてくれたのは、10代目となる小嶋俊さんと諒さんのご兄弟。現在、9代目の父・護さん、そして俊さん・諒さんの友人である武田真哉さんとともに工房を営んでおり、「竹割り」という骨格の竹を割り出す作業から、和紙を骨格に貼る「紙はり」、そして「絵付け」まで一貫して行っている。そんな手作りを身上とする提灯工房は全国でも減少しており、京都でも護さんが9代目を継いだ頃には15軒ほど存在したが、今では4、5軒しか残っていないのだそうだ。

中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅 小嶋商店1
中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅  小嶋商店2

俊さんによると、小嶋商店の手がける提灯の最大の特徴は、京・地張りという伝統的な製法にある。これは、一般的な提灯のように骨格を螺旋状ではなく、直径の異なるいくつもの竹の輪で構成するもの。通常の提灯よりも厚い和紙が張れるうえ、「糸つり」といって骨格同士を糸で結んで固定するため、非常に手間はかかるが、丈夫な提灯に仕上がるのだそうだ。

「そもそも提灯はどうやって作るんですか?」。祐真がそう尋ねると、俊さんは「僕らの提灯はこの状態からスタートするんです」と言って竹を手に取った。先端に鉈で数カ所切れ目を入れ、その部分を揉むようにしならせていくと、竹が均等に細かく割れていく。これが骨格となる「平骨」なのだという。「神業!」。その手さばきの見事さに、思わず獅童さんがつぶやく。

中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅  小嶋商店3
中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅  小嶋商店4

「せっかくなので提灯づくりを体験してみませんか?」。俊さんのそんな提案から、獅童さんが「紙はり」を体験することに。まず骨格にノリを塗り、恐る恐る和紙を張っていく獅童さん。「すごく難しい」と言いながらも、仕上がりは上々のようで、俊さんからは「きれいに仕上がってますよ」とお褒めの言葉が。

「若い世代としてなにか新しい試みをしていますか?」。獅童さんの質問に、「いま僕らは、古くさいことをどう格好よくみせるかということにチャレンジしているんです」と俊さんは答えた。

中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅 小嶋商店5
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「小菱屋忠兵衛」という初代の屋号をオリジナルブランドとして打ち出し、インテリア照明など提灯の新たなる可能性を追求しているのもその一例だ。和紙を全面に張らずにあえて竹の骨組みを露出させた提灯など、斬新なデザインにもチャレンジしている。インスタグラムへの投稿をきっかけに海外からの問い合わせも増え、ニューヨークのインテリアショップに納入した実績もあるのだそうだ。今では、インテリア系の提灯が生産の6割を占めるという。

中村獅童がe-ゴルフで繰り広げるUnexpectedな旅 小嶋商店7

「デジタル化が進む世の中ですが、人の魂が宿っているものにはデジタルでは味わえない感動がある。こういった伝統が次世代に受け継がれていくことには、本当の意味で価値があると思います。今日は間近で匠の技を拝見できて、とても嬉しいです」

そういって俊さんをはじめみなさんに挨拶をすませると、獅童さんと祐真は小嶋商店を後にした。

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