マクラーレンの最新マシン「セナ」が日本初上陸|McLaren

マクラーレンの最新マシン「セナ」が日本初上陸|McLaren

CAR FEATURES

McLaren Senna|マクラーレン セナ

マクラーレンの最新マシン「セナ」が日本初上陸 (2)

重視したのは、最高速ではなくラップタイム

アンベールされ、姿を現したマクラーレン セナを前に、技術的デザインの詳細を説明したのがエンジニアリングデザイン ディレクターのダン・パリー・ウィリアムズ氏だ。「プロダクトはそのコンセプトから始まる」とする氏は、今回のセナの目的は非常にシンプルなものだったという。それは、公道仕様のレーシングカーで、その究極のものを創ること。定義として掲げられたのは、車両重量、エアロダイナミクス、エルゴノミクス、パフォーマンスという4つの属性だ。

重量については、近代物理の父と言われるアイザック・ニュートンが提唱した「運動の第2法則」を紹介。加速度a(m/s2)=推進力F(N)÷車両質量(kg)の公式に従い、軽量なほど加速力が増すとした。

具体的には、660gのカーボンファイバー製のフロントフェンダー、4.87kgの大型リアウイング、3.35kgのレーシングシートなどをはじめとし、あらゆるコンポーネントを突き詰め、車両乾燥重量1,198kgを実現。「加速させるには、パワーウエイトレシオをしっかりしたものにしなければならない。簡単なことに思われるかもしれないが、非常に根本的な課題だった」という。

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エアロダイナミクスでは、フロントのアクティブ エアロ ブレードや、リアのアクティブ ウイングなどにより、効率的なクーリング システムと、最大800kgものダウンフォースを両立した。エルゴノミクス面では、ドライバー志向のコクピットを紹介。

デュヘドラルドアを跳ね上げて実際に乗り込んでみると、カーボンパーツがむき出しの室内には、余計なスイッチなどが排除されたシンプルなステアリング、可動式メーター、ドライバーの右手下に設置され、シートに固定されたD/N/Rのシフトスイッチ(確実なクリック感あり)、ルーフ部に設置されたスタートボタンやドアレバーなど、フルフェイスを装着しても自然に手が届く、抜群の位置決めが行われた各操作部があることに気付くのだ。

さらに、Monocage IIIのボディとスリムなルーフピラー、ドア下部のガラス製開口部などにより、この手の車としては異例の広い視野が確保されている点にも驚かされる。

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気になるパフォーマンス面では、ミッドに搭載するコードネームM840TR型4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンが、最高出力800ps/7,250rpm、最大トルク800Nm/5,500-6,700rpmを発生。7段SSGデュアルクラッチ式ギアボックスを介して後輪を駆動する。

マクラーレン史上最もパワフルなエンジンと最軽量な車体により、パワーウエイトレシオは668ps/トンを実現。これにより、ゼロスタートから100km/hまで2.8秒、200km/hまで6.8秒、300km/hまで17.5秒で到達できる。ストッピングパワーも強力で、100km/hからは29.5メートル、200km/hからは100メートル、300km/hからは215メートルで静止することができる。

ウィリアムズ氏は「速度についての記載がないのは、セナはトラックカーであるからだ。注目すべきは最高速度でなく、サーキットでのラップタイム。そのためには、加速力、減速力、コーナリングスピードが重要なのだ」と説明した。

ちなみに資料によると、セナは全長4,744mm、全幅2,051mm(ミラー収納時)、全高1,229mm。最高速度は340km/hと公表されている。