新型アウディ「A7 スポーツバック」に試乗|Audi

新型アウディ「A7 スポーツバック」に試乗|Audi

CAR IMPRESSION

Audi A7 Sportback|アウディ A7 スポーツバック

新型アウディ「A7 スポーツバック」に試乗 (2)

ドライバーの意思をスムーズに汲み取る走りを実現

ケープタウンは世界的に知られた観光名所テーブルマウンテンに代表される山がちの土地だ。湾に面しているので崖が多く、そこに屈曲路が設けられている。

空いていればなかなか痛快な道なのだが、往々にして交通量は多い。人口増加のせいだろう。いま深刻な水不足に直面していて、これも(小雨と)人口増加のダブルパンチによるものとされている。

s_085_audi_a7
s_046_audi_a7

それでもワイナリーがある内陸部に入ると、ところどころ痛快な気分が味わえる道路がある。A7 スポーツバックのV6ユニットは1,500rpmを超えるあたりから力をもりもりと出しはじめ、レッドゾーンの6,500rpmあたりまで気持ちよく回る。

このエンジンの感じはとてもいい。電動で圧を調整するターボチャージャーの恩恵もあるだろう。ターボラグは感じずスムーズさも印象に残る。この電動調整式といわれるターボの作動も48ボルトバッテリーの恩恵なのだそうだ。

4輪駆動のクワトロシステムは「クワトロウルトラドライブ」とアウディが呼ぶタイプ。前輪駆動を主体とした効率重視型で、路面の状況や走りに応じて予測的に後輪へトルクを配分する。

7段のツインクラッチ式Sトロニック変速機もマッチングがよい。通常のドライブモードでは変速を早めにして高いギアを選び燃費をかせぐ設定だが、アクセルペダルを軽く踏み込んだけでギアを落とし力を出す。そのレスポンスは速い。

s_043_audi_a7

ステアリングの設定も好感がもてた。中立付近から反応がよく、切り込んでいったときの車体の動きはややゆっくりと、そして予測が容易でカーブでの取り回しが痛快だ。

試乗車にはアダプティブサスペンションが装着されていたので、ドライブセレクトで「ダイナミック」を選択すると車高が20mmほど下がる。

s_053_audi_a7
s_052_audi_a7

これはこれでスポーティな走行が好きな人にはいいだろうが、僕は通常の車高を維持する「オート」、あるいは「コンフォート」がよかった。タイヤサイズも21インチはやや硬すぎで、20インチがより好感がもてた。

きびきびとカーブを曲がるのには、先に触れた後輪操舵システムが寄与しているだろうか。おそらく他車でパイロンスラロームを体験したことなどから想像すると、答えはイエスだろう。

回転径が最大1.1メートルも縮小されるとのことで、ホイールベースが2,926mmもある余裕あるサイズをまったく意識させない操縦感覚だ。