ツラくて気持ちいい、アマネム滞在記。(編集大魔王・祐真朋樹)| AMANEMU

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AMANEMU|アマネム

ツラくて気持ちいい、編集大魔王・祐真朋樹アマネム滞在記。(2)

■2日目

翌日の朝は、軽い朝食を摂った後、臨済宗の和尚さまご指導の下、ジムでの坐禅からスタート。坐禅を組みながら、前日に習った〈ドローイン〉を思い出して早速実行した。坐禅と〈ドローイン〉は繋がっているのだと納得する。

その後は部屋へ戻ってしばし読書。昼前に鍼灸を受ける。生まれて初めての鍼治療であった。90分のコースだったが、始まって10分くらいで寝てしまったので、鍼が気持ち良かったのかどうか、まったく記憶ナシ。

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そしてそのままランチへ。ランチの後は、鍼の効果なのか、身体がちょっとだるくなったので少々昼寝。小一時間の午睡を取ってからプライベート温泉に向かった。プライベート温泉は、温泉旅館でも見かける貸し切り露天風呂のような感じで使える温泉。室内外にひとつずつバスがあり、庭から海へ抜ける眺めが最高だ。ここでも、内と外にあるバスの温度差を楽しみながら、出たり入ったりして身体を芯から温める。

内側のプールにゆっくり浸かって身体を温めた後、寒い外に飛び出して外のプールに飛び込むのだ。十分すぎるほど身体が温まったら、バスローブにくるまって、プールサイドのベッドに身体を横たえる。肌から熱が発するのを感じながら、ミネラルウォーターでのどを潤す。至福。たまりませ~ん。

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夕方になると、ディナー前に〈アクアティックボディワーク〉を受けた。これは水中で仰向けに浮かび、頭を支えてもらいながらボディタッチ(マッサージ)を受けるというもの。浮遊する状態があまりにも気持ちよく、自分が今、寝ているのか起きているのか、わからなくなる。実際は90分受けたのだが、10分で終わってしまったような不思議な感覚。夢かうつつか、判然としない曖昧な時間・・・。結局は大半を水に浮かびながら寝ていたのだと思う。約60分の間、僕は母親のお腹の中、羊水にうかぶエンブリオだった。

とりあえず僕の〈アクアティック ボディワーク〉初体験は、ひたすら「気持ちいい~」で終わったのであった。軽いディナーを頂いた後は、ウェルネスマネージャー同席のもと、雑誌『Precious』のモデルさんとライターさん、女子2名と共に、その日体験した施術について話す。何かと非日常のツラさもある今回の滞在。美しい女子がそこにいるだけでなぜか救われる思いがしたものです。オホホ。

『Precious』チームが、翌朝、朝食の前に伊雑宮へ行くというので「僕も行っていいですか?!」。めでたく同行させて頂くことになりました。朝の5時半にレセプション集合とのことなので、この日は食事が終わったら温泉プールは諦め、部屋にある温泉風呂へ。冷蔵庫にある小豆水とコメミルク、そしてミネラルウォーターを飲んで寝た。飲み過ぎでしょうか?

■3日目

そしていよいよ最終日。4時半に起きてシャワーを浴び、レセプションへ。『Precious』チームとタクシーで伊雑宮へ向かう。到着してタクシーを降りると、雨がぱらついていたのだが、目の前には後光がさしているような神殿の姿があった。これは凄い! 神がかり的な光景を見て、神の国に来た気分になる。まさに「早起きは三文の得」。

僕の東京の事務所があるマンションのエレベーターで、昭和の映画スターと何度か一緒になったことがある。

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彼女の事務所も同じマンションにあるのだ。昭和の大女優は、薄く白っぽい霧のような何かに覆われているように見えた。目の前に見える神殿も、まさにそれと同じ状態だった。

2日に及ぶ低カロリーの食事と、堪能しすぎた温泉バディ、そして初めての鍼と〈アクアティック ボディーワーク〉。それらが四重奏となって、あの朝の奇跡を起こしたのかもしれない。たっぷりの精神的デトックス感を味わいながら伊雑宮から戻り、レストランへ。

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軽くて美味しい朝食を済ませると、2日間の修行(?)の結果を聞きにウェルネスマネージャーの部屋へ行った。今回のプログラムでは、僕の場合、小腸と肝臓、腎臓、そして肺にサインが見受けられたとのこと。たとえば僕は、杉と檜の花粉症で30年以上悩み続けているのだが、症状を緩和するには小腸を整えることが大事らしい。そのためには、味噌、醤油、糠味噌など、日本の発酵食品を常食するといいとのこと。

最近、アルコールは控えているが、肝臓には小松菜などの青味と、梅干しや梅酢などの酸味を合わせて食すといいと教えられた。また、腎臓には小豆や、黒胡麻、昆布、ひじきなどの黒味がいいそうだ。滋養効果の高いクコの実も「オフィスで召し上がってください」とアドバイスを受けた。

気になっていた肺には乾布摩擦がいいとのこと。質のよいボディブラシで胸周りや上背部を入浴前に軽くさするのも効果的らしい。深い呼吸を心がけて、手足を大きく動かして、意識して「気」を巡らせるとよいとのこと。あとは、ストレッチボールも勧められた。なるほど、と納得しながらランチへ。その後は帰途についた。

鵜方駅で電車を待っていたら、17歳のときにサーフボードを持ってこの駅に来たことを思い出した。帰りは疲れ切って、ボードを寝かせてアイスキャンディを食べた。その写真が今も家のどこかにあるはずだ。17歳のときに座ってアイスキャンディを食べたその椅子を、iPhoneで撮ってインスタに上げた。35年前の出来事が、昨日のことのように蘇った。

当時の僕の格好は、ボールドストライプのプルオーバーシャツに、オーシャンパシフィックのショートパンツ。足元はビーサンだった。なぜか着ていた服の記憶は鮮明に浮かび上がってくる。さて、この一時的にデトックス効果の出た身体を、いつまでキープできるのだろうか、と考えながら近鉄電車に乗った。

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東京に戻ってからの僕は、何でもしっかり咀嚼し、青味と酸味を合わせて食べ、肉を食べたら柑橘類を摂取するよう心がけ、黒胡麻、昆布、ひじきも意識して採るようになった。さて、この先、僕の身体はどんな方向へ行くのだろう。それを確かめるためにも、近々またアマネムに行きたいと思う。

僕のような年齢になると、ただ好きに生きているだけでは時として方向を間違ってしまう気がするのだ。それを修正するためにも、そして身体だけでなく心もリフレッシュさせるために、ときどきアマネムを訪ねたい。今度は短縮版でなく、3泊4日以上のロングステイでね。

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問い合わせ先

AMANEMU

https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanemu

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SUKEZANE Tomoki

1965年京都市生まれ。(株)マガジンハウスのPOPEYE編集部でファッションエディターとしてのキャリアをスタート。現在は『UOMO』『GQ JAPAN』『Casa BRUTUS』『MEN’S NON-NO』『ENGINE』等のファッションページのディレクションのほか、著名アーティストや文化人の広告のスタイリング等を手掛けている。パリとミラノのコレクション観覧歴はかれこれ25年以上。   Born in 1965 in Kyoto, Japan. He started his career as a fashion editor at POPEYE magazine of Magazine House. Currently, he is working on various magazines such as UOMO(SHUEISHA), GQ(Conde Nast Japan),Casa BRUTUS (Magazine House), MEN’S NON NO (SHUEISHA), ENGINE(SHINCHOSHA)and he is setting styling people such as artists and […]